ユン大統領、このままだと来月には支持率20%台に・・「支持しない」理由の4割は外交関連

以下、◯は 『イ』、▢は 『タ』になります。読みづらくて申し訳ございません。 個人的に「思ったよりずっと安定している」と思っていた尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の支持率ですが・・毎週順調に(?)下がり続けて、ちょうど30%になりました。前週比マイナス4%p。韓国ギャラップ社の調査結果です。1ヶ月前には37%でした。前週比プラス2%p。このままだと、来週には20%台になる、とも。さらに気になるのは「支持しない」が増えていることで、今は60%です。支持しない理由として、「外交」が21%、「日本関連」が20%になっています。

他に外交でこれといってマイナスになる事案はなかったので、日本関連が41%だと見ても問題ないでしょう。労働組合のデモなどに強く対処したことが評価され、支持率が40%台まで上がったこともありますが、その分が全部消えたことになります。1年間(就任~今年3月まで)の支持率推移を見ても、支持34%、支持しない57%になりました。これは、さほど良い成績とはいえません。大統領直接選挙制度になってから(1988年盧泰愚大統領から)、各大統領の就任1年間の支持率データをまとめた文化日報の記事によると、「支持する」でユン大統領より低かったのは盧武鉉元大統領(22%)と李明博元大統領(32%)だけです。「支持しない」では、ユン大統領より高かったのは盧武鉉元大統領(62%)だけです。ノムたん、半端ないですね。以下、ちょっとだけ引用してみます。<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・尹錫悦大統領職務遂行肯定評価が30%にとどまったという韓国ギャラップ世論調査結果が、31日に出た。去る28~30日全国18歳以上1000人を対象に進行した3月5週調査(95%信頼水準に標本誤差±3.1%ポイント)で、ユン大統領職務遂行を支持するとした評価は、先週より4%ポイント下がった30%、支持しないとする評価は2%ポイント上がって60%となった。「どちらもない」は3%、「知らない・応答しない」は7%だった。職務遂行肯定評価は、昨年11月4週(30%)から30%台を維持してきた。2月4週(37%)以後、全般的に下落傾向を見せている。

また20%台に下がる可能性も出てきた。支持しない理由としては(自由応答)、「外交」が21%、「日本関連、キョウセ◯ドウ◯ン 解法」が20%、「経済/民生/物価」が8%、「経験・資質」「コミュニケーションがたりない」(以上5%)などを理由に挙げた。 「外交」、「日本関係~」を選んだ回答者が先週よりそれぞれ4%ポイント、3%ポイント減少したものの、依然として主な理由となっている・・・・政党支持率では、国民の力(※与党)と共に民主党が両方ともに33%と集計された。 国民の力は1%ポイント、共に民主党は2%ポイントそれぞれ下がった(文化日報)・・>>

 

ソース記事だけでなく他のメディアの記事も、『これから支持率に影響しそうな案件』として、例の処理水や水産物輸入のことを取り上げています。ユン大統領が訪日した際、菅元総理や額賀議員と話したときに、水産物関連で『国民の理解が得られるまで待ってほしい』などの発言をした、というニュースがありました。文化日報の別記事によると、共同通信などがこの件を報じていますが、大統領室は「事実と異なる」「言論プレイ(マスコミを利用すること)だ」などの趣旨で話しているものの、関連質問に対して、関連した話が『無かった』とは言いきっていない、とのことです。

たとえば、大統領室の関係者は、日本メディアの報道が事実と異なるとしながらも、「菅元総理とユン大統領が会ったとき、私もその場にいた。その場で私がすべてメモした」と話しました。しかし、記事によると、質問を具体的にすればするほど、返事はあいまいになり、『(メモしたとは言ってるけど)そのメモした内容にそんな発言は無い』とは言っていない」、とのことでして。記事は、「もっとちゃんとした言い方をすればどうだ」という趣旨で、大統領室側のスタンスを指摘しています。

 

似たようなことは前にもありました。首脳会談の直後、▢ケシマや◯アンフ関連の話があったのかという質問に、パクジン外交部長官(外相)が「議題にはなかった」と答えて、各メディアが「話はあったという意味ではないのか」という記事を載せたりしました。政府レベルで「輸入再開しません」と発表があったりしましたが・・ほぼ同じタイミングで、イギリスのCPTPP加入がニュースになりました(一つ前のエントリーで取り上げました)。加入手続きを進めながら、イギリスと台湾は輸入を再開しています。偶然か必然かはわかりませんが、凄いタイミングだな・・とは思いました。

 

 

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