韓国メディア「85万人行ったのに、14万人来た」・・訪韓日本人観光客、減少傾向か

「訪日韓国人観光客は増加、しかし訪韓日本人観光客は減少している」。一部の韓国メディアが定期的に取り上げる案件でもあります。ストレートに書いてあるわけではありませんが、基本的には不満調です。「いったいなぜそんなに多いのか」、と。1月の数値が出ましたが、訪日韓国人観光客は85万人で、逆は訪韓日本人観光客は14万人だった、とのことでして。MBNなどがまた同じ趣旨で報じています。記事の題からして「85万人行ったのに、14万人来た・・」です。また、訪韓日本人観光客は、どんどん減少しつつある、とも。ちなみに、2月はソル(旧正月)連休があったから、日本を訪れた韓国人観光客はさらに増えたことでしょう。

今回のソース記事だけでなく、韓国メディアはこういう現象を『円安だから』ということにしています。それはもちろん、その影響も大きいでしょう。特に、他の国は日本よりも物価上昇率が高かったため、さらに割安感があったはずです。逆に、韓国を訪れる日本人観光客(観光でなくてもそうですが)にとっては、韓国の物価はどんどん高くなったと感じられたはずです。これは大きな原因です。でも、それ『だけ』では説明できません。記事本文に、韓国で「やすいホテルを予約できたが、(そのホテルに問題があって)他のホテルに泊まった」とする日本人観光客の話が出てきますが、個人的に、「あ、これ」と思いました。

 

はるか昔(6年前)、私が日本を訪れる一人の観光客だった頃、「日本旅行記」にビジネスホテルの話をよく書いていました。あのときよりは料金も上がりましたが、まだまだ1万円台で泊まれる「きれいで安心」な宿泊インフラが、日本にはたくさんあります。止まる目的というのがありますから、宿も人もそれぞれです。日本は、温泉旅館やホテルなども世界的に高く評価されていますが、私のような場合はビジネスホテルというインフラが、最高に見えました。いったん目当ての観光地の旅館で泊まって、帰りの前日には秋葉原近くのホテルに泊まって東京近くをまわってみる、これはもう最高でした。帰りの日の朝は本当にいやだったことをいまでも覚えています。ホテルだけでなく、世界的なイメージなども含めて、もっと複合的なもの。それが、観光大国へとステップアップし続ける日本であり、円安だけでこれを説明できるとは到底思えません。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・近年、円安が続く中、日本を訪れる旅行者が急増しています。1月だけで85万人の韓国人が日本に行きましたが、逆に韓国を訪れた日本観光客は14万人にとどまりました。これも、減りつつあるそうです・・・・日本からの観光客たちは、円安と共に急に上がった韓国の物価に、旅行を躊躇するしかありません。【日本観光客のインタビュー「韓国はものが安く買えるという認識があったが、昨年来た時は新型コロナ直後だから仕方ないと思いましたが、いまはそうでもないのにこんなに高くては・・」】、【日本観光客インタビュー「韓国に来て、ホテルを変えました。安いところをとったのに、おもわしくなくて…」】・・・・このため、日本人観光客の数は著しく減っています。昨年12月に韓国を訪れた日本観光客は19万人を超えたが、今年1月には14万人程度で、約30%減少しました。一方、今年1月に日本を訪れた韓国観光客は約85 万人で6倍に達します(MBN)・・>>

 

面白いのは、テイルズオブエニャス記事なのに、記事内の専門家の見解には、円安のことは出てこない点です。日本からの観光客だけでなく外国人観光客の数は減少しつつあり、旅行収支にも影響が出ているとのことで、ジョン・ナンス漢陽大学観光学部教授は「済州島や首都圏だけ観光客が集中する現象」「地方観光を活性化できる政策が必要」などと話しました。日本とは異なり、ソウル以外にはほとんど観光客が行きませんから、韓国は。また、記事によると、韓国政府は赤字を続けている旅行収支改善のため、日本の学生たちの修学旅行誘致マーケティングも積極的に推進すると明らかにした、とのことです。教育的価値と安全が確実ならそれでいいかもしれませんが・・・・急造した政策の可能性も高いし、日本側としては慎重になる必要があるでしょう。 今日、次の更新がいつもより1~2時間遅くなる可能性があります。4~5時までは更新致します。ご理解ください。

 

 

おかげさまで、新刊「韓国の絶望、日本の希望(扶桑社新書)」が発売中です(2023年12月21日、アマゾン発売日)。詳しくは、下記のお知らせをお読みください。ありがとうございます
・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

  ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2023年12月21日)、<韓国の絶望、日本の希望(扶桑社新書)>です。若い人たちと高齢の人たち、女性と男性、「私たち」と「それ以外」、こっちとあっち、私と他人、豊かな人たちとそうでない人たち、様々な形で出来上がった社会の壁、「分断」に関する話で、特に合計出生率関連の話が多めになっています。・新刊<韓国人として生まれ、日本人として生きる>(2023年7月29日)も発売中です。2023年、まさに心願成就、帰化できました。「韓国人として生まれた」より「日本人として生きる」を上位の概念にしたのはなぜか。なぜ名前を変えなかったのか。一つ一つ、自分なりの持論を綴りました。 ・刊<韓国の借金経済(扶桑社新書)>、<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>も発売中です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。