月面探査機スリム、再起動・・太陽電池パネルに太陽の西日が届いたか

着陸の際にすべってテヘペロ状態だった月面探査機スリム(SLIM)が再起動し、探査関連任務を再開しました。はやぶさのときもそうでしたが、決して『運』だけでは説明できない多くの努力とチャレンジ精神あってこその奇跡だと言えましょう。数日間は動けるとのことで、残りの期間も、ちゃんと任務を遂行してほしいと願うばかりです。太陽戦隊サンバルカンの最終回を思い出しました。太陽エネルギーを封じられたサンバルカンロボに、オーロラの光が届いてエネルギーが回復する展開があった・・そんな展開だったと記憶しています。似てないか。

スリム関連で韓国メディアの報道は「太陽電池パネルが~」「ひっくり返って~」ばかりでしたが、さすがに今回はそういう流れはあまりなく、SBSなどが「再起動して岩石撮影などにも成功した」とおちついた論調で報じています。相変わらず、関連記事にコメントはほとんどありませんが。26日にもエントリーしましたが、スリム最大の任務はピンポイント着陸。いままでは想像もできなかった、目標時点100m範囲内着陸を試み、見事に成功しました。55m離れた場所に着陸しましたが、なんと高度50mまでは3mずれているだけの、完璧な状態だった、とのことです。しかし、メインエンジンのノズルが一つ離れてしまい、横方向に流れ、着陸もひっくり返った状態で着陸することになりました。

 

これだけでも素晴らしい偉業ですが・・着陸時のトラブルの影響で太陽電池パネルに太陽の光が届かなくなり、内部バッテリーだけでいったん活動をストップしたのは、実に心残りでした。しかし、再起動の可能性も残ってはいました。もともとスリムは90度倒れる形で着陸する予定だったので、太陽電池パネルは地面ではなく西側を向いている状態だったからです。そこに、今回、太陽の動きにより光が届いて、復活できたわけです。JAXAは、あとで太陽の光が届く可能性もあると判断し、内部の電源を少し残していた、とも。共同通信などの報道によると、月の地中深くから由来する鉱物「かんらん石」の組成を分析(月の起源研究に繋がります)、岩石などの撮影・送信するなど、数日間の運用が可能だそうです。以下、<<~>>でSBSの報道を引用します。

 

<<・・日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、20日に月に着陸した日本探査船「スリム」の運用を再開したと、今日(29日)共同通信とNHK放送が報道しました。報道によると、JAXAは前日の夜、地上との交信を通じてスリムの運用を再開したと、ソーシャルメディアX(旧Twitter)を通じて知らせました。特殊カメラを活用して月面に対する調査も再開し、岩石撮影などにも成功したことが分かりました。20日に着陸したとき、機体が逆立ちするように傾いて太陽電池パネルの稼働がむずかしかったが、今は太陽電池パネルの発電が可能になったと思われる、とのことです・・

・・先に探査船スリムは20日「100m範囲以内に着陸」には成功したものの、着陸後機体が西に傾いて当初太陽電池発電で数日間運用する計画だったものが、2時間半だけの活動となりました・・・・これに関連してJAXAは、太陽光が太陽電池に届くと発電できる可能性が残っていると見て、バッテリー残量が10%ほど残った状態で電源をきって、今後の回復に備えてきました・・・・日本はスリムの今回の月面着陸で、世界で5番目に月着陸に成功した国家になりました(SBS)・・>>

 

いや~しかし、ドラマチックな展開です。見に来ていた宇宙人さんもビックリでしょう。もともと数日間の活動を予想していたとのことなので、記事で言う「数日間」がどれくらいなのかはわかりませんが、ほぼ予想通りの活躍も期待できそうです。 で、太陽の光は関係ありませんし様々な意味でスリムでもありませんが、シンシアリーも1日だけ電源OFFに入ります。明日は1日大人しく家で休みます。次の更新は、31日(水曜日)の11時頃になります。それでは、また。

 

 

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