韓国大統領室、新聞記者に電話して「野党代表の写真が大統領写真よりイメージ良い」「大統領の写真(顔)が上下きれてある」などと抗議

似たような趣旨の記事が重なったこともあって、エントリーしてみます。これは、ユン大統領というよりは、権力者というものに対する社会的な認識に関する内容と言えるでしょう。こうであってはならないと知っていつつも、改善されない現象でもあります。7日、1年9ヶ月ぶりに開かれた大統領の記者会見(就任2週年記念記者会見)直前のことです。京郷新聞が「刷新、協治のことでなにを提示できるのだろうか」という題の記事を載せました。「~な発言をすると思われる」という内容で、別にユン大統領を批判しているわけではありません。

ですが、そのことで、大統領室から記者に電話がかかってきました。大統領の写真の上と下がきれてある、野党代表の写真のほうがいいではないか、という内容の抗議電話でした。ソース記事(京郷新聞)の画像にも載っていますが、大きな写真ではなく、狭いスペースに横長に載っているものなので、きれてあるというよりはシネスコサイズのような(?)見せ方ではないのか、そんな気もします。また、オーマイニュースの記事によると、「公共賃貸住宅」起工式に大統領が来るという理由だけで、大田市はサッカーグラウンド半分ぐらいの面積をコンクリートで舗装、その費用は施行社負担にした、とのことです。工事に必要ないものだったのでいまは取り外し中で、結局は大統領も来なかった、とも。以下、2つの記事、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・ユン大統領就任2周年を3日前に控えていた、7日。大統領室対外協力秘書官室から電話がかかってきた。一面に小さく入ったユン大統領の顔写真の上下がきられていて残念だという内容だった。頭が痛くなった。今私が住んでいるところは、北朝鮮ではなかったはずだが。いろいろ話したいことはあったが、出勤中のバスだったので、分かりましたとだけ答えた。大統領の顔写真に対するメディア報道指針というのが、大統領室によって新しく設けられたのだろうか。この日通話した対外協力秘書官室職員は、該当日の新聞に、野党指導者の写真はユン大統領に比べてイメージが良いという言及も付け加えた。

こどもの日記念行事に出席したイ・ジェミョン共に民主党代表と、配偶者キムヘギョン氏のYouTubeキャプチャーイメージのことだった。大統領のイメージを野党指導者と比較することは『格に合わない』と言ってなかったっけ・・・・文在寅前大統領の就任初日に載った2017年5月11日の新聞紙面を調べてみた。2面で10分単位のタイトなスケジュールをまとめた記事だったが、写真は4枚のうち3枚が、顔の一部がきれてあった(京郷新聞)・・>>

 

<<・・忠清南道が、一時間余りの忠南公共賃貸住宅起工式(着工式)行事のために、最小でも数億ウォンがかかる工事を繰り広げて論議になっている。一時間だけの式典のため、サッカー競技場の半分の面積にコンクリートを敷き、数千坪の空間に破砕石を乗せて固める一方で、1kmに及ぶ遮断壁を設置するなどしていた。ユン大統領の参席に備えて、儀典を考慮した工事をしたわけだが、準備程度が過度に見え、税金の無駄という指摘が出ている。しかも、ユン大統領は結局出席もしなかった。事業施行会社の忠南都市開発公社は、工事費と行使費の全額を施工会社で負担し、工事内訳も適正に見えるため予算の無駄ではないとした(オーマイニュース)・・>>

 

そういえば、例の世界スカウト大会でも、大統領が来るという理由で、小中高校学生で構成された楽隊を、冷房も効いていないところで8時間も待たせたとか、そんな話がありました(2023年8月4日オーマイニュース)。セキュリティー関連などいろいろ理由もあったでしょうけど、本当、変わりませんね。こういうの。2013年11月、朴槿恵当時大統領が、イギリス、フランスなどを訪問し、韓国では大きな話題になりました。なにか大きな成果があったわけではありませんが・・

とにかく、当時、イーデイリー(2013年11月5日)が、槿恵大統領がイギリスに到着したときに、雨が止んで空が少し晴れたてきことで、「朴大統領、バッキンガム宮殿に入ると雨が止んて、太陽の日差しがギラギラ」、「5日、朝から雨が降っていたロンドンの空は朴大統領の歓迎式が始まる頃から、晴れた」、「朴大統領を乗せた王室の馬車がバッキンガム宮殿に入るときは、太陽の光がギラギラするという話しがあったが、本当にそうなった」などと書いて、一部のメディアで「北か」と言われたりしました。ふっと、あの記事を思い出しました。2022年9月7日にエントリーしたことがあるので、興味をお持ちの方はお読みください。さて、今日もまたまたまたまたまた同じ告知で恐縮ですが、おかげさまで好評の拙著「Z世代の闇」の抜粋記事が、FNNプライムオンラインに掲載されました。すべて4つあります。もしよろしければ、ぜひお読みください。3つがコラム、1つが「国際」カテゴリーです。ありがとうございます。

 

 

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