まさか、またスカウト大会関連をお伝えすることになるとは思ってもみませんでしたが・・複数のメディアが、「去年、ジャンボリー大会についていろいろ監査すると言っていたのに、それからどうなったのか」という記事を載せています。結論から申しますと、監査してから3ヶ月経ったのに、何の発表もない、誰の何が問題だったかもまったく話がない、とのことです。ちなみに、韓国では、2025年7月のアジア太平洋スカウト大会も開かれます(2018年にすでに決まっています)。詳しくどこで開かれるのかはまだ未定ですが。去年の世界スカウト大会ほどではないにせよ、30カ国以上から1万人以上の隊員・スタッフが訪れるとのことで、一部のメディア(主に開催地に立候補した自治たちのローカルメディア)が「本当に大丈夫ですよね?」な記事を載せています。
去年夏、ブログ更新的にずいぶん世話になった世界スカウト大会「ジャンボリー(Scout Jamboree)」。さすがに天気まではどうしようもなかったとしても、衛生問題を含めて運営に多くの問題点が指摘され、世界的に話題になりました。特に、最初に離脱したイギリスチーム関連で、イギリスメディアがかなり多くの記事を出していたと記憶しています。一説では、エキスポ誘致にも影響したと言われています。大会が終わったあと、徹底した監査を発表していたユン政権。MBCの(開催地と同じ自治体の)全州支部が、「責任糾明の話は、いまどうなったのか」を特集しました。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・セマングム世界ジャンボリーが国際的な問題を起こして幕を下ろし、責任糾明の声が高くなりました。でも、半年が経つというのに監査院の監査結果は出ず、疑問だけ大きくなっています。当時、大会を主管していた責任者たちがそれぞれの職位から辞任、原因究明が曖昧になるのではないかと懸念されています。昨年8月、世界スカウトジャンボリー大会を主催した韓国スカウト連盟。組織委の座長の役割を引き受けていた総裁は最近、その席から去りました。理事陣もほとんど別の人になっていると確認されました・・・・大会を主管した省庁の長官は、先月21日辞任後席を離れ、次官代行体制で運営されている状況です。大会を共同主管した全羅北道自治たちの責任者たちも同じく他部署に移り、大会を担当していたいわゆる指導部はほぼ抜け出した形です・・
・・一方、ジャンボリー責任究明に乗り出した監査院の監査は、これといって進んでいません。女家部、行安部、全北自治体など16の機関を対象に、準備から閉営まで大々的な監査を行った監査院。昨年9月に実地監査に着手した後、契約癒着疑惑まで様々な疑惑に、期間延長の延長を重ね、昨年末に監査が終わりましたが、3ヶ月が経っても結果を出さないでいます・・・・通常、結果が公開されるまでを6段階に分けますが、いまは2段階に止まっているのです。最も大きな問題は、監査結果がなかなか公開されず、時間だけ流れ、監査の趣旨だった責任については、曖昧になってしまうのではないか、という点です(全州MBC)・・>>
一時、「経済効果6兆ウォン」という話まで出ていた世界スカウト大会。施設を作った場所がもともと「なにもない」場所で、しかも(スポーツスタジアムのように)大会後の他の用途での活用も考えられてなく、作ったばかりなのに追加工事も多く、なんだったのかという話も出ています(2月、チャンネルAなど)。また、当時、韓国政府が「オペレーションK」などと言いながら、参加隊員たちが帰国する際に関わる費用、たとえば飛行機便の変更による金銭的な問題などを支援しましたが、その分もまたちゃんと整理できていないとのことです。当時、各大学の量などに隊員たちを泊めたりしましたが、その際も「政府が払う」としておいてちゃんと各地に代金が入金されなかった、と言われていました。
それから数ヶ月経ちますが、まだまだちゃんと支払ってない部分が残っているということでしょう。また、記念品を制作した企業も多くの在庫を抱えてしまい、早期終了のことで訴を起こしたとのことですが、早期終了は台風によるものだったので、こちらはちょっと微妙かもしれません。台風の前に世界スカウト連盟が早期終了を勧めたのは事実ですが。「世界」じゃないにせよ、これで来年またやるというから・・自治体レベルでちゃんとした運営をやる可能性もありますが・・それでもやはり、心配です。
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