与党もメディアも「心理的G8」に大喝采・・一部からは「G7でそんな話は無かったはず」「それ聞いて他の国はどう思っただろうか」という意見も

一つ前のエントリーで取り上げた「心理的G8」が、与党及び多くのマスコミから大いに評価されています。本ブログもエントリーのURLを「最強で無敵のG8」にしてみました。無敵ロボはG7だったかな・・と、アニメネタはともかくして。与党側の有力議員がユン大統領の心理的G8発言を取り上げて、大きな外交成果と話しましたが、一部、「G7でそのような議論はなかったはずですが」としながら、例のワシントン宣言と同じものではないか、と指摘するメディアもあります。

米韓首脳会談での拡大抑止関連となるワシントン宣言を、ユン政権では『核共有だと感じられる』と言いましたが、すぐあとにホワイトハウスから『核共有ではありません』とされたことがあります。あれと似たような展開ではないのか、と。また、アジア経済などによると、文在寅政権で外交部次官だったチェジョンゴン延世大教授は、「ゲスト参加国だけで8カ国だったのに、わざわざそこまで言う必要があったのでしょうか。他の国が、それを聞いてどう思ったのでしょうか」と、文政権関係者にしてはかなり現実的な指摘をしました。「事実上のG8」と言ったのは文政権ですけど(笑)。

 

とはいえ、各メディアの主流となる反応は「そうですとも心理的G8ですとも」なものです。あと、トランプ大統領がG7拡大を話したことがあるので、多くのメディアがトランプ大統領もそう言っていた!とある種の論拠にしていますが、韓国側のメディアはトランプ大統領にかなり批判的だったし、在韓米軍を撤収させようとしていた、という話もあります。それを止めたのが安倍元総理だったとか、そんな話も。なんでこんなときにだけ彼の発言をここまで重要視するのか、よく分かりません。本ブログでは、毎日経済をソースにしています。「G7サミットでG7加入国拡大に関する議論は無かった」という内容はありませんが、それは「プレシアン」など複数のメディアから確認されます。以下、各紙、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・広島で19日に始まったG7サミットが21日閉幕した。ユン・サンヒョン国民の力議員は22日、ユン大統領が参加したG7サミットについて「韓国は心理的G8国家」と明らかにした。ユン議員はこの日MBCラジオとYTNニュースに続いて出演し、「大韓民国はG7(主要7カ国)加盟国ではないが、招待を受けてグローバルイシューについて立場を発表し、気候、環境、 食糧、そのような分野で寄与案を提示し、経済外交にエンジンをかけるなど、グローバル中枢国家としての地位を見せた」とし「(韓国は)心理的G8国家」と話した(※もとはユン大統領が韓国人原爆被◯者たちに会った際の発言です)。

彼は「大韓民国は今回4回目に出席した」とし「2008年と2009李明博(イミョンバク)政権のとき、2021年文在寅(ムンジェイン)政権の時、今年4番目にユン大統領が成功的にG7デビュー戦をした」と強調した。続いて「2年前、トランプ大統領がG7に韓国、オーストラリア、インドを含む(G10に拡大)させようとした」とし、岸田文雄日本首相は「日本は反対しない」とした。ユン議員は「日本はアジア唯一のG7加盟国だから心理的に情緒的に反対する可能性があるが、私たちの地位がG7であるイタリアやカナダ英国に決して低くない」とし「韓日関係が正常化するなど、このようにすれば、G8国家に 入ることも遠くない。日本とも、国連安全保障理事会常任理事国進出問題などと結びついて話すことができる」と強調した。ユン議員はバイデン米国大統領が韓米日3者首脳会談のために韓日首脳をワシントンに招待した事実を高く評価した(毎日経済)・・>>

 

まず岸田総理の発言ですが、中央ホールディングス(中央日報)会長とのインタビューのとき、会長が「G8に、米国は賛成しているけど日本が反対していると言われている」という質問に、「それは事実とは異なる」、「G7拡大のような議論そのものがない」と話しました。「反対しない」とは言っていません。また、バイデン大統領が日韓首脳を招待したのは、G7での日米韓首脳会談が2分(!)で終わったからです。ゼレンスキー大統領のことで日程がきびしくなり、さらにバイデン大統領の場合は米国債務限度関連で忙しかったので、両首脳に配慮する意味が強かったのでは、と思われます。これ『だけ』が理由ではないでしょうけど。しかし、2分ってこれはこれですごいですね。よく訓練されているに違いありません。走ってきてジャンプしてダイレクトに椅子に着席、とか・・ 告知が遅くなりましたが、今日、午後の更新が遅くなります。次の更新は夕方(18時頃?)になります。帰宅予定時間がちょっと曖昧で、告知も曖昧なものになってしまいました。申し訳ございません。

 

 

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