韓国の専門家たち、野党の処理水対応を「BSE事態と似ている」と指摘・・しかし、世論には届かず

野党「共に民主党」を中心とした放流関連対応のことで、専門家たちの間で「BSE事態(2008年)と同じだ」という指摘が相次いでいます。保守メディアには、「市民団体など関わっているメンバーも、当時とほぼ同じだ」という記事を載せているところもあります。しかし、世論には届いていません。14日にエントリーしたばかりですが、世論調査専門機関 国民リサーチグループ・エースリサーチの世論調査結果、54.1%が「放流が国際基準に適合するとしたIAEA最終報告書について」「信頼しない」と答えていますから「信頼する」37.6%)。

2~3日前から豪雨関連のニュースが多すぎで目立たなくなっていますが、海洋放流関連の記事は毎日さまざまなメディアから掲載されており、内容もハッキリわかれています。そんな中、ソウル新聞に、ウェード・アリソン教授に関する記事があったので、エントリーしたいと思います。5月にお伝えしたことがありますが、教授は放射線分野の世界的碩学とされる方です。韓国原子力研究院と原子力学会が主催したセミナーで、教授は「いま、福島のALPSの処理水1リットルが私の目の前にあるなら、私はよろこんで飲みましょう」と話して、野党側から強い反発がありました。アリソン教授は、放射線と核物理学の分野を40年以上研究してきた学者で、放射線と原子力に関する「おそれ」が「科学」を飲み込んでしまったと主張しています。以下、<<~>>で引用してみます。この記事は、専門家関連の話は出てきますが、書いたのは専門家ではありません。

 

<<・・イ・ジェミョン共に民主党代表は、韓国原子力学会の招待で5月訪韓したウェード・アリソン英国オックスフォード大名誉教授を、「石売り(※やぶ医者)科学者」と責めた。アリソン教授が懇談会で「ALPSで処理した水が私の前にあれば、飲める」と発言したのがその理由だ。教授は「放射線と理性」、「おそれが科学を飲み込んだ」などの本で、放射性物質に対する過ぎた恐れが人類に大きなダメージを与えてきたことを立証してきた。1986年チェルノブイリ原発事故以後、ヨーロッパでは中絶が増加した。チェルノブイリ事故の初期火災進化過程で消防隊員など28人が亡くなったし、がんなどで十数人が亡くなった。しかし、アリソン教授によると、それ以来は大きな後遺症はなかった。原発も修理を経て十数年間稼働した・・

 

・・一方、放射性物質拡散への必要以上の懸念により、、ヨーロッパでは10万人余りの中絶が行われた。37年が過ぎた現在、これといった変異などの報告はされていないという。放射性物質の危険性を誰よりもよく知っているアリソン教授。彼は根拠のないおそれこそが、より大きな問題をもたらしたことも知っている。だが、国際的な原子核工学の権威である彼は、韓国でいきなり「石売り」とされることになってしまった。共に民主党は今、放流に対する科学的根拠を提示するのではなく、国民のおそれをどうすれば大きくできるのかだけ考えている。基準値を超えているのかどうか、正確にどのような海流に沿ってどのくらいにわたる海域に到達するのかなどは見ようともせず、ただ信じられないので放流してはならないという論理だ。

 

野党がよくソースとする某ソウル大名誉教授は、さり気なく言葉を変えてきた。同教授は、2013年、放送に出演した際には、放流と関連して「いくら多く出ても、韓国南海岸、東海岸に入るのはほとんどありません」と話した。「問題は魚ではなく、おそれです」「私ならすぐ夕ご飯で食べますよ」と言った。そんな彼が、今は放流による韓国海洋生態系へのリスクについて先頭に立っている。果たして、誰が「石売り」なのか。 IAEA報告書を作成した多国籍専門家か、根拠のないおそれを警告したアリソン教授か。それとも、政略的な政治家たちと、基準もなく言葉を変える科学者たちか。BSE事態で見たように、時間が経つと明らかになるだろう(ソウル新聞)・・>>

最後の部分だけちょっと個人的な考えを書き加えると、「このまま『時間が経つ』ことこそ、彼らの本当の目的ではないでしょうか」。さて、最後に、ツイッター民の方々に申し訳ない告知がございます。ツイッターアカウントに問題が生じていて、もうツイッターでの更新告知ができなくなりました。十数年間、ツイッターのリツイートなどでシンシアリーを応援してくださった方々、本当にありがとうございます。そして、申し訳ございません。ツイッターでの更新告知は、もう終了と致します

 

 

おかげさまで、2023年7月29日、新刊が発売されます。「韓国人として生まれ、日本人として生きる」という本です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。帰化直前から直後まで、そして帰化そのものについての、私の考えを率直に書きました。「韓国人として生まれた」を受け入れ、その連続性を大事にしながらも、「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。帰化した人たちがよく口にする「両国間の架け橋になりたい」などの言葉について、私はなぜ「そんなつもりはありません」としか思っていないのか。『日本人』として初めて韓国を訪れたときの感想をメインにして、一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。新刊・準新刊紹介エントリーもぜひ御覧ください。ありがとうございます

 

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年7月29日)からですが、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。帰化した人たちがよく口にする「両国間の架け橋になりたい」などの言葉について、私はなぜ「そんなつもりはありません」としか思っていないのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・新刊は、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。