ギャラクシーが圧倒していた韓国スマホ市場、10代・20代でアイフォンがシェア1位・・その理由は何なのか

個人的に、スマホはネットサーフィングと写真撮影以外にはあまり使わないので、ある程度の性能があればどれでもいいと思っています。ちなみにアンドロイドユーザーですが、こちらも別にこだわりがあるわけではなく、「前からそうだったから」だけです。ゲームはゲーム機、本当に撮りたいものはカメラ、ブログ更新はパソコンでやるからです。そんなライトユーザーの私からすると別世界の話ですが・・韓国のスマホシェア、特に若い世代のスマホシェアに大きな変動が現れています。

韓国では、つい数年前までも、ギャラクシー(サムスンのアンドロイドスマホシリーズ)が基本でした。もちろんアイフォンも一定のシェアは取っていましたが。それが、いつからか、若い世代を中心に『アイフォンを使わないとならない』という考えが広がりました。なぜそうなったのか。分析はいろいろ出ています。アメリカでも似たような現象が現れているので、スマホの機能や企業イメージなど基本的な側面によるものではないのか、という意見もあります。実際、アメリカではアイフォンユーザーが増加、ヘラルド経済(2月4日の記事)によると、米国の若い世代は80%がアイフォンを使っています。その影響もあってか、サムスンの米国シェアは18%(2022年10~12月期)まで下がりました。2021年までは30~40%でした。

 

また、単にアイフォンに『高い』すなわち高級製品のイメージがあるから、という見解もあります。本ブログでいろいろ似たような案件を紹介してきましたので、これもある程度は納得できます。全般的に販売価格(実際に手に入れるための価格)が、アイフォンのほうが高いので、ギャラクシーを使っていると、いつもの『階級もどき』のターゲットにされてしまうわけです。結構前から、子供用のスマホ、いわゆるキッズフォンとして、サムスンのスマホはかなり普及しました。それが、逆に『安く、ほしい機能もない』というイメージになってしまった、という話も聞こえてきます。

 

こういうのは機能が制限されているものですから。他には、メジャーではありませんが、親世代がギャラクシーを主に使っているので、「同じものにしたくない」という心理がある、という話もあります。こちらも、世代間の葛藤が強いことを考えると(特に政治的な話で)、ある程度は理由になっている気もします。理由がなんであれ、ヘラルド経済(去年10月29日の記事)によると、『子が、アイフォンを買ってくれと泣く。ギャラクシーは買ってやると泣く』とのことでして。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・iPhoneは買ってくれと泣く。ギャラクシーは買ってやれば泣く」。「iPhoneを使わなければ仲間はずれにされる」という言葉まで出てくるほど、10代の間でアップルのiPhoneが大きな人気を集めている・・・・iPhone選好現象がますます強くなり、サムスン電子の危機感も大きくなっている・・・・8月に市場調査会社のカウンターポイント検索が国内消費者1000人を対象に行ったアンケートの結果、30歳以下のスマートフォン利用者85%が「初のスマートフォン」でサムスンギャラクシーフォンのようなアンドロイドスマートフォン 使用したと答えた。しかし、自らスマートフォンを選ぶ年齢になると、これらのうち53%はiPhoneに乗り換えた。購買力のない10代が「両親が買ってくれる」アンドロイドフォンを使って、経済力ができれば「自分が望む」iPhoneを購入するものと解釈される。これを傍証するように、最初のスマートフォンがiPhoneだったという回答者は、92%が依然としてiPhoneを使っていることが分かった(ヘラルド経済)・・>>

最近の調査でも、韓国ギャラップ調べで18歳~29歳のアイフォンのシェアは53%で、ギャラクシーは42%です。年齢が高いほどギャラクシー率が高く、60代以上は約8割がギャラクシーでした。まだまだ10代・20代の話ではありますが、多くのメディアが『この流れが続けば、国内スマホシェアに大きな変動が起こる可能性もある』としています。はてさて、本当にこの流れが続くのか、それとも一時的なブームなのか。2~3年後にはわかることでしょう。

 

 

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