CPTPP11カ国、今日、イギリスの加入に合意か・・韓国は加入意志を何度も明らかにしながらも、まだ申請書を提出せず

昨日は、山梨県で「実相寺の山高神代桜」、「わに塚の桜」、「慈雲寺の糸桜」をまわってきました。天気にめぐまれ、ちょうど見頃で、とても素晴らしい時間を過ごすことができました。また、日本のバスツアー(バスに限りませんが)の快適さを改めて実感できる1日でもありました。コメント欄のページ(サブブログ)のほうに写真を載せましたので、よろしければ御覧ください。他にも、通り過ぎるだけでも見事な桜の木が多く、桃の花も菜の花も結構咲いていて、本当に良い1日でした。

本題ですが、今日はイギリスの話です。やっと韓国メディアの記事が載ったので、そちらを紹介したいと思います。西側とされる国の中でAIIBにもっとも早く加入するなど、対中路線で日米と一致するとは言えなかったイギリス。しかし、ここ数年で、新日英同盟という話が出てくるほど日英関係は大いに進展しています。そんな中、イギリスのCPTPP加入がほぼ決まったというニュースがありました。今日のTPP11カ国オンライン会議で合意される、最終署名は7月の会議になる、というのです。TPP加入には、すべての既存11カ国の同意が必要です。もしうまく合意できれば、イギリスは12カ国目になります。

 

去年の今頃だと記憶していますが、「韓国メディアは、経済安保という言葉を単純に『経済と安保』としか思っていない」という趣旨を何度か書いたことがあります。経済安保のという概念は、バイデン大統領が訪韓してから、やっと本来の意味で使われるようになりました。そう、経済と安保は、いままでもそうでしたが、さらに強く融合しています。「安保は米国、経済は中国」という話がこれ以上通じなくなった理由でもあります。イギリスのTPP加入が、単に経済だけの話でもないのは、明らかでしょう。クアッドとオーカスの延長線上のもの、と見ることもできると思います。しかし、本エントリーのソース記事朝鮮日報(朝鮮BIZ)や、関連した他の記事を読んでみても、内容は『経済』だけになっています。<<~>>で引用してみます。

<<・・英国が環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定伴者協定(CPTPP)加入を目の前にしていると、香港サウスチャイナモーニングポスト、日本NHKなど、主要外国メディアが29日報道した。CPTPP11カ国は、イギリスの加入を許可する方針を確定した。これにより、31日にオンラインで開催されるCPTPP会議で、イギリスの加入が公式に認められると見られる。CPTPPは、人口規模では世界の人口の6.6%に相当する5億人余りの巨大市場だ。域内貿易規模は2019年基準で世界貿易の15.2%を占める。特に、加盟国が我が国の輸出と輸入の23.2%、24.8%をそれぞれ占めるなど、我が国の貿易で占める割合が非常に大きい・・

 

・・CPTPPには現在、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムなど11カ国が属している。英国がCPTPPに加入すると、アジア太平洋地域に限られた協定が、欧州経済圏まで拡大することになる・・・・英国もCPTPP加入交渉が順調に進んでいると明らかにした。これに関連して、リシ・スナク首相のスポークスマンは、閣僚たちが今週、CPTPP加盟国閣僚たちと加入について議論する予定であり、「可能な限り早い時期に、アップデートがあるだろう」と述べた。英国は欧州連合(EU)脱退以来、欧州以外の国々と貿易関係を構築するために努力してきた。特に地理的に遠いが急速に成長する経済圏であるCPTPPを通じて、インド太平洋で道をひらく目的があると解釈される(朝鮮日報)・・>>

さて、この件について文政権のときも話はありましたが、ユン政権になってからは特に、CPTPPには加入するのはあたりまえだというふうの主張が出ていました。実は、去年の3月か4月にはすでに加入申請書を提出した、という話までありました。しかし、実はまだ申請書を出していません。今回の関連記事で、「申請書を提出した国は、台湾、中国、エクアドル、コスタリカ、ウルグアイの5カ国」ということがハッキリしました。この記事だけでなく、なぜ申請書を出さなかったのかについては、いまのところ、これといった内容は載っていません。ハンギョレ新聞などは「いままで何度も加入の意志を明らかにしながらも、加入申請を出していない」とハッキリ書いていますが、朝鮮日報の記事には「申請書を出したのは~の5カ国」という内容だけでした。

 

 

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