文在寅政権の「平和の象徴」、6年で無かったことに・・韓国政府、汚物風船などで北朝鮮との「9・19軍事合意」を完全効力停止

本ブログでも何度も取り上げたことがありますが・・9・19軍事合意というものがあります。詳しい方なら、「えっ、それまだあったの」と驚かれるかもしれませんが・・一応、韓国政府はまだこれを有効としてきました。文在寅政権、2018年9月の南北首脳会談においての合意で、いわゆる平壌共同宣言の付属合意とされます。いろいろ書いてありますがもっともわかりやすいのが合意項目「1」で、「南と北は地上と海上、空中をはじめとするすべての空間で軍事的緊張と衝突の根源となりうる行為を全面中止することにした」です。実際に全面中止となったのは、軍事境界線付近だけですが。

この頃、多分皆さんも覚えておられましょうけど、いわゆる朝鮮半島平和ムードというのが大きな話題になっていました。結局もっとも核心とされていた米朝首脳会談が2回目(の途中)で終了し、それからはパッとしなくなりましたが・・このときはまだいろいろ話題になっていて、この平和ムードに日本も積極的に加わるべきだ、という話も結構出ていました。いまでも南北鉄道連結関連の話は、強烈に記憶に残っています。南北ロシアヨーロッパまで繋がる巨大な鉄道経済圏が出来上がる、日本も参加せずにはいられないだろう、そんな話で実に実に盛り上がっていました。そういう類の話において、もっとも象徴的とされたのが、この9・19軍事合意です。

 

公式には「板門店宣言履行のための軍事分野合意書」ですが、国防部も公式文書に9・19合意と書いたりするそうです(なぜか韓国では月・日で何かの呼び方を付ける事が多いので)。で、それから・・言うまでもなく、北朝鮮が発射したミサイルだけでもかなりの数になりますが・・それでも文政権では「それは合意違反ではない」という不思議な公式見解を出していました。たとえば、合意から1年ちょっと過ぎた時点、2019年11月2日デイリアンの記事ですが、外交安保分野担当の大統領国家安保室長ジョンウィヨン室長は、北朝鮮のミサイル発射が「9・19南北軍事合意に違反するかどうか」について、「違反ではないと見ている」と話しました。これといってリスクになるようなものではないので、合意とは関係ないという趣旨でした。

 

そして2023年11月、北朝鮮の軍事衛星発射などで、ユン政権は919軍事合意の一部を効力停止しました。北朝鮮はこれを受け、9軍事合意の全面廃棄を宣言しました。事実上、このときに文政権の『象徴』は消えたわけですが・・最近2回にわたって、北朝鮮から汚物やゴミが入った風船が韓国側に飛んできたこともあり、ついに今日(2024年6月4日)、ユン政権は9・19軍事合意の全体効力停止しました。本エントリーを書いている時点では大統領の承認がまだですが、ほぼ間違いなく承認されるでしょう。ちなみに、国会での票決の必要はなく、国務会議・大統領承認で可能です。聯合ニュースTVなど韓国では多くのメディアがかなり大きく取り上げています。先も書きましたが、個人的には「まだあったというのか驚き」といったところですが・・そこはともかく、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・9・19南北軍事合意が約6年ぶりに消え、中断されていた最前方地域軍事訓練も再開される見通しです。北朝鮮への拡声器放送も、またできるようになります・・・・文在寅政権で締結された「9・19南北軍事合意」。南北間の軍事的緊張を高めることができる軍事境界線一帯での敵対行為を禁止する内容が盛り込まれました。【文在寅前大統領(2018年9月19日)「南と北は、今日、朝鮮半島全地域であらそいを引き起こす可能性のあるすべてのリスクをはずしていくと合意しました」】・・

・・しかし、相次ぐ北朝鮮の挑発で、6年ぶりに結局は消えることになりました。これまで制約があった我が軍の最前方地域軍事訓練も再開される見通しです。軍事境界線5km以内の陸上緩衝区域での訓練と。北方限界線付近の海上緩衝区域での艦砲訓練も可能になる、とのことです。拡声器放送もまたできるようになります。大統領室のハイレベル関係者は、聯合ニュースTVとの通話で、「対北拡声器の再開も可能になる」とし「北朝鮮の追加挑発の有無とそのレベルによる、段階的な対応方案を総合して検討する」と話しました(聯合ニュースTV)・・>>

 

つい昨日、文在寅前大統領の回顧録の一部(を取り上げた記事)を紹介したばかりですが・・そうですね、やはり、ブログや原稿などで当時の情報を追いかけていた1人として、『なんだったんだよ』としか思えません。どこの新聞だったか、(当時)文大統領が車を運転し、トランプ大統領と金正恩委員長が笑顔で乗っていて、安倍総理がその車に乗るために走って追いかける・・そんな絵が載っていました。うろ覚えですが。2回目の米朝首脳会談が途中で終わったこと、当時、大阪だったか神戸だったか・・関西の空港(国内線)でニュースを見ました。

あれ、いつだったかな。学術大会で韓国から来た友だちに会いに大阪に行ったときか、レナの着物のため(を言い訳にして)神戸に(遊びに)行ったときのことか・・だったと思います。テレビがあるところにはそこそこ人たちがいて、皆さん興味深くニュースを見ていましたが、『驚いた』な感じの人は1人もいなかったことをいまでも覚えています。気のせいかもしれませんが、『やはり』な雰囲気でした。それは、ま、私もそうでしたけど。

 

 

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