韓国メディアが見た「ウォーレン・バフェット氏が日本の株を購入した理由」

昨日お伝えしたコクサイ・エレクトリックの半導体関連特許の件もそうですが、最近韓国では日本の経済・金融関連、特に半導体と株式市場に関する記事が増えました。ユン政権は近いうちに(2月中に)日本をベンチマークし、企業PBRを改善するなどの政策を「企業バリューアップ」として出すとしていますが、一部では『日本とは異なる点が多いのに、同じ政策で同じ効果が出せるのだろうか』という指摘も出ています。そんな中、ザ・スクープというネットメディアが、『(日本の株式市場が熱いのはこれだけが理由の全てではないが)日本が成し遂げつつある企業ガバナンス改革こそが本当に重要であり、ウォーレン・バフェット氏が日本の株に投資した時点からもそれがわかる。それが財閥企業の多い韓国でも可能なのか』という記事がありました。

「ベンチマークすればいい」「PBRをPBRを」という記事が多い中、ソース記事は「ガバナンスの話を、所有権の話だと思わないでほしい。持株会社だろうと基金だろうと総帥一家だろうと、企業の運営を合理的に、そして透明に判断し、その情報を株主たちと共有するシステムを作ることが、ガバナンス改革の本当の意味である」とし、「韓国企業の場合、企業の合併など重要な案件すらも、総帥一家が決めてしまい、株主おろか、一家の間でも共有されない、そんな企業風潮が一般的なのに、日本のような改革が本当にできるのか」と疑問を提起しています。以下、まずザ・スクープを<<~>>で引用してみます。

 

<<・・ウォーレン・バフェット、バークシャー・ハサウェイ会長は2020年8月、日本の5大商社である伊藤忠・丸紅・三菱・三井・住友の持分をそれぞれ5%以上買ったと公表した。バフェットは3年後の2023年6月、5大商社の持分率を平均3.5%ポイント以上ずつ増やしたと明らかにした。バフェットが日本の商社の持分を買った前後の時点で、日本証券市場で起こった最も重要な変化は、企業ガバナンス改革だ。東京証券取引所は2018年にガバナンス構造規定を導入し、2021年にこの規定を改善、上場企業の適時性、透明性、公正性を確保した。東京証券取引所は、2021年の企業ガバナンス構造規定で「企業は事業ポートフォリオ、投資、研究開発(R&D)などの詳細な経営判断(会社の効率的な資本使用)に関する説明を透明かつ論理的に株主に提供しなければならない」と規定した。バフェットが日本の商社の持分を買った理由がここにある。日本の商社は銀行と共に大企業集団ガバナンス構造の頂点にある。日本の企業ガバナンスが透明になれば、日本商社の株価が上がる可能性が高い。結局、バフェットはこのような可能性にベットしたのだ・・

 

・・日本が企業支配構造の改革に始動をかけながら株価上昇を経験しているが、我々はむしろ後退する雰囲気だ。企業の収益構造は機能しなくなりつつあるが、経営権をめぐって争うことはさらに増えた。韓国経済人協会の調査によると、1年間稼いだお金で利子すら返済できない企業の割合は2016年9.3%から2022年17.5%に上昇した。ところが、アジュ企業経営研究所が2023年4月から今年2月14日まで金監院電子公示を分析した結果、経営権紛争公示は180件で、1年前より21.62%増加した。経営難を経験する企業と経営権紛争が共に増えたということだ。これは、大株主が、収益を出すという企業人の責任も果たさないまま、まず所有権から取り組んでいると見てもいいだろう。

先に書いたように、日本の企業ガバナンス構造改編の核心は所有権ではなく透明性確保だった。ところが最近の韓国企業は、総帥一家の間でも利害関係によっては企業合併などの重大な問題すら共有していないことが分かる。経営判断の共有が大株主間でもなされていないのに、少額株主たちにこれを公開するとは期待できない。このような状況で企業バリューアッププログラムを発動してみたところで、証券市場が再び燃え上がる可能性は高くない。重要なのはガバナンス構造改革であり、日本はそれを成し遂げている(ザ・スクープ)・・>>

 

あと、19日にお伝えした、医師増員問題による政権と医師会の対立について、ですが・・退職届を出した専攻医(研修医、レジデントなど)の数が8800人になったということで、一行だけですが続報としてお伝えします(興味をお持ちの方はコメント欄に普通にコメントしてください)。韓国では最近もっとも大きなニュースでもあります。ちなみに、韓国の大手総合病院(ソウル大病院、サムスンソウル病院など)は研修医比率が高く、病院によっては40%を超えているとされています。日本や欧米では一般的に10~20%です。病院側は彼らの退職届を受理していませんが、どうしても医療人力が足りなくなる、そんな構造です。一応ユン大統領の対応は高評価されているようなので、患者さんたちがその間で・・そんな気もします。 今日の更新はこれだけです。次の更新は、23日(金曜日)11時頃になります。それでは、また明日。

 

 

おかげさまで、新刊「韓国の絶望、日本の希望(扶桑社新書)」が発売中です(2023年12月21日、アマゾン発売日)。詳しくは、下記のお知らせをお読みください。ありがとうございます
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

  ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年12月21日)、<韓国の絶望、日本の希望(扶桑社新書)>です。若い人たちと高齢の人たち、女性と男性、「私たち」と「それ以外」、こっちとあっち、私と他人、豊かな人たちとそうでない人たち、様々な形で出来上がった社会の壁、「分断」に関する話で、特に合計出生率関連の話が多めになっています。・新刊<韓国人として生まれ、日本人として生きる>(2023年7月29日)も発売中です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・刊<韓国の借金経済(扶桑社新書)>、<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。