IAEA、今日の午後にも最終報告書発表・・韓国の反応は相変わらず、野党だけでなく与党も「ショー」に主力

処理水放流は問題ないという「趣旨」だけなら分かりますが・・韓国の与党議員が、水産物関連の店が多い「鷺梁津水産市場」の刺身屋を訪問し、水槽の海水を飲みながら「うん、大丈夫ですね」と話して話題になりました。商人たちは、科学者たちが「飲める」というのはともかく、まだ放流もしていないのに、なんでわざわざ水産市場に来て飲むのだろう、と呆れてしまったそうです。野党の対応は、いうまでもありません。「ク◯を飲むことがあろうとも、処理水だけは飲まない」などと、左派支持のメディアからも「表現に問題がある」とされるほどの強い発言が続いています。

彼らの主張において、IAEAはもうあって無いような存在になっています。某保守学者曰く、『(自分の主観的な)認識が、そのまま真実になってしまう世の中』、まさにその通りの状態です。野党は相変わらずこの件を「来年の総選挙」のための最大の武器にしようとしています。そんな中、IAEAのグロッシー事務総長が日本を訪問しました。本エントリーには間に合いませんでしたが、午後には最終報告書を発表するとのことです。後で訪韓して、関連説明を行う予定である、とも。与党としては、「これでいいじゃないか」ということにしたいのでしょうけど、そう簡単に収まりそうには見えません。「デジタルタイムズ」というネットメディアが、与党にも野党にも、科学的な対応は見えない、本当にこれでいいのか、という記事を載せました。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・高麗時代の妙淸(※自分で決めた首都移転を王に実行させるため、数々のトリックを仕掛けて『神のお告げ』としていた高麗時代の僧侶)のような事例は、現代の政治家からも見られる。国民の力の議員たちは、処理水放流に対する不安を解消するとしながら、水産市場を相次いで訪問している。そんな中、企画財政委員会所属のキムヨンソン、リュソンガル議員が先月30日、鷺梁津の刺身屋の水槽から海水を手で汲んで飲む「ショー」を行い、商人たちは呆れてしまった・・・・放流も始まる前に、鷺梁津水産市場にある海水を飲んで、処理水放流に問題ないとのメッセージを投げたわけだ。鷺梁津水産市場の商人たちの間では、「放流した後に来て飲むならともかく、なんで今なのか」という批判が出てくるのは当然だ。

反対に総力を集中している共に民主党もそうだ。去る1日、共に民主党が南大門で周回を開き、イム・ジョンソン京畿道党委員長はこの日、17の市・道党委員長らが舞台で自己を紹介する席で「◯ソを飲みこむことがあろうとも、処理水は飲むわけにはいかない」と話した。政治文化が大衆を刺激する方向に流れているのは知っている。しかし、少なくとも公人として守らなければならない品格というものがあるだろう。

 

放流が差し迫った時点で、このような怪奇な行動や発言を行う政治家たちは、現実的な外交論の代わりにシャーマニズムやトリックを活用した高麗時代の妙淸と何が異なるというのだ。今は科学と文明が発展した21世紀だ。対応もそれにふさわしくすべきではないだろうか。IAEA(国際原子力機関)が4日、処理水放流計画評価報告書を発表する。科学的な方法論に基づき、検証結果で微妙な部分があれば補完できる後続対策も出せる、そんな対応を期待してみる(デジタルタイムズ)・・>>

行間を読む・・というか、見えない括弧を読んでみると、「期待してみる(小さい声で)」といったところでしょうか。あと、前から繰り返して取り上げていた「9月からの新型コロナ支援政策終了」ですが、尹政権は、「2028年まで、金融機関が各借り主たちと相談してなんとかするように」という、とんでもない『逃げ方』をしました。政策は延長できないけど、金融機関がなんとか延長してやれ、というのです。右側のメディアからも「『自転車操業』の引き伸ばしにしかならないのでは」という主張が出ており、個人的には「次の政権への丸投げになるのでは」としか思えません。とりあえずの、来年4月の総選挙対策だったのでしょう。

 

 

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