世界スカウト連盟「台風接近で、全員キャンプ場から離脱します」と公知・・いったい何だったのか

また世界スカウト大会(ジャンボリー)ネタです。一つ前のエントリーを書いて、もういいかなとも思いましたが・・その直後、もしやと思ってニュースを検索してみたら、実にいろいろ、新しいニュースが入っていました。マネーSによると「新型コロナ確診者が昨日までで131人」、朝鮮日報によると「オーストラリアも早期撤収するかも」、ソウル経済によると「台風の接近により、世界スカウト連盟が野営地から退避することになったと公知」、ソウル新聞によると「観光プログラムを指示したユン大統領に対し、世界スカウト連盟が『そんなのジャンボリーではありません』と指摘した」、などなど。

開会式のときから指摘されていたトイレの衛生問題を意識してか、公務員約600人にジャンボリーのトイレ掃除動員要請があったけど、あまりにも無茶苦茶で、途中から組合が要請に応じないことにした、と言うニュースも話題です(ニューシース)。そして、個人的にヒットだったのは、結構大手のメディアが、「イギリス隊員たちがソウルツアーしながら『幸せです』と話した」など、内容は1~2行だけのフォトニュースを連続でアップしていたことです。こういう動きについては一つ前のエントリーで書いたので省略しますが、本当にこれでいいのでしょうか、彼らは。というか、何のイベントだこれは・・としか。イカ、いや以下、いくつかの記事から<<~>>で引用、該当部分をまとめてみます。

 

<<・・ユン大統領が「2023セマングム世界スカウトジャンボリー」の行事に全国観光プログラムを追加するよう指示したことと関連し、世界スカウト連盟側がふさわしくないとも立場を示したことが把握された。ユン大統領は5日、ソウルを含む各自治体に協力を要請し、韓国の産業と文化、歴史と自然を知ることができる観光プログラムを申請するすべてのスカウト学生に実施するよう注文した。しかし世界スカウト連盟側は、「キャンプ場を抜け出して長期間観光することはジャンボリー精神に合わない」との意思を伝達してきた(ソウル新聞)・・>> この観光プログラム、どうしても肯定的にしようと頑張った一部のメディアが「セマングムのジャンボリーが、韓国のジャンボリーになった」と褒めていました。それでも運営側は、観光プログラムを日帰りで行うと問題ないだろう、という立場だそうです。で、ニューシースによると、最初から問題とされてきたトイレ掃除のことで、公務員約600人に動員告知が来た、とのことです。

 

<<・・ジャンボリーが開催された全羅北道扶安(ブアン)郡セマングム近くの地方自治体公務員たちがトイレの掃除に動員されたというニュースが伝えられ、議論になっている。5日、全北地域公務員労働組合関係者が作成したと思われる公文が、オンラインコミュニティにアップされた。文によると、ジャンベリー大会場のトイレ清掃に全北地域公務員を動員しようとする道庁の指示があり、労働組合の強力な反対で取り消されたという。作成者は「現場は、一言で無茶苦茶だった」とし「こんな環境で国際イベントだなんて、ありえないだろう」と話した(ニューシース)・・>>

 

行かなかったわけではなく、いったん掃除のために(600人全員なのかは明記されていませんが)現場に行ってみたものの、休むところはおろか食事する場所も無く、大学生ボランティアが指示を出すなどシステムも機能していなかった、とのことです。それで応じないことにした、と。作成者によると、トイレは汲取式で、公務員たちは「便器のふたを開けて、中に何も無いのか確認しろ」という指示を受けた、とも。最後に、ここからはソウル経済ですが・・トイレ掃除は必要なくなったようです。結局、世界スカウト連盟が「野営地(セマングム)からの撤収」を韓国政府に要請、撤収すると公知を出しました。

 

<<・・2023年セマングム世界スカウトジャンボリー主催側である世界スカウト連盟が、台風「カヌン」が貫通すると予測され、隊員たちを野営地から大学寮などに変更してほしいと要請、公式ホームページを通じて早期退営を公知した。ジャンボリー期間中、様々な問題にやっとの思い出耐えてきたが、結局は台風でキャンプは誰もいなくなりそうだ。7日、ジャンボリー組織委は台風カヌンの北上で、キャンプ場内のスカウト隊員を避難させる準備作業に入った。 まだ台風進路が明確なわけではないが、大雨を伴う台風の場合、、キャンプ場内の宿営は事実上不可能だという判断からだ(ソウル経済)・・>>

 

ちなみに、干拓地であるセマングム(大会現場)は湿地で、排水が遅く、雨が降ると大変危険です。虫(蚊もそうですが、他にもいろいろ)による問題が多発した理由の一つでもあります。これでジャンボリー大会が終わるわけではありませんが、とにかくラクーンシティからは離れることになりそうで、なによりです。一つ前のエントリーでもお伝えしましたが、ニューヨーク・タイムズの記事で「参加費は約80万円」という内容がありました。そのために家族全員が結構苦労した、と。80万円ですが・・いくらなんでも、これはちょっと。せめて、残りの期間、どこかクーラーでも入るところで、ゆっくり休んでほしいところです。

 

 

おかげさまで、新刊「韓国人として生まれ、日本人として生きる」が発売中(2023年7月29日発売)です!2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」を受け入れ、その連続性を大事にしながらも、「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。「両国間の架け橋になりたい」などと全然思っていない理由は何か。『日本人』として初めて韓国を訪れたときの感想をメインにして、一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。新刊・準新刊紹介エントリーもぜひ御覧ください。ありがとうございます
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年7月29日)からですが、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。帰化した人たちがよく口にする「両国間の架け橋になりたい」などの言葉について、私はなぜ「そんなつもりはありません」としか思っていないのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・新刊は、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。