韓国メディア「なんでシンシアリーの本がベストセラーになるのか」

以下、コメント欄からの情報をもとにしております。おかげさまで好調の新刊が、地上波放送など韓国メディアで取り上げられました。この前にも各メディアから取り上げられ、MBCのニュース番組ではいろいろあって旧ブログを閉める理由にもなりましたが、今回はKBSソウル新聞です。内容は、この前「週刊SPA!(本エントリー本文の最後にリンクがあります)で紹介された抜粋部分がメインです。「法律を守るのは、力が弱いからだと考えている」と、「だから、G8になれば、規則を作る方になれる」とする考えが繋がっている、という部分です。

KBSの記事は、車が停止線を守らないなどの『物理的』な部分をメインとしています(題もそうなっています)。拙著で強調したかったのは、「そういうのは『考え』が現れているから」ですが、そこまではあまり取り上げていません。たとえばG8とかまで取り上げてほしかったところですが、そこはスルーされています。KBSの報道内容は、「個人の経験で全てを語るのはどうか」「こんな本がベストセラーになる社会を理解することができない」などです。でも、その理屈だと、持論を展開できる個人はどれぐらい残るのか、疑問です。理解できないのは、当然といえば当然でしょうけど。率直に、ニュース番組でわざわざ取り上げるなら、もっと何かの基準を出してほしかったところです。ソウル新聞の場合は、いくつかの部分を紹介しています。こちらは<<~>>で引用してみます。

 

<<・・「韓国では、規則を守ることは、力がないか、権力者におもねるためだという考えが強い。規則を守らなければならないという認識が弱く、 それが社会各分野で『線を守らない』行動として現れる」・・・・両国関係が急速に改善され、相手に対する両国国民の認識も大きく好転しているが・・・・の古い行動は続いている。去る29日、日本で「韓国人として生まれ、日本人として生きる-新日本人による日韓比較論」というタイトルの・・・・が出版され、論議になっている。この本の著者は「シンシア・リー」という筆名の人で「1970年代韓国で生まれ育った土宗韓国人であり、2017年に日本に移住し、2023年に帰化した」と自身を紹介している。同じ筆名ですでに・・・・などの本を出版している。この本は出版と同時に日本のインターネットショッピング「アマゾンジャパン」の「朝鮮半島地域スタディ」書籍部門ベストセラー1位に上がっている(ソウル新聞)・・>>

 

いつもはDAUMのほうを引用しますが(DAUMの記事はURLが短く、日付が分かります)、コメント欄が無くなったので、今回はNAVERのほうをチェックしてみました。基本的には予想通りの内容ですが、一部、『これは事実を指摘しただけではないのか』とする意見があって、ちょっと意外でした。KBSの場合、そういうコメントに対して、「日本は~~~ なことをした。停止線を守らなかったこととどっちが大事なのか」などの反論が展開されていました。事実を指摘したというコメントに、「創作された話」を信じてそのまま反論とは、なんとも難しい展開です。

 

本にも書きましたが、私は「両国のために~」とか、「架け橋になって~」とか、そんなつもりはありません。つもりも何も、まったくそんな気になれません。自分でも不思議なくらいです。韓国人として生まれ育ったことを、そのまま「連続している自分」として受け入れること。「生きる」とはそういうことであり、日本人としていきるというのは、いままでの自分をありのまま受け入れることでもある。しかし、もし「生まれ」と「生きる」が衝突することになるなら、私は迷わず『(日本人として)生きる』のほうを選ぶ。それが私の帰化観でもあります。まぁそんなところです。今回、前のMBCのあれがあったためか、まぁこれぐらいの批判なら別にいいかな、と思いました。最後にちょっとした(関連性の高い)告知ですが、新刊の一部が、週刊SPAに掲載されました。リンクはヤフー版です。抜粋したものではありますが、よろしければ、ぜひお読みください。

 

 

おかげさまで、新刊「韓国人として生まれ、日本人として生きる」が発売中(2023年7月29日発売)です!2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」を受け入れ、その連続性を大事にしながらも、「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。「両国間の架け橋になりたい」などと全然思っていない理由は何か。『日本人』として初めて韓国を訪れたときの感想をメインにして、一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。新刊・準新刊紹介エントリーもぜひ御覧ください。ありがとうございます
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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 ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年7月29日)からですが、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。帰化した人たちがよく口にする「両国間の架け橋になりたい」などの言葉について、私はなぜ「そんなつもりはありません」としか思っていないのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・新刊は、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。