大統領室、公式に「三重水素の排出、私たちの原発より少ない」と認める・・シン・大統領室に進化か

例の視察団が、点検(視察団だから「視察」だったと思われますが、各記事でこういう表現を使っています)活動を終了しました。今日からは追加で要請した資料を受け取ったり、東京電力など日本側と会議をしたりする、とのことです。視察団は、団長など数人以外は、誰が参加したのかも公表されていないし、視察活動の取材(マスコミの同行)もありません。理由は、「参加者を明らかにすると、その人が個人的にも過度なストレスを受けるから」。確かにそれはその通りでしょう。最終報告書は6月頃になる、とのことです。

野党側、市民団体などを中心に、反発が大きくなっていますが、そんな中、大統領室がスーパー大統領室に進化しました。ニューシースなど複数のメディアの報道によると、「IAEA報告書が信じられないというなら、どんなものを見せても信じないということではないか」、「科学的なデータが信じられないというなら、もう他に方法が無い」、「三重水素排出量も、日本より韓国の原発のほうが多い」などと、公言しました。日本側からは、データに基づいて、つでに同じ内容が公開されていますこの部分は5月2日JTBCの報道ですが、外務省公式動画、及び河野太郎さんが同じ発言をする消費者庁の動画から確認できます。韓国側がこれを公式に話したのは、私が知っている限りでは、初めてのことです。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・大統領室は24日に開かれた国会運営委員会で、政府の視察団活動を積極的に擁護した。また、国際原子力機関(IAEA)が、もし今回の放出に安全問題があると発表するなら、韓国政府もIAEAの立場に同調することになるだろうと明らかにした。大統領室は、今回の視察が水産物輸入につながるものではないとした。イ・グァンソプ大統領室国政企画首席はこの日、運営委全体会議で、視察団は正確に分析して問題点があれば提起するだろうと述べた。イ首席は、関連質問に、「三重水素は人体に入ると7日~10日で排出される」とし「処理水の三重水素の量は、韓国原発から出てくる三重水素の量より小さい」と話した・・

・・「その量を30年にわたって放流する」ということを前提に「いったんIAEA調査結果が出て、(韓国)視察団が戻ってくると、正確に分析して、問題があるなら指摘したり、科学的根拠から判断する予定」と話した。また、「三重水素がセシウムより2倍以上リスクが高いなどの表現は、科学的ではない話だ」と一蹴した・・・・キム・デギ秘書室長は、視察団長は引き受けたユ・グンヒ原子力安全委員長は「科学者」だとし、政治的な判断はしないだろうと強調した。キム室長は「こういうのは科学者に任せよう」、「ユ委員長は私たちが政治的に任命した人ではない、科学者だ。韓国原子力安全技術院(KINS)でも科学者たちが19人も行った」と説明した。続いて視察団の報告書が6月末に発表される予定だとし、「待ってみようではないか」とした(ニューシース)・・>>

 

他にも、大統領室のキム室長に対して、野党側は「日本がIAEAを掌握したため信頼できない」「IAEAの試料は日本が渡したものではないか」など、とんでもない話をしました。室長は「(IAEA)分担金の話なら、米国がはるかに多い。中国が日本より多い」「IAEAが直接採取した試料だ」と反論しました。もう少し早くこんなスタンスを取っていたなら、もっとよかったでしょうけど・・ユン大統領就任後にも、政府は「科学的な検証が重要だ」としながらも、放流は認めないというスタンスでした。また、引用はしていませんが国民日報によると、視察団のユグクヒ団長(原子力安全委員会長)も、「日本側が隠している試料があるのでは」などのマスコミ記者たちの質問に、「無い」としながら、「原発に関する文書には秘密にしているものも多いだろうけど、そんな試料を渡してくれる国はどこにもない」など、かなり現実的な発言をしています。

 

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