岸田総理のウクライナ訪問、米国など各国「大きな決断だ」「強く歓迎する」「支持する」・・韓国与党前代表「うちの大統領が先にウクライナに行くべきだった」

本題に入る前に、まず金利関連の話からお伝えします。FOMCが、基準金利を0.25%引き上げました。0.5%予想も結構ありましたが、やはり、SVB事態など金融不安を意識せずにはいられなかったのでしょうか。米韓の金利差は、1.5%pとなりました。これは、今まででもっとも大きな(タイ記録)金利差になりますが、予想したほどではなく、来月に予定されている金利決定で、もう1回「現状維持」ができるのではないかという話も出ています。同時に、なんで0.25%金利揚げにとどまったのか、その背景(金融不安)を考えると、米国、日本との通貨スワップを急ぐべきだ、という意見も出ています。

ここから本題ですが・・岸田総理がウクライナを訪問、ゼレンスキー大統領と首脳会談を開きました。中露首脳会談と同じタイミングでした。戦後、戦闘が行われている地域を訪れた首脳は岸田総理が初めてだそうです。米国はもちろん、各国から歓迎、感謝のメッセージが届いています。韓国でもニューシースなど複数のメディアが記事を載せています。ユン政権では・・私が知らないだけかもしれませんが、これといったメッセージは出ていません。そんな中、東亜日報によると、与党代表出身のイ・ジュンソク氏が、「私たちは自民党より先を行っていた(政党レベルでは先にウクライナを訪問していた)のに、なんで岸田総理がユン大統領より先にウクライナを訪問したのか」と、よくわからない主張をしました。イ・ジュンソク氏、ついこの前、党代表選挙でユン大統領支持派の人にやぶれました。

 

<<・・ウクライナを訪れ、ゼレンスキー大統領と首脳会談を行った岸田文雄首相に対し、駐日外国大使たちは公開的に歓迎の立場を明らかにした。22日、朝日新聞とNHKなどによると、ラム・エマニュエル駐日米国大使は自身のツイッターに「岸田首相は国連憲章を守るために大きな決断をし、ウクライナを訪問している」と明らかにした。同日、中国の習近平主席がロシアのモスクワを訪れたことにも言及し、「どちらが、明るい未来のためのパートナーであろうか」とした。セルギー・コルソンスキー在日ウクライナ大使もツイッターに「歓迎する」とウクライナ語で書いた。

ティムラーズ・レジャバ駐日ジョージア大使は、岸田首相のウクライナ訪問について「素晴らしい決断」と投稿した。レジャバ大使はロシアのウクライナ事態以来、ウクライナ連帯を明らかにしてきた。武器供与という形でウクライナを支援できない日本の立場に理解を示しながら、「連帯の表明は、ウクライナにおいて、立ち上がるための大きな様式になっていく」と指摘した・・

 

・・ジョン・カービーホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)調整官は21日(現地時間)記者会見で「日本がウクライナを支援するために国際社会と共にどれだけ強力に対抗しているかを示す一例」と歓迎した。ベダント・パテル米国務省の副スポークスマンも、「私たちは岸田首相がウクライナ人を支援し、国連憲章とその普遍的価値観を支持するために訪問を決断したことを強く支持する」と述べた(ニューシース)・・>>

NHKなど多くのメディアから、同じ趣旨の「支持」表明関連記事を見つけることができます。EUからも高く評価されているようです。ただ・・「国民の力(与党)」イ・ジュンソク前代表は、なんで岸田総理がユン大統領より先にウクライナに行ったのかと、まるで大統領に責任があるような主張を載せました。政党レベルでは先にウクライナを訪問していたのに、なんで首脳の訪問はあとになったのか、というのです。そもそも、「『なんのために』ウクライナに行くべきか」について、どう考えているのかわかりません。最近、ユン大統領関連であまりおもわしくない内容の記事が急激に増えていることもあり、東亜日報、中央日報など大手を含め、多くのメディアが結構大きく報じています。

 

<<・・イ前代表は23日、SNSに、昨年6月ウクライナを訪れたときの写真を数枚アップロードし、「最近の日本関連外交で個人的にもっとも手痛いと感じたのは、岸田総理が、韓日首脳会談を終えてすぐウクライナに訪れたことだ」と書いた。彼は「少なくともアジア国の首脳の中で、最初に我が国の首脳が訪問することを期待していた。それを期待して、私は昨年、あらかじめ政党間外交で先にウクライナに行ってきた」とした。

そこで、「私たちは明らかに自民党より先を行っていた。なんで今はおくれをとっているのか。自由を掲げたならば、自由が最もあやういところに支持を送らなければならず、それが私たちが今まで受けてきた国際社会の助けだった」と付け加えた。最後に、「残念だ。 韓国が日本より先に進むために努力するのは、一人当たりのGDPだけでなく、国際社会への参加、そして自由と民主主義であってほしい」と強調した(東亜日報)・・>>

 

 

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