韓国ユン大統領、支持率が大幅に低下・・支持基盤とされる「海 隣接」地域で11%も下がる

しばらく(調査機関によって)35~40%を維持していた尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の支持率。韓国ギャラップという機関の調べでは38%でしたが、これが1週間で6%も下がり、32%になりました。これは、尹大統領の任期中では最大の下落幅(タイ記録)で、時事ジャーナルなど一部メディアは「週単位での調べにしては、異例のこと」としています。処理水放流対応がもっとも大きな影響を及ぼしており、「支持しない」理由として「外交」と「放流対応」を合わせると、28%になる、とのことです。

特に若い層での支持率がおもわしくなく、20代では支持率が17%にすぎません。特に、保守の支持基盤とされる大邱・慶尚北道ほどではないものの、それでも保守支持が強いとされる釜山、蔚山、慶尚南道で、支持率が11%も下がっています。ニューシースによると、ユン政権として気になるのはこの部分である、とも。これは、海関連の仕事が多い地域だから、との見方が出ています。ちょうど一つ前のエントリーで、54.1%が「IAEAは、放流が国際基準に適合するという最終報告書を発表し、政府でも これを確認した。 該当報告書についてどう考えるか」という質問に「信頼しない」と答えた人が54.1%、「信頼する」という回答が37.6%だったとお伝えしましたが、こういう世論が反映された結果だとも言えるでしょう、以下、両紙、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・ユン大統領の国政支持が、前週比で大きく下落し、再び30%台前半になったという世論調査の結果が14日発表された。海洋放流問題と関連して判断を延ばしてきた回答者たちが、国際原子力機関(IAEA)報告書の発表と首脳会談などの後、背を向けたと分析される。韓国ギャラップが11~13日1001人を対象に実施した調査によると、ユン大統領が職務遂行を「うまくやっている」という肯定評価は32%、そうでないとの評価は57%だった。1週間で「支持」評価は6%ポイント下がり、「支持しない」は3%ポイント上昇した。週間単位で進行するギャラップの調査で6%ポイントという下落幅は異例だという分析が出ている。ギャラップは「今週の変化(38%→32%)は週間基準で1年前(2022年6月5週43%→7月1週37%)に続いて2回目」と説明した。 当時は人事関連と大統領の発言不注意が相次ぎ、支持率が連日下落していた時期だ(時事ジャーナル)・・>>

 

<<・・ユン大統領の支持率が前週比6%ポイントも下落したが、国民の力の「票畑」である釜山・蔚山・慶南地域で11%ポイントも下がっている。これに国民の力の該当地域議員たちは緊張する雰囲気だ。 海洋放流で、海に面している該当地域の民心に影響を及ぼしていると判断されている。来年総選挙を控えて、・・・・支持率は全地域で下落傾向を見せたが、特に釜山、蔚山、慶尚南道、光州・全羅道などで急落が目立った。釜山蔚山慶尚南道のユン大統領支持率は先週47%だったが、今週11%ポイント下落した36%だった。この地域は、前の大統領選挙と地方選挙当時、現政権の確実な支持基盤だった・・

 

・・ユン大統領は大統領選挙当時、釜山と慶南でイ・ジェミョン候補より20%ポイント高かった。蔚山も13%ポイント高かった。また、国民の力(※与党)は昨年、地方選挙の際、釜山市長と基礎団体長(16人)、釜山市議員(42人)選挙で圧倒的支持を受けた。しかし、海洋放流問題は地域住民を不安にさせ、政府与党に対する失望として現れた。該当地域は地理的に海と接しており、海洋水産分野の従事者が密集しており、生計に直接的な影響を受ける。政府は国際原子力機関(IAEA)報告書に基づいて科学的に安全だと主張している。 国民の力も政府基調に合わせて放流に問題がないという立場だ(ニューシース)・・>>

引用部分最後の理由だと、どちらかというと「共に民主党」の支持率が下がるのが普通ではないでしょうか。しかし、政党支持率は前週とほぼ変わらない(国民の力33%、共に民主党32%)とのことです。共に民主党としては、笑いが止まらないでしょうね・・・・・・・ったく。

 

 

 

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