新型コロナ後の格差が原因か・・韓国、今年の自 S が9%以上増加

タイトルのSは、「Si」または「Satu」のことです。以下、『人数』『率』などで、できる限り刺激的な表現は避けたいと思います。読みづらくて申し訳ございませんが、ご理解の程をお願いします。早い話、OECD「率」ワーストで1位、しかも2位(リトアニア)とかならいの差で1位の韓国ですが、今年になって人数が9%以上も増加しました。特に2月、3月になって多くなったとのことで、専門家は「新型コロナのあと、経済が再び回るようになって、海外旅行に行く人が増えたりしたことで、それが出来ない人たちがこういう選択をすることが増えたと分析しています。この現象を、「4つ目の波(ウェーブ)」と呼ぶ、とも。

記事によると、1つ目のウェーブは、直接、新型コロナによるもの。2つ目は、新型コロナ患者数増加による医療システムの機能低下によるもの。3つ目は、それがさらに深刻になって、慢性疾患者の治療が中断されること。4つ目のウェーブは、パンデミックによる社会的、精神的、経済的理由によるもの、とのことです。こういうのはどこの国でも現れる現象だと言えるでしょう。ただ、本ブログの持論の一つですが、韓国社会は、貧富の差、社会的地位などを、『私もああいう権利を持っていたのに、不当な方法を使った誰かによって、その権利を失った』と考える人が多いのが特徴です。それも無関係だとは言えないでしょう。

 

また、これはソース記事に直接書いてあるわけではありませんが(同じ趣旨は書いてありますが)、個人的に、やはり家計債務と返済負担による理由も大きいのではないか、そう思わざるを得ません。それに関するデータをいろいろと見てきただけに。まず聯合ニュースなど複数のメディアによると、今年1~3月期、『人数』は昨年同期間より9.2%増えました。1月は去年と大差なかったものの、2月に18.6%、3月11.2%、急増(原文ママ)しました。記事によると、19歳以下の人数は、全年齢代の中で比重は最も小さかったものの、増加幅だけでみると前年同期比50%も増えました。60代も22.8%増加、50代が13.9%増加。ソウル新聞は、他の機関が発表したデータを使う記事ですので聯合ニュースと細かい数値は異なりますが、50代で増えたことなどで、次のように専門家見解を伝えています。ここからは<<~>>で引用してみます。

 

<<・・ペク・ジョンウ、キョンヒ大学病院精神健康医学科教授は、「50代の人数が増えたというのは、経済的危機による脆弱階層のリスクが大きくなったことを意味する」と話した。ベク教授は、「みんな大変な時は、まだ大丈夫だ。日常回復になって、他の人々が楽しそうに見えるし、海外旅行にも行くけど、『私だけ』がまだ大変だという感覚により、そういう選択をするリスクが大きくなる」と説明した。専門家たちはこれを4次の波りと呼ぶ。一次波はコロナ19によるもの、二次波は医療資源の制限によるもの、三次波は治療中止によるもの、四次波はパンデミックで大きくなった社会的・経済的 問題によって亡くなった方々の増加のことだ(ソウル新聞)・・>>

 

韓国側のメディアで最近の『率(人口10万人あたり)』データによると、韓国はこっち方面で1位です。1位と言っても、ワーストになりますが。各国の2018年~2020年のデータをもとにOECDが発表した内容によります。ここからはマネートゥデイ(5月28日)です。  <<・・我が国は2020年の統計結果、人口(年齢標準化値)10万人当たり24.1人だった。これはOECD平均『率』11.1人の2倍を超える数値だ。2003年以降、この部門で1位でなかったのは、2016年と2017年だけだ。2位はリトアニアだった。 リトアニアの『率』は10万人当たり20.3人だ。リトアニアは農村に居住する男性によるところが大きいという・・・・3位はスロベニアで、10万人当たり15.7人。隣国である日本は14.6人で8位、米国は14.1人で9位だった(マネートゥデイ)・・>> 重すぎる内容なので、オチ無しにこのまま終えたいと思います。次の更新は17~18時になります。

 

 

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