韓国、今日から健康保険適用に「顔写真・住民登録番号付きの身分証」の持参が義務に・・既存の保険証は一応利用可能に

日本でもマイナンバーカードを健康保険証にすること、紙保険証を廃止するなどの話が出ていますが、実は韓国でも同じことが起きています。ただ、任意を強調する日本ですが、韓国では義務化が基本です。すでに1960年代から住民登録番号と呼ばれる国民IDが普及(こちらも義務です)しているなど、事情も異なります。韓国では、いままでは健康保険証を持参するか、または自分の「名前と住民登録番号」を受付に話すだけで健康保険適用を受けることができました(私の経験だと、ほとんどの人が健康保険証を持参しません)。

これは、住民登録番号が健康保険などすべての領域において「紐づけ」されている、他の国ではなかなか見つけられない制度だからです。しかし、もともとは顔写真と指紋データが入っている住民登録番号ですが、このやり方だと「いま受付に来ている人が、本当に『その番号の本人』なのかどうか」を受付側からちゃんと確認することはできません。朝鮮日報など多くのメディアが報じていますが、これらの問題によって、今日(2024年5月20日)から、医療機関で診療を受けるときには、「住民登録番号または外国人登録番号が記載されている写真付き身分証」が必要になります。これが無いと、健康保険適用を受けることができません。

 

こう書くと、日本の皆さんは「おっ、じゃ既存の保険証では健康保険適用が受けられないという意味か?」と思われるかもしれません。日本では、誰もが健康保険証を持参するからです。しかし、ちょっと違います。既存の保険証でも保険適用を受けることができます。先も書きましたが韓国ではちゃんと持参する人がほとんどいないので、ちゃんと持参しろ、という意味です。ただ、ここで問題が起きています。新しい義務事項では『住民登録番号が記載されている顔写真付きの身分証が必要』としていますが、既存の保険証には顔写真も無いし、住民登録番号も記載されていません。ZDネットコリアなど一部のメディアが、「言ってることとやってることが違う」と指摘しています。さぁ・・このように、一部問題点も指摘されていますが、いったん基準が「顔写真付き」「住民登録番号記載」になった以上、既存の健康保険証がその基準に合わせたものに変わる可能性が高い、と言えるでしょう。どういう制度なのか、なにが問題なのか、以下、<<~>>で関連記事を引用してみます。

 

<<・・来る20日から病院や薬局に行くとき、身分証明書を必ず持参しなければならない。これまでは名前と住民登録番号だけを言えば診療を受けることができたが、今後は病院など療養機関は健康保険を適用する前に身分証などで患者本人の有無と健康保険資格の有無を必ず確認しなければならない。国民健康保険公団は今月20日から「療養機関の受診者本人・資格確認義務化制度」を施行すると13日明らかにした・・・・いままでは、他人の名前や住民登録番号などで他人の健康保険資格を利用、保険適用を受ける場合があった。あるいは、他の人の健康保険証や身分証明書を本人のものように使用したり、他人から譲渡・レンタルして健康保険適用を受ける事例も相次いだ(朝鮮日報)・・>>

 

ただ、この新しい制度には、大きな問題があります。顔写真付き身分証明を掲げているけど、いまのところ、政府は「いままでの健康保険証(紙、およびスマホで提示できるモバイル保険証)でも身分証明はできる」としているけど、これが問題です。関連規則には「健康保険証(モバイル含め)で本人確認ができなかった場合、医療機関は別の物(顔写真付きのもの)の提示を要求できる」としていますが、実は現在の健康保険証(紙・モバイル)には顔写真や住民登録番号記載がないので、結局は医療機関に任せる形になるわけです。記事によると、「国民健康保険公団は、本人確認手段を『行政機関や公共機関が発行した証明書として写真がついており、住民登録番号 または外国人登録番号が含まれており、本人であることを確認できる証明書』と定義しています。そしてその例として健康保険証、住民登録証、運転免許証、パスポートなどを提示していますが・・

「健康保険証」(紙)と「モバイル健康保険証」には、顔写真もなく、生年月日は表記されているものの、住民登録番号は記載されていません。パスポートも住民登録番号はありません。この点、健康保険管理公団は「既存の保険証で本人確認できなかったら、医療機関が各自なんとかして。ちゃんとしないと過料100万ウォン」としているだけですが・・なんか、すごく曖昧です。先も書きましたが、これからは医療保険証が廃止されるか、または顔写真と住民登録番号付きのものに変わる(日本で言えば、マイナンバーが記載される)のではないか、そう思われます。

 

 

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