北朝鮮、条件付きで「岸田総理の訪朝も可能」と話す・・韓国紙「岸田総理の低い支持率を『有利に活用できる』と判断した可能性」

北朝鮮の事実上の外交担当となる金与正(キムヨジョン)労働党副部長が、急に「岸田総理が訪朝できる日も来るだろう」と話しました。ただ、拉致被害者問題を取り上げないという条件をつけています。いつものこと、米国へアプローチするための『窓口』が必要なのでしょう。日本が応じても応じなくても北朝鮮としてはこれといって変わることもないでしょうから。韓国に対しては「もう頼まない」というイメージを強調できるし、日米に対しては「メッセージを出した」というアピールができると判断したのかもしれません。拉致被害者問題の進展なしには、なにもないでしょうに。というか、外務大臣出身の岸田総理でも、いくらなんでもこんなものに応じたりはしないでしょう。

個人的に、中国が韓国に対してよく話す「習近平主席の訪韓」関連と似ている気がします。「しましょうか」ではなく「特別にしてもいいですけどどうしましょうか」という論調で、しかもそれが「行ってもいい」ではなく「来てもいい」になっているわけでして。北朝鮮という特殊さを考えても、さすがにこれはないとしか思えませんでした。複数の韓国メディアが報じていますが、中央日報は『支持率が低い岸田総理の現状を、自分たちに有利に利用するためのものではないのか』としています。以下、<<~>>が引用部分です。

 

<<・・金与正(キム・ヨジョン)北朝鮮労働党副部長が15日、日本と「新しい未来を一緒に開いていくことができる」と明らかにした。韓国とキューバが修交を発表した次の日だけで、事実上「日朝修交」浮上で対応に出たわけだ。にもかかわらず、内容は核・ミサイルと日本人拉致問題は議論しないことを条件にするなど、事実上の詭弁であった(※個人的に、ここをこう書いてくれたのは嬉しいと思いました)・・・・金与正が言及した岸田文雄日本首相の発言は去る9日、衆議院予算委員会から出たものだ。日朝首脳会談の推進に関連した質問に首相は「具体的に様々な活動をしている。そんな状況」と答えた。 続いて「昨今の日朝関係に照らして大胆に現状を変える必要を強く感じる。私自身が能動的に動いて首脳同士の関係を構築しようとしている」と話した・・

 

・・これをめぐって日本内でも日朝鮮首脳会談の現実化の可能性が大きくなるのではないかという観測が出たが、今回金与正が事実上返事をしたのだ。北朝鮮は先月、日本の石川県で地震が発生すると、金正恩が直接岸田首相に慰めの電文を送り、「閣下」としっかりとした呼称まで書いた。支持率低下でピンチの岸田首相状況が、自分たちに有利に活用できると判断したもの、と思われる。しかし、だとしても今回の金与正談話は予想した水準を超えたというのが政府内・外の評価だ。「急発進」に近い今回の立場発表は、前日、北朝鮮の兄弟国とされるキューバが韓国と修交したことに対する反応だとする分析も出ている。岸田首相の発言が出てからすでに6日も過ぎた時点、それも午後8時を超えた遅い時刻に談話を出したのも、そのためだというのだ。金与正の該当談話は、韓国とキューバの修交が発表されてから約22時間ぶりに出た・・

 

・・ただ、談話内容を見ると、日本が受け入れられないものだという指摘だ。イムウルチュル慶南大学極東問題研究所教授は、「北朝鮮は、拉致問題と核・ミサイル問題を議題化しないかぎり、日朝関係改善は難しいことを知っていながらも、修交問題を持ち出した。これは、日本が日米韓共助の『弱い環』 と判断したのだ」とし、「岸田内閣は国内政治的にコーナーに追い込まれた状況で、対話の可能性に呼応、3国の共助を緩めることもできるという意図だと思われる」と話した。そもそも、拉致者問題こそが岸田首相が金正恩と首脳会談をしようとする根本的理由だ。北朝鮮は岸田首相が外交的勝負のための突破口を探す可能性に期待していると見られるが、拉致者問題で進展のない日朝首脳会談は、むしろ岸田首相の政治を終わらせることになる可能性が高い(中央日報)・・>>

余談ですが、朝鮮日報など複数のメディアによると、北朝鮮が国歌の歌詞を変えたそうです。韓国と同じく「愛国歌」ですが、別の歌です。「朝は輝かしいこの江山(※国土)、銀金に資源も多く三千里美しい~」となっていましたが、この「三千里」(※日本の里とは単位が異なります)を「この世にも」に変えた、とのことです。三千里は朝鮮半島全体を比喩的に表現する言葉であり、これは、南北統一についてのスタンス変化を表すものだと言われています。

 

 

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