韓国ネットメディアの指摘・・「大谷選手は、『もっとも好きな』とは言っていません。今の時代、もっと正確な報道が必要です」

すでに日本のネットでは「発言内容が異なる」と指摘された話ですが、ちょっと遅れて取り上げます。私はチェックしてなかったので、気づきませんでしたが・・訪韓中の大谷翔平選手が、「韓国は最も好きな国」と発言したと、多くのメディアが報じ、大きな話題になりました。しかし、ネットメディア「ペンアンドマイク」によると、大谷選手は「好きな国の、もちろんひとつ」と話しただけで、話の流れ的にも高校題の話とセットになっている話なのに、多くのメディアがそこをちゃんと報じず、ミスリードしている、というのです。

そう、大谷選手は、「もっとも好きな国」ではなく、高校の時に韓国を訪れたことがあるので、「あのときから好きな国のもちろん一つ」と話しました。NHKに全文が載っています。これが、どこでどうなったのかは分かりませんが、「最も好きな国と言った うわあぁ」と、いつもとは異なる意味でうわあぁになって、一気に広がったわけです。一つのメディアのミスとかならともかく、ここまで複数のメディアによって大きな話題になっているのに、実は発言内容が異なるとなると、さすがにこれどうよ、というのがペンアンドマイクの記事の趣旨です。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・大谷選手は本当にその日のインタビューで「一番好きな国」と発言したのだろうか。大谷選手のインタビュー全文を確認してみたところ、これらのメディア(※引用部分にはありませんが、記事で紹介している複数の大手メディアの報道)の内容は、多少乖離があった。去る16日ソウル高尺スカイドームで開かれた大谷翔平選手のインタビュー内容を伝えたNHKの記事によると、大谷選手は韓国と関連して「好きな国の一つ」と言ったし、一番好きだとは言わなかった。NHKが16日に紹介した大谷選手との一問一答内容を見ると、大谷選手は「以前韓国に来た時と比べて、変化を感じましたか?」という質問に、「あの時、私は高校生だったので、今とはちょっと違って、その時から当然( 韓国は)好きな国々のひとつだったので、当時は台湾と韓国程度しか行ったことがなかったという意味で、特別だった」とし「またこうして野球でまた帰ってきてこれから試合をすることになった点は、私自身にとっても特別ではないかと思う」と話した・・

 

・・話の流れからして、大谷選手は単に自分が好きと思う国の中の一つとして話しただけだが、国内メディアは大谷選手が使用しなかった「最も」という修飾語をつけ、まるで大谷選手の韓国ラブが格別なものであるように、ミスリードをさそったのだ。商売にはチャンスというものがあるし、なにごともうまくいくにはタイミングが重要かもしれない。でも、やりすぎるのは逆効果だろう。最近は、情報へのアクセスもしやすく、外国語のうまい人も多く、表現一つにも慎重を期さなければならないことを、マスコミが留意すべきだろう(ペンアンドマイク)・・>>

NHKに載っている該当発言は、「あのときはまだ高校生だったので、今とまたちょっと違いますし、あのときから好きな国のもちろん1つなので、あのときは本当に台湾と韓国とくらいしか行ったことなかったので、そういう意味でも特別でしたし、また野球でこうやって帰ってこられてプレーするというのは自分の中でも特別かなと思います」です。記事は「外国語できる人も多いし、もうこういうの直しましょうよ」としていますが、外国語がどうとかの、より以前の問題ではないでしょうか。

 

記事によると、朝鮮日報、中央日報、京郷新聞、国民日報など、大手とされるほぼすべてのメディアが「もっとも うわあぁ」と報じています。いまさらですが私もチェックしてみたところ・・中央日報の記事の場合、日本語版があったので韓国語版と比べてみましたが、どちらも題は「最も好きな国」となっていますが、日本語版は記事本文では「あの時から好きな国のひとつ」となっています。これはこれで十分でしょう。題の場合は、字数の問題もあるだろうし、まぁそんなところ、と言えなくもありません。でも、韓国語版のほうには、同じ記事なのに記事本文も「私のもっとも好きな国の一つ(※原文ママ直訳です)」と、妙な書き方になっています。これがどういうことかと言いますと、「もっとも好きな」シリーズは、意図的なもの、すなわち元の発言とは異なることを、メディア側も知っていたということでしょう。だから、日本語版は書き方が異なる、と。というか、「もっとも」と「の一つ」が一緒にあるのも妙ですが。

 

 

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