韓国野党代表「トリチウムが検出限界値でした」/韓国政府「それ、数値が低過ぎで検出できないでいるという意味です」

IAEAと日本が、中国に「安全性検証に参加してほしい」と何度も提案したものの、中国側は応じなかったとのニュースがありました。元ソースは共同通信で、韓国ではイーデイリー、ニュース1、中央日報などが報じています。中国は「検証の客観性」を理由に応じなかったけど、日本側は、「検証の客観性を保障するため」、その検証の場には参加しないと表明していました。当事国だから、あえて席を外すということです。この時点で、中国は『国際機関』そのものに対して、応じない、参加しなかったことになります。

この検証機構には、米国、フランスなどはもちろん、韓国からの専門家も参加していました。というか、中国と韓国は、前から「私たちの専門家も参加すべきだ」と主張し、IAEAはこの提案を受け入れ、韓国、中国の専門家も参加していいとしてきました。まだ最終報告書が出る前には、中国からの専門家もIAEAチームに参加していたというニュースも読んだ記憶がありますが、それから何か問題があったという報告はありませんでした。結局、中国は「参加して問題が無いとするより、問題があるとして参加しない」路線を取っているわけです。

 

この前、ユン大統領が「韓国専門家の常駐」を要請したことがありますが、その際、日本側は「それはIAEAが権限を持つ」と話しました。本件でいう検証チームも同じで、参加する人、機関などはIAEAが決めることになります。それがこのことです。余談ですが、結果的に、常駐は受け入れられませんでした(日本のIAEAチームを定期的に訪れる形になりました)。また、朝鮮日報によると、一つ前のエントリーでも大活躍した李在明「共に民主党」代表が、今回は「トリチウムが検出限界値で市民団体が~」と発言して問題になっていますが、この件で韓国政府(原子力安全委員会)が「数値が低過ぎで検出できないでいるのに、それを『検出限界値』と言うと逆の意味になってしまうではないか」と(いう趣旨で)指摘したりしました。これもなにかのノルマか、それとも知らなかっただけかは分かりませんが。以下、各紙、<<~>>で引用してみます。もう起承転結が全て壮大なオチになっているので、引用してそのまま終わりにします。

 

<<・・日本は、中国に海洋放流に対する安全性検証に参加するよう要請したが、中国政府が応じなかったことが分かった。共同通信は、IAEAが主導する安全性モニタリングと研究に参加することを何度も要請したと述べた。この研究機関には韓国、アメリカ、フランス、スイスの機関が参加しており、日本は評価の独立性・客観性を保障するため参加していない。参加研究機関はIAEAによって選ばれる。しかし、中国は「IAEAの研究は独立性を保障しない」とし、日本の参加要請に応じなかったと伝えられた(デイリアン)・・>>

 

<<・・第1原発所近くの海で測定した三重水素濃度が「検出下限値」をさらに下回っていると、政府が5日明らかにした。海水中の三重水素の量が少なすぎて、測定機器が感知できるレベルにならないでいるという意味だ。イ・ジェミョン共に民主党代表が4日、近くの海域で「検出限界値」の三重水素が検出されたと主張した翌日に出た結果である。先立ってイジェミョン共に民主党代表は、4日、国会前のハンストテントで党会議を進行し、「放流一週間で近隣海域で『検出限界値』であるL当たり10㏃の三重水素が検出された」とし、8月31日に「T-0-1A」ポイントで測定された数値を述べた。

それと共に、すぐに「日本市民団体が岸田首相と東京電力社長を相手に訴を起こしたという」と話した。濃度が「限界値」に達するほど高くて問題だというニュアンスである・・・・(※しかし)東京電力が去る24日放流を始めてから、これまで毎日行われた検査で三重水素が検出下限値を超えて測定されたのは8月31日に一度だけ、その 「T-0-1A」という地点で採取した海水で三重水素が1Lあたり10㏃検出されただけだ・・・・IAEAによると、そのポイントでは700Bq以下だと安全とされる(朝鮮日報)・・>>

 

 

※重要な告知※ 4日あたりから、本ブログだけでなく複数のブログに処理水関連で妙な広告を出す勢力(?)があります。ロシアやサウジアラビアなど複数の国のドメインを使っていて、大変あやしいとしか言いようがありません。URLなどで対処しても意味がありませんでしたが、いまはグーグル側が何かの対策をしたのか、多くの関連広告が「配信されていない」状態です。本ブログでも500近くのURLを遮断しました。しかし、まだ残っている可能性もありますので、ご注意ください

 

おかげさまで、新刊「韓国人として生まれ、日本人として生きる」が発売中(2023年7月29日発売)です!2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」を受け入れ、その連続性を大事にしながらも、「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。「両国間の架け橋になりたい」などと全然思っていない理由は何か。『日本人』として初めて韓国を訪れたときの感想をメインにして、一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。新刊・準新刊紹介エントリーもぜひ御覧ください。ありがとうございます
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年7月29日)からですが、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。帰化した人たちがよく口にする「両国間の架け橋になりたい」などの言葉について、私はなぜ「そんなつもりはありません」としか思っていないのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・新刊は、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。