LK99研究チーム、米学会で新しい常温超伝導体発表・・関連企業の株価は17%急落

まだかというべきか、またかというべきか。常温超伝導体とされてしばらく話題だったあのLK-99の研究チームが、米国の学会で新しい超伝導体を発表しました。 どう読むのかはわかりませんがPCPOSOSという名称です。実物公開はせず、新しい内容も無かったので、JTBCなど複数のメディアによると「学会の反応は、パッとしないものだった」とのことです。また、朝鮮日報(朝鮮BIZ)によると、超伝導体のテーマ株(関連した企業の株)とされていたデルタテックの株価は17%も下がりました。LK-99は学会レベルで「超伝導体ではありません」とされたにも関わらず、なんで超伝導体関連ニュースがここまで話題になるのか。

超伝導体とかではなく「ニュース」として話題になる側面には、関連した株価の動きがあります。本ブログではしばらくLK-99は取り上げていませんが、その間も、関連した企業の株価はかなり動きました。上がったり、下がったり。本当に投資としての側面を考えている人たちももちろんいるでしょうけど、別の心理も動いていました。例の研究チームは「弱者の立場から始まった」ということにされて、学会の発表を「無名のチームが急に有名になるのを牽制するため」という主張がネットを中心に広がったからです。ES細胞のときにも同じ主張があり、いまでも一部では信じられています。超伝導体関連でのそういう動きに、何度も当局の注意喚起がありましたが、あまり効果はありませんでした。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・今日午前9時5分基準、シンソンデルタテックは前取引日比2万1600ウォン(17.52%)下げた10万1700ウォンで取引されている・・・・常温・常圧超伝導体「LK-99」を作ったと主張した国内研究者たちが、関連研究結果を米国ミニアポリスで開かれた米国物理学会(APS)3月学会超伝導体セッションで公開した。LK-99研究に名前をあげたキムヒョンタク米国ウィリアムアンドメアリー大学研究教授が常温・常圧超伝導体だと主張する物質「PCPOSOS」研究結果を発表した。彼は映像を通じてこの物質が超伝導体の特性である磁石上空中浮揚を見せ、他の研究室では「ゼロ(0)抵抗」を測定する再現実験もしたと説明した・・・・だが、科学界では、客観的な検証が不足しており、この主張を評価することは難しいという見方だ。ゼロ抵抗データはノイズ信号が大きく分かりづらかったし、検証機関として紹介したSCTLがどこにあるのかについても特に説明がなかった(朝鮮BIZ)・・>>

 

<<・・昨年、世界で初めて常温・常圧超伝導体を開発したという論文が発表され、大きな話題を起こしました。現地時刻昨日(4日)、米国物理学会学術大会でキムヒョンタク教授が超伝導体実験結果を発表しました。プレゼンテーション映像を見ると、いくつかの実験映像とともにPCPOSOSという物質が超伝導体性質を持っており、ゼロ抵抗は他の研究チームによって再現されたと説明します・・・・しかし、反応はこれといって良かったようには見えません。現場で発表を聞いたある博士は、「新しい内容はなかった」とし「磁石とサンプルを持ってきて再現してくれると期待していた」と話しました。また、まだすべては推測に過ぎない、可能性がないなどとの指摘です。まだ私たちの学界でも、今回の超伝導体発表はまだ主張に留まるだけという反応が多く出ています(JTBC)・・>>

 

朝鮮BIZはもっとも代表的とされる会社の株価を取り上げましたが、一般的に伝導体テーマ(関連)株とされるところ(この部分だけマネートゥデイ)は、ソナム20%、アセンディオ15%、パワーロジック14%など、大きく株価が下がっています。ここまで「実体なしに」株価が急に上がったり下がったりするのは各企業にもいい話ではないでしょうに。単に「超伝導体用の部品を作ることと関連している」などの理由だけでこうなっている会社もあるので、こまったものです。今度こそ落ち着くのか、それともまだまだ続くのか・・

 

 

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