BBC「北朝鮮・ロシアの軍事協力についてどこまでお考えですか」 尹大統領「ロシアとの協力を望みます」 BBC「はい?」

別に意識して書いているわけではありませんが・・またピュン(プーチン・ユン)関連記事があったので紹介します。ちなみに、岸田総理との会談のときにキュン(岸田・尹)会談と書いたら、コメント欄で微妙な反応が目立っていました。9日、就任2周年記者会見で、尹大統領がロシアとの関係について「経済協力と共同の利益を追求していく関係にしたい」と話しました。一つ前のエントリーで紹介した、プーチン大統領就任式への大使参席もそうですが、ロシア関連でユン政権の動きが・・なんというか、ユンユンしています。

同じ記者会見でのエピソードですが、BBCのジンマッケンジ記者が、『北朝鮮とロシアの軍事協力の件において、韓国が見過ごせるラインはどれくらいですか』と質問しました(以下、MBCより)。北朝鮮とロシアの軍事協力が確認されていますが、当事国ともいえる韓国としは(各種発言などでは容認できないとしながらも)、これといった措置を出していません。多分、そこを気にしての質問だったのでしょう。ちなみに、ユン大統領はしばらく記者会見をまったくしておらず、この記者会見は1年9ヶ月ぶりのものでした。

 

ですが、ユン大統領は、「ロシアとの関係は重要であり、ロシアとの協力を望んでいる」というものでした。BBCの記者はこれについて「事実上、答弁していないのと同じ」「意外だった」「なにかを示唆するものだと思われる」と話しました。他の外国メディア記者の「ロシアは、韓国が耐えられるラインを何度も超えていると思いますが」という質問(ここからは韓国日報より)には、ロシアと北朝鮮の軍事協力は容認できないものとしながらも(これは今までも何度も話しています)、「うまくロシアとの関係を管理していく」と話しました。これもまた、質問に対する答弁にはなっていない気もします。他にもいろいろロシアとの関係を重視する発言が相次ぎました。以下、<<~>>で引用してみます。未読の方は、一つ前のエントリーも合わせてお読みください。

 

<<・・ユン大統領が9日、ロシアに向けて「経済協力と共同の利益を共に追求していく関係で管理する」とし「(このために)協力することは協力する」と明らかにした。北朝鮮との間の緊密な軍事密着関係を抑制するとともに、韓ロ関係改善に対する意志を強調したものと解釈される。ユン大統領はこの日、龍山大統領室で開かれた就任2周年記者会見で「ロシアは韓国のレッドラインを多く超えているようだ」という外信記者の質問に、このように明らかにした。「立場の違いによって私たちが反対したり警戒することはする」という前提の下、「ロシア関係をなるべく円満にうまく管理していく」という計画を出した・・

 

・・この日の尹大統領の発言には、北朝鮮軍事密着を抑制し、韓ロ関係を改善しようとする考えが盛り込まれているという評価だ。昨年、ウラジミール・プーチンロシア大統領は、北朝鮮首脳会談以後の12月、信任制定式でイ・ドフン駐ロシア大使を「尊敬する大使」としながら、対話のジェスチャーを出したが、政府のロシア関連措置拡大と「ウクライナ全面支援可能性」が 提起され、状況は急反転した。以後、ロシアは私たちの国民をスパイ容疑で拘禁したり(※宣教師だと聞きました)、対北朝鮮措置関連専門家パネル活動を終了させた。外交情報筋は、「それでも、韓国とロシアの間には、これ以上の摩擦はお互いに良くないという共感帯が形成された」とし「北朝鮮とロシアの協力が深化しないように、韓ロ関係を管理する作業が続くだろう」と話した・・

・・ユン大統領は引き続き日韓関係について「複数の懸案はあるが、しっかりした目標指向性を持って忍耐するのは忍耐していかなければならないと思う」と明らかにした。11月の米国大統領選挙でドナルド・トランプ共和党候補の当選する可能性については、「同盟国としても他の国大統領の結果を予測して仮定して言及するのは、国家の大統領として適切ではない」と話した(韓国日報)・・>>

 

中国から見てもロシアから見ても、日米韓で「弱い環」がどこなのかは一目瞭然ですから・・それでも韓国メディアの中には(岸田総理の支持率が低いことなどで)弱い環は日本だとする記事もありますが。表面的にはロシアも「よしよし」するのではないでしょうか。何も変わらないでしょうけど。ちなみに、トランプ氏関連だと、他に、ロイターのジョシュア・スミス支局長も、「ユン大統領は微笑みながら、私の質問に直接答えなかった」とSNSに投稿しました。ユン大統領は「私が公開的に答えにくい質問をたくさんしましたね」と話したとのことですが・・スミス支局長は、「トランプが最近、防衛費をもっとたくさん出さなければ韓国のような裕福な国家を米軍が守るのは話にならない」と言ったが、それについての質問だった」としています。

 

 

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