韓国、退職平均年齢は50.5歳・・定年退職は1割にもならず(※サンプル調査)

韓国でも、前から「西遊記」をモチーフにしたアニメ作品は人気でした。特に私が幼かった頃、「SF西遊記スタージンガー」が「オーロラ姫とソノゴン(孫悟空)」「星の国の孫悟空」などのタイトルで何度も放送されたりしました。オーロラ姫が敵に捕まったエピソードで、問題があるとして放送が止まったりしたこともありますが。それからは国産コンテンツもいくつか出て、とにかく韓国でも西遊記を知らない人はいないでしょう。

・・で、本題ですが、ちょっと別の意味で、沙悟浄(サオジョン)という言葉が流行ったりもしました。「45定」もサオジョンと読むので、45歳に定年退職の人が多いという意味です。詳しくは、それは定年退職というより、単なる『肩たたき』の類が多いけど、それから再就職せず、いや『できず』、そのまま自営業者になることが多かったので、非公式定年(?)だから45定で別にいい、という話もあります。これは、家計債務とともに経済のリスクとされている自営業者問題の一つの要因でもあります。ノウハウ無しに自営業をオープンする人が多いので、耐えることができなかったわけです。

 

そんなところ、どうやら沙悟浄が、悟空になったようです。偶然にも、悟空は「50(オ・ゴン)」とも読むことができますので。韓国経済人協会によるサンプル調査(40歳以上、949人)ではありますが、平均退職年齢を調べたところ、50.5歳でした。毎日経済(毎経エコノミー)など複数のメディアが報じています。もっとも長く勤務した職場を基準にしたので、退職したとしても、どこか別のところに再就職できた可能性もあるにはありますが、そう多くはないでしょう。応答者の49.5%は50歳になる前に退職しているし、定年退職出来た人は、応答者の1割にもなりませんでした。「何歳まで働きたいですか」という設問には、平均で69歳まで、という結果になりました。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・中・長年層は、平均して50歳で仕事をやめることになるが、老年期まで働きたがっていることが明らかになった。1日、韓国経済人協会(韓経協)によると、中・長年の求職者は69歳まで経済活動を希望するにもかかわらず、退職年齢は平均50.5歳に過ぎないことが分かった・・・・年齢が高くなるほど、希望退職年齢も高まった。「いつまで経済活動の持続を希望しますか」という質問に対する回答は、平均68.9歳で、40代は平均67.5歳、50代は平均68.9歳、60代以上は平均70.8歳まで働きたいと答えた。

ただし、現実は、50歳以前に退職した人々の割合が45.9%に達し、平均退職年齢は50.5歳だった。勧告辞職・名誉退職・リストラなど非自発的退職が56.5%で、定年退職は9.7%にとどまった・・・・再就職をする場合、賃金・雇用条件などで以前に及ばず、再就業の後に賃金が低くなったと答えた人は70%ほどを占め、再就職後の正規職の割合は42%にとどまった。求職活動の中で最も難しい点としては、「年齢を重視する社会風土」(32.1%)、「採用需要不足」(17%)、「キャリアを活用できる雇用が足りない」(14%)などが挙げられた(毎日経済エコノミー)・・>>

 

でも、この記事の場合は(もともとそういう趣旨の機関が集計したからか)再就業を望む人たちが結構いるようですが・・実際は、自営業者になります。6月6日にもエントリーした内容ですが、いま韓国の自営業者は約650万人です。経済活動参加人口が約2800万人だとされているので、かなりの数になります。その自営業者の2021年の平均所得は、年1952万ウォンでした。どんどん減少しつつあり、2000万ウォンより下がったのは、統計作成以来、初めてのことだそうです。どうやら、低金利を「ちゃんす」と思い、創業資金をローンで用意し、自営業を始めた人が多く、最近2~3年間で特に多く増えました。

 

 

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