ジャンボリーの「セマングム」、2年後のアジア太平洋スカウト大会開催に立候補中

無数の話題を各方面に(本ブログにも)提供した世界スカウト大会「ジャンボリー」。開催地である「セマングム」から移動した各隊員たちが宿の問題で苦労している、11日に台風の影響下にコンサートを準備している、しかも人気グループから参加できそうにないとの連絡が相次いでいる・・などとまだまだ気になるニュースは多いものの、とにかく昨日公式に全員撤収が決まったし、今ころは移動していることでしょう。移動だけでバスで6時間はかかるとのことですが、せめて残りの期間は少し良い環境で過ごしてほしいところです。

で、朝、甲子園中継を見ながらニュースをチェックしてみたら・・相変わらず一部のメディアは『イギリス隊員たちがソウルを楽しんでいる』『セマングムから離れることになって隊員たちがとても寂しがっている』などと意味不明な記事を載せていますが、また一部のメディアはイギリスのメディアの指摘を紹介するなど、「単なる暑さの問題ではない」点を強調しています。特に、組織委員会は7日、「『とても満足できない』と答えた隊員はわずか4%だけ」と話しましたが、「プレシアン」などは、それは設問そのものに問題があるのではないか、何か圧力があるのではないか、という指摘を出ています。

 

同紙は、本ブログでも紹介したイギリス「ガーディアン」の記事を引用しています。「インタビューにもエスコートを理由に運営側の人が一緒にいた」「インタビューのあと、インタビューに応じた隊員から『圧迫を感じて言いたいことが言えなかったので、インタビューとして載せないでほしい』と連絡が来た」とする、あの記事のことです。個人的に、ジャンボリーをここまで積極的に取り上げることになった理由も、このガーディアンの記事でした。 ネタはまだまだあります。ジャンボ級です。2年後には韓国でアジア太平洋地域スカウト大会が開かれますが(5年前に決まりました)、その開催地として、2つの地域が立候補しています。そのうちの1箇所が、今回会場になったセマングムです。

 

朝鮮日報によると、コソンというところで開催する予定だったけど、セマングムが開催を強く希望し、いまはどちらになるか分からない、とのことです。アジア太平洋スカウト大会は韓国で何度か開催されましたが、規模が世界スカウト大会ほどではないということもあって、涼しい環境で開催されました。さすがにもうセマングムはないと思いますが・・さて、全羅北道ということもあるし、次の政権次第でしょうか。他にも、クッキーニュースニュース1によると、隊員たちを早期撤収させたイギリス、米国からも、問題提起が相次いでいます。米国の場合、今回ジャンボリーに参加した隊員の親は「費用に関するなにかの法的な動きがあった場合、すぐ参加する」と話しています。ここからは<<~>>で引用してみます。

 

<<・・イギリスのスカウト隊員たちが、「2023世界スカウトジャンボリー」に参加するため3500ポンド、約582万ウォン(※約58万円)ずつ支出しており、募金活動などでで費用を用意した事実が分かった。7日(現地時間)BBCとロイター通信などによると、英スカウト連盟のマット・ハイド代表は、隊員たちが今回のジャンボリー参加に必要な費用約3500ポンドを設けようと募金活動をした場合が多いと話した。代表は、セマングムからホテルに移動する費用が100万ポンド、約1億6000万円以上だと明らかにした。これは、今後3~5年間、英国スカウトが計画したことを実行できなくなったという意味だ。

ハイド代表はイギリスのスカウトが現場の状況について懸念を提起したと述べた。 いくつかの改善がなされたが、それは小さすぎで、しかも遅すぎるものだったと述べた。現場は日陰と食べ物の不足、衛生、医療サービスなどで限界をを超えた、と話した。彼は「私たちは主催側に失望を感じる」とし「行く前から、そして行事中に、このような懸念の一部を繰り返し提起し、是正されるという約束を受けたにもかかわらず、そうではなかったからだ」と話した。 続いて「数千人が使ったトイレが定期的に掃除されないことを想像してみれば、どんな状況だったのか想像できるだろう」と伝えた(クッキーニュース)・・>>

 

ニュース1の記事は米国からの声を紹介していますが、多くの問題のうち、もっとも大きかったのは「シャワーとトイレの衛生問題」としています。こういうところから、私が「暑さにより~」とする多くの記事に疑問を感じている理由でもあります。スカウトが暑さだけで撤収となると、それは隊員の強さの問題だという見方もできるからです。他にも大きな理由として、治療を受けることができなかった(場所も人員も足りなかった)こと。米国スカウトチームが「せめて後1日は患者をベッドに」と頼んだものの、患者は追い出された、とのことです。米国からは参加に約90万円(記事によって、800万ウォン~900万ウォン)がかかった、とも。記事で、隊員の親は「費用関連で法的な動きがあるなら、私もすぐ参加する」と話しています。

 

 

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