世界スカウト大会ジャンボリー組織委員会「開催できたので、規定上、参加費の払い戻しは無し」

ちょっと事情があって早めに更新します。世界的に大きな話題(?)となった、世界スカウト大会、セマングム・ジャンボリー。ついに今日、コンサートと閉会式で終了となります。台風の影響も思ったほどではないとのことで、せめて最終日だけでも、隊員たちに何か良き思い出が出来るといいですね。ちなみに本エントリーは、コンサートが始まる前に書いています。ただ、文化日報など一部のメディアによると、現場の公務員などは「実は12日以降がもっとも問題だ」と話している、とのことでして。ジャンボリーは今日(11日)までなのに、なんのことだ・・と思いましたが、ちゃんと理由がありました。

もともとの開催地であるセマングムは、大会が終わってもそのままキャンプを許可する予定でした。よって、11日の夜や12日の午前ではなく、13日以降に帰国するプランで参加した国もあります。ですが、韓国政府は「宿などの支援・補助は12日午前まで」としており、隊員たちを受け入れていた大学の寮なども、12日午前までは全員に撤収するように、としています。大会期間は11日までだから、普通なら12日の午前で政府側の補助が終わるのは問題ありません。でも、状況が状況なだけに、この件は一部の国から抗議を受けており、記事で、サンマリノ共和国の大使館から公式に問題提起したことが確認できます。以下、<<~>>が引用部分です。

 

<<・・11日、行政安全部などによると、政府はジャンボリー閉営日の翌日である12日午前、宿舎から空港への移動を支援することを最後に、公式支援を終えることにした。だが、国ごとに出国日程が異なり、17日出国予定の国もある。これらの中には宿舎・移動手段をあらかじめ確保していない隊員たちも相当な数が存在する。自治体としては緊急事態だ。国ごとに出国日、宿舎確保の有無などを個別に確認しているが、公式日程後に行われることに対する責任が不明で、積極的に出ることも難しいという。ある公務員は「セマングムキャンプ場では、閉営日の後でもそのままキャンプを続けることができるため、別途宿舎を確保していない隊員が多い」と説明した・・

 

・・ある自治体の関係者は「ジャンボリーが終われば、その時から本格的な混乱が始まるだろう」とし「外で事故が発生すれば誰が責任を負うのかすらも不明で、このオンシーズンに大勢の宿を確保するため、阿修羅場が展開されるるだろう」とした。参加国の抗議も相次いでいる。 前日、リノ・ミケロニー、サンマリノ共和国大使は京畿道に「サンマリノのチームから電話を受けたが、代表団が帰国する13日午前まで責任を負わないという話を聞いた。サンマリノチームは12日から13日に利用する宿舎を用意していない」という趣旨で抗議メールを送ったりもした。大学も乱感している。 関係者は「残留を希望する隊員がいて、1泊料金を受けて泊める方案を検討したが、学校施設の工事日程のために結局キャンセルした」と言った(文化日報)・・>>

 

京畿道にメールを送ったのは、多分、いまサンマリノ共和国のチームが京畿道にいるからでしょう。これがちゃんと把握できているだけで幸いかもしれません。スイスのチームは、引率者グループと隊員グループを別々の地域に移送して、引率者グループが2時間以上抗議したりもしました。また、国防部関連施設が、「中国と台湾のチームを受け入れるわけにはいかない」としたものの、実は中国にはスカウトそのものが存在せず、もちろん参加もしていないことが明らかになり、なにか別の理由があるのではないか、という噂もありました。いろいろ、誰がどこにいるのかも不確かではないのか・・そんな気もします。実際、長官が急にブリーフィングを取りやめたりしましたが、その直前に『移動(参加者たちをセマングム以外の地域に移動させること)のことはよくわかりません』と話した、というニュースもあります。それがブリーフィング取り消しの理由ではないのか、と。

 

繰り返しになりますが、もはや評価がどうなのかとは次元が異なります。コンサートだろうとなんだろうと、楽しく終わって欲しいところです。本当は、クーラーの効いた部屋で何か美味しいものでも食べられるように・・してほしいものですが。本ブログでこの件を取り上げるのも最後になるでしょう、多分。いまさらですが、『早期帰国』した香港チーム約100人が、一番の勝ち組かもしれません。各国スカウト連盟同士の関係もあるので、早期帰国はなかなかできないという話もありますので。100人は、本人が強く希望しての帰国だと聞きました。

最後に、組織委員会から『大会そのものが取り消しにならないかぎり、参加費の払い戻しは無い。連盟の規定にもそうなっている』という発言がありました。全羅日報(セマングムは全羅北道にあります)というローカルメディアの、5日の記事です。うーん・・規定がすでにあるというなら、確かに仕方ないですが・・世界スカウト連盟から早期終了の勧告があったはず。それでも強行したのは、このためではないのか、そんな気もします。少し前のことですがあまり大手では記事にならなかったので今回紹介しますと、組織委員会の発言は「個別の国家事情により、出る(※途中に帰る)時は、計画された支援はないが、交通便を提供することにした」、「新型コロナなどによりジャンボリー大会を取り消さない限り、スカウト連盟の規定上、参加費の払い戻しはなく、その他の宿泊費、食事費用なども支援しない。これはすべて合意された事案だ」、などです。

 

 

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