IAEA、希釈放流された処理水の「6つのデータ」を公開開始・・現在、何の問題も無く、三重水素濃度は205Bq/L(WHO基準は1万Bq/L)

本ブログをご覧の方々ももうご存知かと思いますが、各メディアのニュースが放流関連記事であふれています。それは、全てではないにせよ、99%は「見てください。私があの人よりもっと強く批判しています」というアピールで出来ています。芸能人から政治家まで、例外を見つけるのは容易ではありません。中国が水産物関連措置を発表してからはさらにこの流れは加速しました。まるで「援軍がきてくださった」な感覚で、各メディアは大喜びでニュースを載せ、なぜユン政権はこうしないのか、なぜアメリカは問題ないという反応だけを繰り返すのか、などのニュアンスで。

ずっとブログをやってきた私としては、どうしても東京オリンピックのときを思い出さずにはいられません。あのときも、各メディアは無数の批判記事を出しました。もちろん、あのとき問題として記事になった内容が、その後に何かの問題を起こしたことはありません。なにせ、当時は食事がどうとか弁当がどうとか言ってましたが、それから2年後には「日本旅行が大人気」という記事に入れ替わりましたから。そんな中、「ペンアンドマイク」が、IAEAが東京電力の協力のもと「6つのデータ」を公開した、と記事を載せました。 まずIAEAのページですが、こちらになります。 いままで、一貫して「処理水海洋放流には何の問題もない」という主張を紹介してきたメディアです。IAEAのURLを確認したところ、とても見やすくなっていたので、本ブログでも紹介したいと思います。<<~>>がペンアンドマイクの記事引用部分です。

 

<<・・Webページには、処理及び放流手順の流れを見ることができる模型図がある。そして段階的な流れに合わせて、東京電力から受け取ったリアルタイムデータ6つが表示されている。データ6種類は、処理水の放射線量、処理水の流量、希釈に使われる海水の放射線量、希釈用海水の時間当たりの流入量、希釈後の三重水素濃度、垂直軸で分析した希釈水の放射線量などだ。最も大きな関心の対象である希釈後処理水の三重水素濃度は、この日午後6時現在、1リットル当たり206ベクレル(Bq)であった(※本ブログ書いている時点では205Bqでした)。

世界保健機構(WHO)が提示した飲料水水質ガイド上の三重水素濃度基準値は1万Bq/Lである。この日測定された206Bq/Lは基準値を大きく下回る数値であり、日本が放流濃度限界とみなす1500Bq/Lと比較してもずっと低い・・・・IAEAは、6つの項目すべてに正常範囲を示す緑色を表示した。測定が行われていない場合は灰色、異常数値が検出されると赤い色で表示される。特に、希釈水の三重水素濃度の場合、現場事務所のIAEA専門家が現場分析を行った結果を示したものだとIAEAは明らかにした(ペンアンドマイク)・・>>

 

ⅠはIAEAの説明によると、これは移送ポンプに設置された放射線検出器による、ガンマ線のレベルです。ペンアンドマイクの記事は「処理水の放射線量」としています。Ⅱは、希釈のために配管を流れる ALPS 処理水の量 (m3/h)。記事では「処理水の流量」、Ⅲは希釈に使われる海水の放射線量測定値、Ⅳは希釈用海水の時間当たりの流入量、Ⅴは希釈後の三重水素濃度。記事がこの数値を取り上げているのは、韓国メディア及びそのほかいろいろでもっとも問題とされるものがこの部分だからです。『科学』で対応する一部の科学者たちから「問題ない」という分析、寄稿文が集中しているのもこの部分ですが、多勢に無勢といったところです。

Ⅵは、垂直シャフトに設置されている放射線検出器が測定したガンマ線。韓国放射線療法の権威リュ・ソンリョル放射線手術学会長の寄稿文も参考にしてください。13日に本ブログでも取り上げたことがありますが、「三重水素はベータ線しか出さない。ベータ線は基本的に電子のようなもので、何かを貫いて進むことはできず。空気中でも6mmしか進めない。貫通できないというのはガンなどを誘発できないという意味でもあり、体を貫通できるガンマ線(X線)などとは異なる」などの内容です。

最後に、IAEAのページを見ると、右下に「Discharge tunnel」というものが目立ちますが、これは説明によると、「希釈された水はこのトンネル(長さ約1km)を通って、原発が建設されてから商業漁業が制限される区域内に放流される」とのことです。

 

 

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