ユン大統領、ASEAN(+3)会議で「日中韓首脳会談で3国協力を強化しましょう」・・去年あった「力による現状変更に反対」などの発言も今年は無し

ASEAN+3(日中韓)首脳会議で、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が「日中韓首脳会談で3国協力を強化しましょう」と強調しました。韓国日報など韓国メディアはこの件を「中露北協力を牽制するための意図」という妙な解釈をしていますが、さて、どうでしょうか。ASEAN+3関連でいろいろニュースが出ていますが、日本側ではあまり報じられないでいないようで、取り上げてみます。というか、世界的にあまり話題になっていない発言ではありますが。ロシアと北朝鮮の軍事協力が大きな話題になっています。ロシアとしてはどうしても援軍が必要だし、北朝鮮としても「中国と協力」よりは「中国『側』との協力」としたほうが、存在をアピールしやすいという側面もあるので、これで中露北協力がより分かりやすい構図になると思われます。

そんなところ、中国が韓国に対して取っている路線は、日米韓協力に対し、その意味を『薄める』ことです。本ブログでも2回くらい取り上げましたが、中国は韓国に対し、日本、米国に比べて比較的柔軟なスタンスを取っており、特に、『日中韓協力の場を作るための韓国の役割に期待する』というコメントを出したりしました。これは、日中韓首脳会談のことだと思われます。定期的に開会されていましたが、しばらく中断されています。もし開催するなら、今回は韓国でやる番です。定期的に行われる会議という点を強調し、日本も参加するように促して、日米韓という構図のイメージを弱体化させるためでありましょう。

 

中国は韓国に、「その場を用意するように」と間接的に話したようなものですが・・そんな中、ユン大統領がASEA首脳会議で「日中韓協力を強化して中露北協力を防ぎましょう」な趣旨を話したことが、これが本当に中露北を弱体化するためのものなのかどうか。ロシアと北朝鮮の接近を強く牽制する発言もありましたが、相手が中国になると、急に弱くなるのはムンたんもユンたんも同じです。個人的に、今回の発言、日米の一員として「中露北を牽制」するというよりは、中国と韓国の関係を改善するための名分づくりにしか見えません。実際、ユン大統領は中国に対してはこれといった発言は無く、「ひょっとすると、今日(7日)李強総理と会談するかもしれないが、まだ未定」ということにしています。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・ユン大統領は6日(現地時間)、ASEAN東南アジア国家連合首脳会議で、「北朝鮮との軍事協力の試みは直ちに中断しなければならない」と明らかにした。 来週、ロシアで開かれる金正恩国務委員長とウラジミール・プーチン大統領の会談を意識しての発言だ。武器と軍事技術をやりとりする両側の取引を容認できないとし、各国の同調を求めたのだ・・・・一方、中国に対しては、「日中韓の間の緊密なコミュニケーション」を強調し、手を差し出した。中露北が連合軍事演習まで取り上げている状況で、「中国の役割」を強調し、中露北を引き離そうとしている意図だと思われる・・

 

・・中国に向けた発言は、以前より弱かった。北朝鮮、ロシアとは別にしている。昨年のアセアン首脳会議では、「力による一方的な現状変更は容認されてはならない」と中国を意識した発言があったが、今回はそんな内容は無かった。代わりにユン大統領はASEAN+3首脳会議で「ASEAN+3発展の根幹となる韓国、日本、中国3国の協力が活性化されなければならない」とし「早い時期に、日中韓首脳会議をはじめとする3国間協力メカニズムを再開 するために日本、中国政府と緊密に疎通していこうとする」と明らかにした。

次期日中韓首脳会議の議長国として、一日も早く会議が開かれるように中国との対話に積極的に出るという趣旨だ。続いてユン大統領は「最近の日韓関係改善を通じて、日米韓3国協力の新たな場が開かれたように、韓国、日本、中国3国協力の活性化はASEAN+3協力の新たな跳躍のための足場になるだろう」と強調した。 ユン大統領の隣には岸田文雄日本首相と李強中国首相が座っていた(韓国日報)・・>>

 

しかし、ユン大統領、中国から「日中韓首脳会談、よろ」と言われてどうするのかと思っていたら、「中露北協力を牽制するために日中韓首脳会談しましょう」と言い出すとは、こは如何に。一部のメディアは、大統領室関係者の言葉を引用して「ユン大統領の発言に関して、中国側から何かおもわしくない反応は無かったと、関係者は話した」と報じています。しかし、また一部のメディアは、「いまのところ、中国側からは何の反応も無い」としています。いわば、思わしいものも思わしくないものも、どちらも無かったという意味でしょう。 明日は、1日休みます。今回は旅行ではなく、やっと少しは暑さもやわらいできたので、近くの日帰り温泉で休んでこようかと。次の更新は、9日(土曜)の11時ころになります。それでは、また。

 

 

※重要な告知※ 4日あたりから、本ブログだけでなく複数のブログに処理水関連で妙な広告を出す勢力(?)があります。ロシアやサウジアラビアなど複数の国のドメインを使っていて、大変あやしいとしか言いようがありません。URLなどで対処しても意味がありませんでしたが、いまはグーグル側が何かの対策をしたのか、多くの関連広告が「配信されていない」状態です。本ブログでも500近くのURLを遮断しました。しかし、まだ残っている可能性もありますので、ご注意ください

 

おかげさまで、新刊「韓国人として生まれ、日本人として生きる」が発売中(2023年7月29日発売)です!2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」を受け入れ、その連続性を大事にしながらも、「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。「両国間の架け橋になりたい」などと全然思っていない理由は何か。『日本人』として初めて韓国を訪れたときの感想をメインにして、一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。新刊・準新刊紹介エントリーもぜひ御覧ください。ありがとうございます
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年7月29日)からですが、<韓国人として生まれ、日本人として生きる>です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。帰化した人たちがよく口にする「両国間の架け橋になりたい」などの言葉について、私はなぜ「そんなつもりはありません」としか思っていないのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・新刊は、<韓国の借金経済(扶桑社新書)>です。本書は経済専門書ではありませんが、家計債務問題の現状を現すデータとともに、「なぜ、マンションを買えば貴族になれるのか」たる社会心理を、自分なりに考察した本です。帰化を進めている私の率直な気持ちを書いた<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。