日本住在比較文化論学者「マスコミは、中国共産党支持者たちの集会ばかりクローズアップする」

ペンアンドマイクなど、一般的に「保守系」とされるメディアを中心に、一般的な世界観とはまるで異なる内容の主張を載せる人たちがいます。キム・ヒョンホン氏、イ・ウヨン氏などがそうです。比較文化論学者のキムムンハク(金文学)氏もその一人で、最近、ペンアンドマイクにコラムを連載しています。ネット情報ですが、氏は中国出身で、いまは日本に帰化、日本住在です。日中韓国際文化研究院という機関の院長です。氏は、日本についてもそうですが、自由民主主義陣営の価値観を強く支持する人ですが、今回、福島第一原発の海洋放流についてのコラムがあったので、紹介したいと思います。

あくまでコラム、すなわち広範囲なデータをもとにした内容ではありませんが、氏の今回の主張は、「韓国の左側支持メディアは、意図的に『日本内で行われている、中国共産党支持者たちの集会』だけをクローズアップしている。日本国民が反対しているというイメージを作り出すためだ」というものです。知人たちに聞いてみた話とも異なるし、大勢の人で賑わうラッシュアワー時間帯の駅で、この件に反対するという人の声を耳にしたことがあるのか、日本の普通の人たちは、この件に反対していない。風評被害対策などに強い関心を持っているだけだ、というのがコラムの主な内容です。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・興味深いのは、韓国メディアが『日本現地反応』として、日本の漁民たちが心配、反対するという点を挙げ、まるで日本全体が海洋放流を批判しているように報道しているという点だ。これもまた、新しい「怪談」を作っている・・・・しかし、果たして日本の主流社会は今回の件にどのような反応を見せているのだろうか。私たちはそれについてどれくらい知っているのだろうか。そこで筆者は25日から29日まで、福島原発一帯に住んでいる日本の知人たち(第1原発関係者、漁業関係者、市民、主婦など)に直接電話やSNSでインタビューをしてみた。

そのインタビュー結果をまとめてみよう。原発関係者は「近所の民間人もほとんどいなくなったため、心配しないのが常識のようになった」と言った。漁業関係者は「25日から放流地点付近から40km以内の海で毎日魚を捕らえ検測しているが、基準値よりもずっと低い数値で、誰も心配していない」と話した。市民は「魚市場や一般飲食店、寿司店では魚がよく売れており、刺身や魚料理が含まれたランチも以前のようによく売れている」と、写真とともに現場の様子を送ってくれた。また、このようなインタビューもある。 「風評被害はどこにもなかったし、あるとしても政府の補償政策がうまく機能している」。

 

SNSには、興味深いことに、このようなものがある。 「JR駅正面の前はいつも出勤・退勤する人で賑わっているが、この件で異議を申し立てる人は見当たらない。風平被害がほとんどないという事実を立証してくれるものだ」。「面白いのは、日本共産党が岸田政府の海洋放出に反対する光景を見たが、行人たちはほとんど見てもいなかった」・・・・筆者の分析では、実は日本共産党と左派、そして一部漁業に従事していた高齢者たちの集会を、韓国メディアがクローズアップして報道したものだと考えられる。そのような方法で全ての日本人が反対しているようなイメージを意図的に作り出しているのだ・・

・・筆者は、日本政府の科学的措置に対し、中国共産党に積極的に呼応する韓国メディアと野党、左側などを見て、科学を信じない行動こそが、彼らの本質を表わすと見ている。それを再認識できた。科学的根拠、技術、過程はインターネット関連ホームページで確認が可能なため、これに関する長く書く必要もないだろう。ただ、世界的常識と科学的根拠が、今回の海洋放流の実質的な側面そのものだといえよう。文明とは科学的常識を信じるものであり、そのような科学的根拠で行う政府を信用する。日本にももちろん、風評被害に対する不安はあるし、そこに便乗した日本共産党と団体の活動もある。しかし、全国民的に見たとき、それは1%にもならないのではないだろうか(ペンアンドマイク)・・>>

 

反対する人はいますし、特に風評被害対策をもっと行うべきだと考える人も多いでしょう。これは何も問題ありません。そう、反対することそれ自体は問題ありません。問題は、それを別の目的のために利用することでしょう。ほとんどの場合、そういう人たちは、事実とは異なる情報を流すことになりますから。そのために道徳とか正義とか、いろんな言葉を出したりもしますから、さらに困ったものです。

 

 

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