「月800円(8000ウォン)の利息が払えません」・・家計債務大国、20代青年たちの現状

各メディアはもちろん、私もまた、旧ブログ(アメブロ)の頃から、家計債務問題はずっと取り上げてきました。そんな中、10~15年前に取り上げた内容と、最近2~3年の記事を比べてみると、確実に2つの側面が強調されるようになりました。一つは、『弱い環』、すなわち多重債務者(※韓国の場合、3箇所以上の金融機関からお金を借りている人たちを多重債務者とします)や、返済能力が低い人たちの話、言い換えれば『量より、実は質の問題』という観点。ソウル経済によると、2022年9月時点で多重債務者452万8000人。多重債務者だからといって全員が『弱い環』というわけではないでしょうけど、経済活動参加人口が2800万人なのに452万8000人というのは大きいし、そのローン金額は約62兆円(620兆ウォン)。

これは確認できる国内家計債務(家計ローン)統計のうち、多重債務者の割合は人数で22.7%、金額で33.0%と推定され、「資料上で確認できる、金融機関を利用する全体債務者のうち、5人の1人」です。さすがに、関連記事によく出てきます。もう一つは、青年層、20代~30代の家計債務関連が目立っています。こちらはニューシースですが、昨年末基準で30代以下の多重債務者数は141万9000人で、彼らの融資残高は157兆4000億ウォン。これまた本ブログでよく取り上げた『ヨンクル』など、マンションを買う以外に道はないとする心理も、深く関わっていることでしょう。

 

そんな中、韓国政府が運用する少額ローン(100万ウォンまで)制度内の話ではありますが、1ヶ月約800円(8000ウォン)の利子が払えない20代が多く、同制度を利用した20代の約22%が、ローンの利子、月800円が払えないでいる、とのことです。ソース記事はアジア経済です。ちなみに、韓国ではサグミュンなど違法金融業者対策として、政府が約10万円(100万ウォン)限度でローンを出す制度があります。金利は15%を超えますが、これでも大勢の人たちが利用しています。特定制度内、しかも少額ローンの話なので、兆単位が当たり前のように出てくる韓国家計債務(しかも自営業債務は別カテゴリー)関連データにしては、パッとしないかもしれません。しかし、見方によっては、ある種の『象徴』的なデータにもなれるのではと思って、以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・少額計費ローンは、低所得・低信用者(※韓国では、金融取引記録によって各個人の『信用等級』というランキングが決まります。最近は信用点数と呼ばれるようになりました)に最大100万ウォンまでローンを出す制度だ。相談窓口を訪ねてくる人10人のうち9人は信用点数下位10%だ。 24日、国会政務委員会所属のキムソンジュ共に民主党議員が庶民金融振興院から受けた資料によると、4ヶ月間(3~6月)390億ウォンが出た。このうち、20代以下が借りた金額は56億ウォン。30代と40代がそれぞれ90億ウォンに達したのに比べ、額自体は小さい。しかし、利子未納率は20代が他の年齢層を圧倒する。7月初旬基準で、20代の利子未納率は21.7%に達した。30代(15.5%)と40代(11%)より高い。

20代の平均少額生計費ローン金額は61万ウォン。金利15.9%を適用すると、月利8000ウォンを少し超える。20代は、元金どころか8000ウォンの出せずに延滞しているわけだ。20代が月利子8000ウォンも出せない理由は何か。 個人回生を専門とする弁護士は、20代の融資を「無計画融資」と呼んだ。 彼は「20代が借りるお金は、お金や学資金ローンのような少額だが、返済する道も考えず、とりあえず借りてみようとする特徴がある」とし、「自分の収入と支出を考えて返済計画を立てた後、お金を借りなければならないが、このような過程について認識できないでいる」と話す(アジア経済)・・>>

 

政府が『生計費』を利率15.9%で貸しているというのも妙な話ですが・・第3金融圏(貸金業者)やサグミュンよりはいい、といったところでしょうか。記事にストレートに書いてあるわけではありませんが、これは「ローンは返すものだ」とする考えそのものが足りないから、でもありましょう。しかし、「ひょっとして、借りたものって本当に返さないといけないのか?」と気づいたときには、もうそれ以上借りることもできなくなっていた・・というのが現実です。 さて、また告知ですが・・これより、シンシアリーはレナと一緒に新潟県に出発します。明後日の夕方あたりに帰ってきますので、次の更新は28日(金曜日)の11時頃になります。それでは、行ってきます(・∀・)ノ

 

 

おかげさまで、2023年7月29日、新刊が発売されます。「韓国人として生まれ、日本人として生きる」という本です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」を受け入れ、その連続性を大事にしながらも、「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。「両国間の架け橋になりたい」などと全然思っていない理由は何か。『日本人』として初めて韓国を訪れたときの感想をメインにして、一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。新刊・準新刊紹介エントリーもぜひ御覧ください。ありがとうございます
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 ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年7月29日)からですが、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。帰化した人たちがよく口にする「両国間の架け橋になりたい」などの言葉について、私はなぜ「そんなつもりはありません」としか思っていないのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・新刊は、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。