韓国、「できる限り金を借り、全部使ってから破産申請する」人が急増・・前年比30%増

IMFが『また』家計債務について「このままではリスクが高すぎる。予期せぬ費用が発生した場合などを仮定した『ストレステスト』を導入したほうがいい」と勧告しました。はじめでもないし、IMFだけでもありません。合計出生率、低成長、中国経済依存などもそうですが、もうこれらの件を取り上げるのは、国内の機関やメディアだけではありません。言い換えれば平常運転中のK(家)計債務問題ですが・・朝鮮日報(10月5日)と大手ケーブル局MBN(10月19日)に、個人的に「ああ、これ、もう少し読みたかった」な記事があったので紹介します。さぁ、一緒に曇りましょう(手招き)。

「個人回生制度」というものを何度かエントリーしたことがあります。日本で言う個人再生制度のようなものです。日本の個人再生と厳密に『100%同じ』ものなのかどうかまでは、率直に分かりません。ただ、韓国版個人再生制度だとよく言われるし、個人破産関連で記事を載せるメディアも、基本的にはこちらを取り上げます。また、個人的にこの件で興味あるのは、とりあえずローンを組んで、「うまくいかなければ個人再生すればいいだけ」と思っている人が多い点です。そう、モラルハザード関連です。以下、個人再生とします。

 

裁判所に申請すれば、その多くが受け入れられると言われている個人再生。中には、「自分の問題」と考えない人が多く、個人再生が認められた後、その「お祝い」すなわち「申請が通った記念に、自分へのごほうび」として、追加でお金を借りる事例もある、とのことでして(詳しくは6月24日のエントリーをお読みください)。詳しくは審査委員たちも「限界が感じられる」と言っている、とも。当然ですが、通ったら通ったで、金融取引で相応の制限を受けることになりますが、そういうことまでは考えてもいないのでしょう。先のMBNニュースも、「個人再生を申請する直前にお金を借りて、全部使ってから申請する」人が急増、去年比で3割も増えている、との内容です。個人再生そのものが急増しているの、全体数(特に20代、30代)が問題とされえているので、こういう『一部』はあまり目立たないのも事実です。ただ、両紙の記事を読んでみると、決して少なくない規模なのも事実です。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・脆弱層を保護し、経済的再生を助ける個人再生(※原文 個人回生)制度ですが、申請直前のカードを限度まで使い果たしたり、さらに貸し出しまで受けて贅沢に使ってしまうわけです。これはまさに金融機関の負担につながっています。個人再生情報を共有するオンラインコミュニティー掲示板を見ると、申請前に子の塾費用1年分を先決済したという書き込みがあります。クレジットカードで決済してから申請していいのか、使い切ってからでいいという話など、いろんな情報が載っています。

裁判所が脆弱階層の債務を調整してくれる個人再生制度は、景気低迷の中、申請人数が着実に増えていますが、これを利用する人たちも増えているのです。カードを限度まで使用するのは基本で、さらにできる限りお金を借りて思いのままに使った後、申請して調整を受けるのです。申請する前に融資を受けた人は、昨年より30%増え、融資金額も500億ウォン近くになります。裁判所の申請棄却率が9%にしかならない点をついたのです。一部の法務士たちは、この方法を宣伝し、債務者を集めたりもしました(MBN)・・>>

 

<<・・今年1~8月に個人再生を申請した人たちのカード使用額を分析した資料からも確認される。申請3~6ヶ月前のカード使用額と1~2ヶ月前のカード使用額を比較すると、申請直前に贅沢な消費が急増している。時計・貴金属・バッグ・アクセサリーなどの購入は月平均で合計4400万ウォンから1億5300万ウォンに3.5倍増加した。また、ナイトライフなどのカード使用額も1300万ウォンから3900万ウォンに3倍に増えた。美容とスキンケアにも、500万ウォンから2100万ウォンに4倍以上に増えた。また、クレジットカードでカードローン、現金サービスを受けた金額もそれぞれ1905%、448%増加率を見せた(朝鮮日報)・・>>

 

 

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