事実上の定年49歳、年金受領者50.3%(55~79歳、公的・私的年金すべて)・・その先にあるものは

昨日の夜、帰ってまいりました。新潟の柏崎で「海の大花火大会」を見てきました。帰りに軽井沢の商店街で散策もでき、また日本の良いところを勉強できた気がします。ありがとうございます。でも、また曇った話に戻るときが来ました。留守にしていた間のニュースをいろいろチェックしてみました、やはり本ブログとして気になるのは、中央日報韓国経済TVの記事です。「事実上の定年49歳、年金受領者は50.3%(55歳~79歳、公的・私的年金すべて)」というニュースでした。

いわゆる「IMF期」からあまり経ってなかった2000年代初頭、沙悟浄(サオジョン)という言葉が流行りました。いくつかバリエーションもあると聞きますが、基本的には「45定(サオジョン)」、45歳が定年である、との意味です。最近は20代、30代関連でも家計債務関連で驚きのデータが報じられていますが、まだ家計債務が『40代以上の問題』だった頃、いまから10~15年前。あの頃の家計債務は、創業が主な原因でした。年金システムがほとんど機能していなかったので、何かの方法で老後のための店をやらなければならなかったわけです。いわゆる創業ブームです。

 

ほとんどは飲食店・宿泊業でしたが、これといってノウハウも無い人たちが初めてうまくいくこともありませんでした。極めて一握りの成功例などがテレビ番組やネットで話題になったりもしましたが、多くの場合、退職金など資産を失い、多くの債務を残すだけの結果になりました。それらと関連したデータの「2023年版」とでも言いましょうか。『平均賃金が高い』という話もたまに聞きますが、これはもう賃金がどうとかの問題ではない気もします。若い人たちが、自分の親世代からこういう姿を見て、マンションを買うしかないと思って、いまの「若い層の家計債務問題」があるのではないか・・そんな気もします。以下、両紙から<<~>>で引用してみます。

 

<<・・25日統計庁が発表した「2023年5月経済活動人口調査高齢層付加調査結果」とも一致する。2005年から毎年5月基準高齢層(55~79歳)を調査した。今年は初めて「最も長く勤務した雇用で、勤続した期間と離職(休・退職)した年齢」を分析した。統計庁分析によると、高齢層が最も長く勤務した職場をやめる平均年齢は49.4歳と集計された・・・・ 簡単に言うと、事実上の定年は49歳という意味だ。職業別では、農林・漁業熟練者(27年2ヶ月)、管理・専門(19年10ヶ月)、事務職(16年11ヶ月)が長かった。サービス販売(12年6ヶ月)、単純労務(9年2ヶ月)は比較的勤続期間が短かった。やめる理由としては事業不振・操業中断・休業廃業など(30.2%)が最も多かった(中央日報)・・>>

 

<<・・55~79歳の中で年金を受けている人は半分水準であることが分かった。彼らの1人当たりの月平均年金数受領額は75万ウォンと集計された。25日、統計庁が発表した「2023年5月の経済活動人口調査(高齢層付加調査)」によると、55~79歳の人口は1548万1000人で、1年前と比較して2.5%(38万4千人)増加した。このうち、1年間の年金受領者の割合は50.3%(778万3000人)と確認された。 統計庁は国民年金、基礎年金、公務員年金、私学年金、軍人年金など公的年金をはじめ、個人年金まで含めて調査を進めた。前年同月比0.9%ポイント上昇したものの、多くの高齢層が年金受領ができていないことが分かった(韓国経済TV)・・>>

 

65歳以上に限ったデータもあります。これは統計庁報告書ではなく、2021年11月、韓国経済研究院という機関が分析したものになります(ソース記事デイリアン)。65歳以上を対象に、同じく何かの年金を受領している人を調べてみたところ、個人『世帯基準』で韓国の年金受領額は月82万8000ウォンでした。同じ分析で、日本の場合は164万4000ウォンだった、となっています。公的年金と私的年金をそれぞれ見てみると、公的年金の月平均受給額は、個人世帯66万9000ウォン、夫婦世帯で118万7000ウォン(同じ分析で日本は個人135万3000ウォン、夫婦226万8000ウォン)。私的年金月平均受給額は個人世帯15万9000ウォン、夫婦世帯19万7000ウォン(日本の場合は個人29万1000ウォン、夫婦45万8000ウォン)。そもそも私的年金の加入率も、この場合は15~64歳が対象ですが、24.0%でした。日本の場合は50.8%。

 

 

おかげさまで、2023年7月29日、新刊が発売されます。「韓国人として生まれ、日本人として生きる」という本です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」を受け入れ、その連続性を大事にしながらも、「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。「両国間の架け橋になりたい」などと全然思っていない理由は何か。『日本人』として初めて韓国を訪れたときの感想をメインにして、一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。新刊・準新刊紹介エントリーもぜひ御覧ください。ありがとうございます
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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 ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年7月29日)からですが、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。帰化した人たちがよく口にする「両国間の架け橋になりたい」などの言葉について、私はなぜ「そんなつもりはありません」としか思っていないのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・新刊は、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。