中国政府、韓国政府に「4つの不可」を伝達か・・「緊張持続なら習近平首席などハイレベルの訪韓は不可」など

中国が、韓国政府に「4つの不可」の意志をを伝達したというニュースがありました。「台湾問題などに触れる場合、中韓間の協力は不可」、「日米中心の外交政策を取るなら、中韓の協力は不可」、「現状のような緊張状態が持続した場合、習近平主席の訪韓は不可」、「現在のような情勢では、北朝鮮問題で韓国の主導権行使は不可」です。ハンギョレ新聞のスクープ記事です。22日訪韓した中国外務省のアジア担当局長が、韓国側にに直接これを伝えた、とも。

そんなポジションの人は、実際の議題はともかく表面的にでも「両国関係改善のために来ました」というものですが、アジア担当局長は「私は関係改善ではなく、ダメージコントロールのために来た」と話した、とのことでして。いまのところ、他のメディアからの報道はありませんが、最近本ブログで取り上げた内容を見てみると、23日から中国関連で目立つ発言が多くなっています。23日に韓国の副総理が「マイクロン社『穴埋め』は各企業が判断すること」と発言しましたし、同日、パクジン外交部長官(外務大臣)も、「近いうちに中国外交部長官と会って、いろいろ協議する予定だ今回は中国の外交部長官が訪韓する番だ」と話しました。

 

本ブログでも取り上げましたが、26日には「韓国経済」が「『中韓議員連盟(中国側)』構成のために訪中・中国側の議員たちと面談予定だった『韓中議員連盟(韓国側)』の国会議員団の訪中に応じず、水面下の疎通チャンネルにも応じないでいる」と報道し、29日には、中国政府が「APECで半導体サプライチェーン協力の強化について韓国と合意した」と発表しました。韓国側の発表にはそのような内容はありませんでしたが、この件でユン政権から何かの抗議があったというニュースはありません。まだハッキリしたことまでは分かりませんが、なにかがあった、と見ることもできます。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・中国政府が最近、ユン政権に、台湾など中国の核心利益に触れたり、日米の対中政策に積極的に参加したりすれば、北朝鮮問題など様々な方面で韓中協力がが難しくなるだろうという、いわゆる「4つの不可」 方針を伝えたことが分かった。ユン大統領の米国密着外交に、中国が直接反応を示したことであり、中国リスクが現実化している。韓中関係に明るい複数のハイレベル外交情報筋は30日、「ハンギョレ」に、「去る22日、劉勁松中国外交部アジア担当局長がソウルに来て、ユン政権に韓中関係に関する中国政府の 「4つの不可」方針を通知したと知っている」と話した。

中国政府がユン政権に明らかにした「4つの不可」とは、「(台湾問題など)中国の「核心利益」に触れると韓中協力は不可」、「韓国が日米側に同調するだけの外交政策に進む場合、協力不可」、「現在のような韓中関係緊張持続時には、ハイレベル級交流(習近平中国国家主席訪韓)不可」、「緊張した情勢の下、韓国の対北朝鮮主導権行使は不可」と知られた。この席で、劉局長はチェヨンサム外交部次官補とチェヨンジュン東北アジア局長に、自身の訪韓目的が「中韓関係改善」ではなく「中韓関係のダメージコントロール」にあると明らかにした、とも伝えられた。ユン政権発足後、急速に遠くなった両国関係が、当分の間は関係が難しく判断、中国政府の核心関心事と『超えてはならないライン』を明確に知らせ、追加葛藤と衝突を管理するという方針を知らせたわけだ・・

 

・・中国外交部は、劉局長の訪韓の件について当時「中国の核心関心事に厳正な立場を表明した」と発表し、韓国外交部も「率直に協議した」と明らかにし、雰囲気が思わしくなかったと思われる。劉局長はキム・テヒョ国家安全保障室1次長とも非公開で会ったことが分かった。局長はユン政権発足後、「サード(THAAD・高高度ミサイル防衛)基地の正常化」と「追加配置」の可否に強い反応を見せ、いわゆる「サード3不政策」を尊重、再確認してくれることを韓国政府に促していたことも分かった(ハンギョレ新聞)・・>>

はてさて、ユン大統領、どんな方向性を示しすのか。本当にG7など『西側』に行く心の準備はできていたのか。いずれ、分かることでしょう。

 

 

おかげさまで、新刊が発売中です!今回は、マンションを買わないと『貴族』になれないと信じられている、不思議な社会の話です。詳しくは、新刊・準新刊紹介エントリーを御覧ください。経済専門書ではありませんが、ブログに思いのままに書けなかったその不思議な「心理」も含めて、自分なりに率直に書き上げました。以下の「お知らせ」から、ぜひ御覧ください。ありがとうございます

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年3月1日)からですが、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。・新刊として、文在寅政権の任期末と尹錫悦政権の政策を並べ、対日、対米、対中、対北においてどんな政策を取っているのかを考察した<尹錫悦大統領の仮面 (扶桑社新書)>、帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・ンシアリーはツイッターをやっています。ほとんどは更新告知ですが、たまに写真などを載せたりもします ・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。