サムスン電子・SKのハイニックスの職員約370人、米国マイクロン社へ移籍・・中にはHBMメモリーの核心メンバーも

最近、米国が「ワンチーム」を強調、半導体産業への対応を強化しています。そんな中、サムスン電子とSKハイニックスの技術者、合わせて約370人が、米マイクロンへ移籍したと報じられました。「毎日経済」が確認したところ、サムスン電子260人、SKハイニックス110人でした。記事に『期間(どれくらいの期間で370人が移籍したのか)』は書いていませんが、確認できるだけでこれだから、実際にはもっと多いだろうとしています。中には、SKハイニックスのHBM(High Bandwidth Memory、高・広帯域メモリ)の設計を事実上リードしてきた人物も含まれている、とも。

詳しくその370人が何をする人たちなのかは分かりませんが、技術者または相応のノウハウを持った職員たちでしょう。自分の夢、または韓国半導体産業になにか思うところがあっての選択かもしれませんが、一般的には、もっと良い条件を提示され、それで移籍した、いわゆるひきぬきだと思うのが妥当かと。最近韓国メディアの半導体関連記事を読んでみると、すべてではないにせよ結構な数の記事が、脱中国などにおいて「米国の政策にまきこまれただけだ」としています。迂回的な書き方のものまで含めると、中国関連でなにか批判する記事より、米国側に対するものが多かったりします。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・サムスン電子とSKハイニックスから、米国マイクロンテクノロジーに引っ越した職員が数百人に達することが分かった。韓国企業の先端半導体技術の核心人材が、競争会社であるマイクロンに大挙移ったことにより、高帯域幅メモリ(HBM)をはじめとする半導体競争力のリスク要因となっている。8日、毎日経済がビジネスネットワークプラットフォーム「リンクドイン」を分析した結果、サムスン電子職員260人余り、SKハイニックス職員110人余りがマイクロンに席を移した。リンクドインに登録していない、または本人プロフィールを隠した職員まで含めると、マイクロンに移ったサムスン電子・SKハイニックス職員はもっと多いと思われる・・

 

・・グローバル3位のマイクロンは、すごいスピードで韓国半導体産業に追いつこうとしている。最近では第4世代製品(HBM3)を超えて、第5世代製品(HBM3E)量産に乗り出すほどだ。最近では、マイクロン役員となったSKハイニックス元研究員A氏に対する転職禁止仮処分が引用されるなど、マイクロンへの警戒心が大きくなっている。A氏はSKハイニックスHBM設計を主導してきた核心人物だ。3次元積層HBM源泉技術の確保に決定的役割を果たしたうえ、ダブルデータレート(DDR)5試作品の開発にも参加した。SKハイニックスが初めてHBM2Eを開発することにも寄与し、政府から産業褒賞を受けたりした。

サムスン電子出身のB氏もマイクロンに離職した。 サムスン電子が「選択と集中」をしながらHBM開発の力を弱めると、米国行を選んだと推定される。B氏はサムスン電子でHBM2開発で勤務し、マイクロン移籍後はHBM2EとHBM3開発組織で活動した。SKハイニックスで働いていたC氏は、2015年~2020年にソリッドステートドライブ(SSD)事業を引き受けていた。C氏は主にPCIe SSDシステムオンチップ(SoC)の開発・製造に注力してきた。競合他社であるマイクロンには、SKハイニックス退社直後の2020年に入った(毎日経済)・・>>

 

引用部分にはありませんが、半導体協会関係者などの話だと、いままでは中国に向かうことが多かったが、最近は米国に移籍する人が増えてきた、とのことです。「企業だけに任せるのではなく、国家レベルで半導体人材が老後にも安定的な生活をすることができるように年金や控除組合などを用意する必要がある」、とも。一時、日本企業の半導体関連でも似たような話が結構ありましたが・・似たようなことが起きているのでしょうか。裁判沙汰になっている件もいくつかあるみたいです。最近、TSMCやラピダスなど日本で盛り上がっている半導体関連ニュースを見ると、人材育成に関するニュースもあって、あ、これこそ必要なことだ、と思ったりします。

前にもちょっとだけ書いたことがありますが、一時は憧れだった首都圏大学の半導体学科にも、もう「人材」とされる人たちは入学しなくなりました。随時募集といって、受験テストなしで入学できる特別優待枠がありますが、それがどこも未達です。いろいろ理由がありますが、『医師になります』というのが多いそうです。それは、医師も必要でしょうけど・・1980年代に「検事になります」という人が多かったですが、あのときそっくりです。

 

 

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