米国・ドイツ・フランス・オーストラリアなど、政府公式に「日本とIAEAを信頼している」

各関連エントリーで書いてきましたが、韓国のほとんどのメディアは、決して「全部」ではないものの、中国政府の水産物輸入関連措置に「あこがれている」としか思えません。本ブログでは25日にお伝えしましたが、ペンアンドマイクはこのことで「『中国指導部が信頼できると見えたのは初めて』、『中国が賢明な選択をした』、『中国政府は中国国民を真に心配している』など、中国政府を大いに評価する反応が多く、同じ措置を要求する意見も多い」としながら、「中国がなぜ、何の意図を持って日本の水産物にこんな措置をしたのか、真剣に考察する国民はほとんどいない」と報じたりしました。

この流れは変わらず、今日も某メディアが「人口大国がおこったぞ!」という、子供っぽい題の記事を載せたりもしましたが・・そんな中、朝鮮日報が、「政府の対応を見れば、どこの国が中国と仲いいのか分かる」という記事を載せました。記事によると、中国、及び中国とわざわざ共同声明発表した国などは反対しているけど、米国、ドイツ、フランス、オーストラリアなどは、IAEAと日本を信頼すると政府公式に表明しています。私からすると間違いなく韓国がもっとも中国と近いスタンスですが、そのことは書いてありません(笑)。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・「政府の反応を見ると中国と親しい国が見える?(題)」 24日始まった放流に関し、世界各国政府はこれに対する立場を発表した。米国とヨーロッパなどは日本と国際原子力機関(IAEA)を信頼すると言ったが、中国は確固たる反対意見を表明した。28日、外交部によると、米国国務省は25日、「日本の安全で透明で科学に基づくプロセスに満足する」と明らかにした。 続いて「日本が持続して透明性を維持し、これに対する地域的関係者の関与を歓迎する」とした。ドイツ連邦政府は23日の定例記者会見で「処理基準を遵守する場合、環境に問題ないという日本側の評価を受け入れる」とした。フランス外交部副スポークスマンも「日本はIAEAと協力して透明性を維持してきた」とし「全ての過程でIAEAが検証活動を持続できるよう支持する」とした。

 

オーストラリア政府は、計画が国際安全基準に適合するというIAEAを信頼すると述べた。オーストラリア外交通商部は23日に声明を出し、「IAEA検討報告書が公正かつ科学に基づいて作成されたと判断する」とし「IAEAの報告書を信頼し、これに伴い日本の放流過程も信頼する」と言った。フィリピン外交部の広報担当者は24日、メディアブリーフィングで「放流及びその影響に対して科学と事実に基づくアプローチを持続する」とし「IAEAの技術的専門性を認める」という肯定的な立場を見せた。一方、中国は、反対意見を表明した・・

 

・・ロシアは中国とは異なるが、日本産水産物の輸入に安定性評価を強化すると述べた。ロシア動植物衛生監督庁は24日、「水産生物資源影響評価モニタリングを強化する予定」とし「最大許容基準を超える場合には、輸入に相応の措置を取るだろう」と述べた。太平洋制度フォーラム(PIF)は統一された見解を出さなかった。PIF議長クック諸島政府は23日、「放流が国際基準に合致すると信じてIAEA現場事務所の開所を歓迎する」とした。一方、ソロモン諸島は24日、「経済及び国民生活に影響を及ぼす決定であり強く反対する」と述べた。ソロモン諸島のマナシソガバレー首相は先月、中国を訪問して習近平中国国家主席に会ったが、当時も「関連国に慎重な姿勢で対処することを要求する」という共同声明を発表した(朝鮮日報)・・>>

 

ベトナム政府はこれといって立場を表明しませんでした。今までも「緊密な国際協力、情報共有の透明性、事故発生時に国際法による責任ある行動が必要だ」という、テンプレ的なスタンスだった、とのことです。先も書きましたが、雰囲気的に中国ともっとも似ているのは、間違いなく韓国でしょう。昨日~今日も、ネットで「放流により海の色が変わった!放流1時間後に撮った写真が証拠だ!」とする主張が大きな話題になりました。この件で、わざわざ国務調整室1次長(副大臣レベル)がブリーフィングで、「その写真は放流の『前』に撮ったもの」「写真で黒く見えるのは暗礁エリアで、ひかりの反射などで色は変わって見えたりする」と話したりしました。そもそも、放流される『水』は透明な色で、色は関係ありません。記事を読んだだけですが、ロシアの対応がまだマシに見えます。少なくともデータの話ですから。

 

 

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