外交部次官「私たちが要請したわけでもないのに、米国シンクタンク側からG8加入の話が出てくる。幸せだ」

G8関連の話題が続いています。米国国務省や岸田総理の発言(中央日報インタビュー)があったにも関わらず、今朝からは一段とヒートアップしました。理由は、日本の日経連のような組織である韓国の「全国経済人連合会(全経連)」が、韓国の国力がG7と同じレベルで、核兵器は無いけど軍事力なら世界6位だ、などなどの内容です。ほぼ全てのメディアがこの分析を引用、記事を載せています。なんというか、ネットでたまにみかける「ソースが付いた」といったところでしょうか。自体ソースですけど。

実は、このG8という話、前から「事実上のG8」などの表現があるにはありましたが、G7拡大とかG8になるとかそんな話が本格的に出てきたのは、今月、全経連からです。「プレシアン」というメディアによると、先月4日、キムビョンジュン全経連会長職務代行が、「自由主義と市場経済、そして米韓同盟のおかげで世界経済においてG7相当の国に成長できた」、「今は国際社会で重要な役割を果たす時だ。私たちがG8として参加して、価値同盟国際秩序に寄与できるよう、同盟国である米国が相応の役割を果たしてくれることを期待する」と話しました。よく読んでみると、米国にお願いしていたわけですが、『今回』のG8騒ぎは、これが発端だった、とのことです。

 

これは、全経連と米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)が主催したイベントでの発言で、同じ場で、ヘリテージ財団のアンソニー・キム研究委員が同じ趣旨の発言をしました。これを受けて、ジョヒョンドン駐米韓国大使が、「CSIS対談で、G7に韓国を含めてG8に拡大しなければならないという話が出ている。私たちが要請したわけではないので決めるのも私たちではないが、私たちとしては幸せな話だ」と話しました。これが決定的になって、ほぼ同じ時期にパクジン外交部長官がG7各国の大使を招待して晩餐会を開き、「G8のために」と乾杯したわけです。すべて、4月4日~7日の間のことです。こうしてみると、経済団体がメインになってこの話題を盛り上げているのではないか、そんな気もします。

 

ただ、4月ということで気づかれた方もおられるかもしれませんが、これ、当時は「米韓首脳会談で議題になる可能性がある」とされていました。4月4日のマネートゥデイの記事によると、<<・・先進7カ国(G7)に韓国を正式メンバーに入れてG8に拡大する案が浮上している。今月末、ユン大統領の米国国賓訪問時に、韓米首脳会談で韓国のG8参加案が議論される可能性がある。全経連は4日、全経連会館で米国戦略国際問題研究所(CSIS)と共同で開催したウェビナーで、グローバル舞台で韓国の地位変化への言及を繰り返した。特に韓国がG7国家と対等な水準の影響力を保有しただけに、G8国家として参加しなければならないという主張だ・・>>、とのことでして。いうまでもなく、米韓首脳会談でそんな話はありませんでした(少なくとも、何かの形で報じられた内容にはありませんでした)。

一つ前のエントリーでも紹介しましたが、政権が変わるたびに外交の方向性が変わるから『信用』という問題がある、という指摘もあるし、「もしG8にするならオーストラリアが選ばれるのではないか」という冷静な意見もあります。でも、多くのメディアがG8G8G8と記事を連発している今日この頃。というか、ついこの前まで核共有、戦術核再配置、自力での核武装、その気になれば1年で核兵器開発可能、などと話していた人が、広島に来て何を話すのか。そこも気になります。1年で可能発言は、つい4月29日の発言でした。当時、いわゆるワシントン宣言というのを韓国側は「核共有だ」と主張しましたが、米国側は「はっきり言うが、核共有ではありません」と言い切りました。その直後に出てきた発言です。さて、広島では何を言うのでしょうか。広島ということもあって、NPT関連で何かの話が出てくると思いますが。

 

で、1週間も休んだ直後にまたこのような告知で申し訳ございませんが、明日も1日休むことになりました。京都の伏見稲荷大社に、お礼参りに行ってきます。近くの神社にはもうお礼参りいたしましたが、1年に1回は伏見稲荷大社に参拝していますし、やはり京都にも行ってきたくなって、ささっと動くことにしました。次の更新は、19日(金曜)の午前11時頃になります。それでは、行ってきます。

 

 

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