G7、首脳声明発表・・日本の処理水関連、中国・ロシア関連、原子力・核融合エネルギー関連など

今年もG7首脳会議において、首脳声明が発表されました。いつものこと、と言えばそれだけですが、「自由民主主義陣営」ならではのことがいろいろ述べられていて、いつものこと「だからこそ」の意味もあるといえるでしょう。ちなみに、聯合ニュースいわく「かなり力を注いだものの」、今回もユン大統領のG7ゲスト参加はありませんでした。また、今回も(前回だけでなくG7外相会議にもありましたが)日本の「透明で科学的」な処理水放流について支持(support)するという内容もありました。もうすぐ各国政府機関およびメディアに全文が載るでしょうけど、ホワイトハウスのホームページにすでに全文がありましたので、参考にしてください。他にも多くの案件が出ています。以下、<<~>>は全文からの引用です。

中国、北朝鮮、ロシアの協力などに対する懸念が強く、そして長く出ており、特に、中国がロシアに物資を支援している(部品など、表面的にはそうでないものでも、実はロシアの軍備として利用されている)ことについても、「措置を講じる」としています。<<・・私たちは、ロシアの軍事機構を物質的に支援する中国および第三国の関係者(金融機関を含む)に対し、私たちの制度に則った措置を継続するとともに、ロシアの防衛産業基盤向け物品の取得を支援する中国のその他の団体に対しても措置を講じる・・>>。実際に措置が出てみないと分かりませんが、最近、米国もEUも中国関連の「措置(関税とか形は様々ですが)」を強化しているので、「陣営」のニ分化はまだまだ最高潮には達していない、といったところでしょうか。

 

韓国側のメディア・・ちゃんと覚えているわけではありませんが、1~2年前まで「中国無しではどうにもならないから、中国のリオープニング(新型コロナによるロックダウン解除に伴う経済活動再開)が本格化すると、日本も米国もスタンスを変えるだろう」という意見が結構出ていましたが。検索してみると、北朝鮮という単語が12回、中国が24回、ロシアはなんと61回も出てきます。「中国の民間団体」「ロシアの資産」などの表現で出てくる場合もありますが、肯定的な趣旨の文章で出てくることは1回もありません。次に原子力エネルギー関連ですが、このようになっています。日本の処理水放流支持関連もここで出てきます。

 

<<・・我々は、ALPS処理水(treated water)の放流を、責任を持って管理し、科学者、IAEAなどパートナーたちと積極的に連携する、日本の安全で透明性のある、科学に基づくプロセスを支持する。私たちはまた、マイクロリアクターを含む先進的かつ小型モジュール炉の革新的技術の研究開発を促進し、プロジェクト資金調達のための手段の拡大を可能にするため、共同で取り組み、各分野間の連携を支援する。私たちは、COP28で発表された「2050年までに世界の原子力発電容量を3倍にする」という宣言に注目している。私たちは、供給源の多様化を目指す国々への支援を含め、ロシアからの民生用原子力関連製品、および関連製品への依存をさらに減らしていく。

私たちは、原子力の安全とセキュリティーの最高水準がすべての国と、それぞれの国民にとって重要であることを強調する。核融合エネルギー(Fusion energy)技術は、気候変動とエネルギー安全保障という地球規模の課題に対する維持可能な解決策を提供する可能性を秘めている。我々は、民間投資と国民の関与を促進するため、核融合プラントの開発と実証を加速するための国際協力を推進する」、などです。核融合エネルギーは日本でもチラホラ話が聞こえてきますし、なにより、原子力エネルギーについても、やはりその必要性が強調されているようです・・>>

 

さて、最近、「アメリカのシンクタンクなどから、韓国をG7にいれるという話が出ている」という話が再び盛り上がっている韓国メディアですが、書いてある内容を見ると、まず「安米経中(安保は米国、経済は中国)」という路線は無理でしょう。本ブログでもお伝えしましたが、韓国はいま、中国とFTA拡大すると最中ですし。韓国メディアは首脳声明のことで、ロシア・北朝鮮関連の話を集中的に報じ、中国関連はサブとして取り上げている、そんな雰囲気です(記事によります)。確かに北朝鮮とロシアの軍事協力に対してG7は強い懸念を表しましたが、中国関連でも、「同じ陣営」としていますが。また、処理水関連は、13時30分時点では記事がヒットしません。4月19日の聯合ニュース曰よると、ユン政権はいわゆるG7プラス(G7+アルファ)として「固定パートナー(G7首脳会議にレギュラー参加する)」を目指して、今回もイタリア側とかなり話し合っていた、とのことですが・・

結局は、前回に続き、今回も参加せきませんでした。当時複数のメディアが「イタリアが重要議題をアフリカ開発支援などにし、インド太平洋関連はそれほどでもないため、関連した国々がゲスト参加することになった」としていましたが、首脳声明を見たところ、そうでもない気がします。さて、最後に告知ですが・・明日もまた、1日休みをいただくことになりました。梅雨が遅れている隙に、もう1箇所回ってみたいところがありまして。次の更新は、17日(月曜日)の11時ころになります。

 

 

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