元IAEA局長ハンピルス氏「システム的に、特定国家の意見だけ反映されることはない」

「市民言論」を名乗る某ネットメディアが、日本がIAEAにお金を渡して、「問題ない」とする報告書はその結果であるという疑惑を報じました。日本外務省がわざわざ「事実と異なる」と発表するなど、大きな話題になっています。この件だけでなく、「IAEA分担金をたくさん払っているから」という意見は随分前からあったし、野党が「IAEAの報告書は信頼できない」と話す論拠の一つにもなっています。この「日本は大金持ちだから」という主張は、他の案件でもよく出てくる内容です。別のエントリーで、韓国社会では高価ブランド品(財力?)を『強さ』と考えるという内容をお伝えしましたが、それと繋がっている気もします。

しかし、あるときはまずしいとか言うし、あるときには大金持ちだと言うし、便利(?)なものですね。そんな中、IAEA放射線輸送廃棄物安全局の局長だったハン・ピルス氏が関連ブリーフィングに参加し、「結果的に15人以上の専門家が協議するシステムになっているので、お金でどうにかなる問題ではない」というIAEA報告書システムについて話しました。ソースは聯合ニュースです。一部の保守系メディアは「元局長まで出てきてこんな話をすること自体、国家の格を下げるものではないのか」としながら野党側を批判していますが、本エントリーのソース記事にはそんな内容はありません。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・処理水放流と関連して、野党の一部で国際原子力機関(IAEA)検証信頼性に問題を提起する中、元IAEA局長が、IAEA調査報告書は信頼できる客観性と信頼性を持っていると強調した。ハンピルス元IAEA局長は22日、政府のブリーフィングに配席者として参加し、IAEA調査が進行され、報告書が作成される過程を説明し、「今まで様々なIAEA調査報告書が出てきたが、その専門性と客観性に関する論議はなかった」 と言った。ハンピルス元局長のこのような言及は、共に民主党などの一部でIAEA検証の信頼性に疑問を提起していることに対するものだと解釈される。

ハンピルス元局長は2011年1月からIAEA放射線輸送廃棄物安全局局長として赴任し、在任初年3月に福島原発事故が発生した。当時、故後約3ヶ月間、毎日IAEA加盟国代表に廃棄物安全点検内容を提供したと元局長は紹介した。彼はこの日のブリーフィングで、IAEAが加盟国の要請や核拡散防止のための措置として調査報告書を作成する過程を説明した。一方、「最終報告書の信頼性は、IAEAの地位に直結するものであり、単語一つ一つにもミスが無いよう、弁護士と専門家が参加している」とし「専門的で客観的で妥当性のある結果を出すために、IAEAは多くの努力を注いでいる」と強調した。

 

彼は自身が原発事故初期の2013年に行われた処理水関連IAEA調査団に副団長として参加したことがあると紹介しながら、「最終報告書作成過程には専門家15~20人が協議するため、日本側が望む論理だけが反映されることはないと言える」と付け加えた。元局長は、「日本がIAEA分担金をより多く出しているから影響力も強いのではないか」とするマスコミの質問には、「分担金が高いと『運営』に関しては影響力があるかもしれないが、IAEAに与えられたミッションや役割、専門性などにおいて妥協するのは、加盟国がIAEAに要求するものではない」と答えた(聯合ニュース)・・>>

ハンピルス氏は用語についても、まだユン政権でも使っていませんが「専門家として、処理水で100%合っている」とし、「刺激的な表現で少しでも話題を引き出そうとする動きに対し、世論がもう少し役割を果たさなければならないのでは」とも話しました。ユン政権のこのような動きは、今までに比べるとずっとマシになったと言えるでしょう。一部の専門家たちもやっと声を出すことができ、「だから希釈して飲むと言ってるだろう。持って来い」と話す教授が国内からも出てきたり、相応の努力は見られます。ただ、元局長も言っていますが、「世論」となると、果たしてそれがうまくいくのかどうか・・

 

 

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