韓国メディア「中国が日本・韓国への団体観光を許可したのは、日米韓首脳会談を意識したもの」

中国が日本、韓国への団体観光を許可しました。特に韓国の場合、表向きの発表はともかく本当に団体観光がオープンされるなら、6年5ヶ月ぶりのことになります。この件について、まず「中国が日本・韓国との関係において一息入れる必要があると考えたから」という意見が出ていますが、朝鮮日報は外交関連情報筋の話として、日米韓首脳会談を意識したもの、特に韓国のスタンスを意識したもの・・言い換えれば『飴』である、と報じました。

前の日米韓首脳会談でも似たような指摘がありましたが、記事は「日本と米国は、共同声明などに『中国』を明記しようとしている。しかし、韓国のスタンスはそうではない」としています。いままでも発表だけで実際に団体観光が動かなかった前例(実際には許可が降りなかった)があるのでなんとも言えませんが、今回の団体観光は、日米韓首脳会談で韓国を『弱い環』として動かす意図でもある、というわけです。実際、文化日報など他のメディアは今回の首脳会談で放流関連が議題になる可能性が高いとしており、バイデン大統領がもう一度支持表明をする、日本は日米韓共同声明で支持表明を入れようとしている、などの記事を出しています。

 

ですが、ユン政権は公開的に『その件が議題になってはならない』としており、「ニューストマト」の定期調査結果、国民の68%は日米韓首脳会談でユン大統領が「反対または延期を要請すべきだ」と答えました。このような動きは、中国としては笑いが止まらないものでしょう。また、実はユン政権はロシアとの関係改善に力を注いでおり、中国として相応の措置を取った(ご褒美?)という見方も載っていますので、一緒に紹介します。一つ個人的な意見を書き加えるなら、日本・韓国への団体観光許可は、中国国内を意識した措置ではないでしょうか。中国からの観光客は、多くが団体観光となります(日本は個人観光が多い)。国内の様々な問題から、目をそらさせるためのものではないのか、と。さて、ここからは<<~>>で引用してみます。

 

<<・・中国が韓国行団体旅行を全面許可したのは、去る2017年3月THAAD配置に対する措置で韓国行団体ビザの発行を中止してから6年5ヶ月ぶりだ。日米韓首脳会議の10日前に発表された今回の措置は、米国の高強度牽制と、日米韓の密着に直面した中国が、一種の「状況管理」に入った側面が大きいという評価だ・・・・外交情報筋たちは、中国が18日(現地時間)、米国キャンプデビッドで開かれる日米韓首脳会議を控えた時点で今回の措置を発表したことに注目している。米大統領別荘で開かれる今回の会議で、勢いのついた日米韓協力が完成段階になるという意味がある・・

・・特に台湾海峡、南シナ海・東シナ海での航行の自由、サプライチェーン強化など中国の懸案が議題に上がっている。日米韓は昨年11月の首脳会議の際、共同声明に「中国」を明示していなかったが、今回どこまで中国牽制の立場を出すかが関心事だ。外交情報筋は、「米国と日本は(中国を明示することに)積極的だが、対中関係を考慮しなければならない韓国の立場がカギだ」とした・・

 

・・一部では、中国が水面下で行われている韓国とロシアの関係改善の雰囲気を意識したという話も出ている。ユン大統領のウクライナ訪問、北朝鮮・ロシアの武器取引の疑惑などろしたとはいろいろ問題が出ているが、水面下では関係改善が行われようとしている、と伝えられた。与党関係者は「ロシア大使に相次いで外交部次官級が任命されたことに対して、ロシア側は『誠意を表したもの』だと考える雰囲気がある」とした(朝鮮日報)・・>>

記事はそんな趣旨ではないでしょうけど、読んでいて、「日米でやればすべて解決されるのでは」な気がしました。はてさて、一部で噂されている、「台湾の有事の際、在韓米軍を動かす」も含めて、共同声明の調整など、今回の日米韓首脳会談は、いつもより『公開されない内容』が多くなるかもしれません。

 

 

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