ALPS処理水放流1年、韓国、ロシアから「問題なし」報告が相次ぐ・・根拠のない水産物関連措置だけが続いている

福島第一原発関連、ALPS処理水の海洋放流が始まり、1年が経ちました。日本政府から「影響なし」の発表があったとのことで、韓国でも聯合ニュース(9月8日)、プレシアン(8月23日)など多くのメディアが関連記事が出ています。また、NHKなどによると、ロシアからも「問題ない」とする報告が出ています。5日のNHKによると、ロシアの国立研究機関は、東京電力福島第一原発にたまる処理水の海洋放出を受け、日本周辺の海水を調査した結果、「海水に含まれる放射性物質の量は基準値を大幅に下回っていた」という報告書を公表しました。含まれるトリチウムは平均で1リットルあたり約0.12ベクレルで、ロシアの安全基準は7700ベクレルです。「懸念すべきレベルではない」「(日本周辺の海の魚介類は)何の問題もなく」「心配する根拠は、いまのところない」、と。日本側は、ロシアからも安全を確認する動きが出たと歓迎すると共に、引き続きロシア側に対し日本産水産物の輸入再開を求めていくとのことです。

韓国ではどうなっているのかといいますと、8月15日にも紹介しましたが、4万4000回の調査・検査に1兆5000億ウォンという金を使った結果(公式発表では1兆6000億ウォン)、すべてのデータにおいて、何の問題もありませんでした。ちなみに、K-POPの海外での売上高(2023年)が約1兆2300億ウォンでした。朝鮮日報(8月12日)は、基準値未満という表現そのものが適切でないのではないか、としています。水産物関連検査の99.8%において、その放射能濃度数値が低過ぎで、検査機器に「数値そのもの」が出てこなかったからです。約1%の検査で数字は出たけど、それも基準値の50分の1レベルだった、とも。1年位前に各メディアが大騒ぎしていたトリチウムについても、朝鮮日報は『10年分で考えても国内の川の数値と変わらない』としています。

 

しかし、中国、韓国、ロシアなど一部の国からは、まだ水産物輸入関連措置が続いています。しかも韓国の国会などでは、海洋水産部に『『『なんで』』』こんなに予算を使ったのかという指摘が多く、いままで国会、メディア、世論がどんなスタンスだったのかを知っている1人として、もう笑うしかなくて笑えません。今年の関連予算は、ずいぶん減ったとのことです。今年の関連予算は、ずいぶん減ったとのことです。また、世論調査ではまだまだ反対世論が圧倒的に高く、最初からそうでしたが、数値やデータ、いや科学とは、まったく別の動きだけが続いています。(問題ないと発表した)ユン政権に対しても、もっと強い対応を求める人が多い、とも。ただ、放流に反対するという世論はこれでも少し(去年の調査に比べて)10%近く減少したものです。以下、<<~>>で各紙から引用してみます。

 

<<・・日本政府が、1年間行ってきた福島第1原子力発電処理水の海洋放流が「人と環境に影響がないことを確認した」と明らかにした、と読売新聞が8日報道した。日本環境省は放流1年を迎え、6日に開かれた専門家会議にこのような内容を報告した。環境省など日本中央政府と地方自治体、東京電力は昨年8月、放流開始以後1年間、原発周辺の海水と魚介類を定期的に採取して放射性物質濃度を分析した結果、影響がないことが確認されたと明らかにした。1年間、放射性物質である三重水素(トリチウム)濃度はLあたり最大5ベクレル(㏃)で、世界保健機構(WHO)が提示した飲料水質ガイド上の三重水素濃度基準値(1万Bq/L)を大きく下回った。他の放射性物質も検出下限値未満であると調査された(聯合ニュース)・・>>

 

<<・・環境運動連合は23日、ソウルで開かれた記者会見で、15日から4日間全国満18歳以上1000人を対象に行った処理水関連国民世論調査結果を発表した。調査結果によると、放流の1年が過ぎたが、回答者の76.2%は依然として反対していることが分かった。反対回答のうち「強く反対」するという回答が3分の2の65.5%だった。一方、賛成回答は21.1%にとどまった。・・・・また回答者の73.6%は「放流が科学的に問題ない」とするユン政権の立場にも「同意できない」とした。「同意する」という回答は25.3%だった・・・・韓国政府の全般的な対応(※8月22日、韓国政府もデータを公開し、問題ないと発表しました)に対しても「間違っている」という回答が73.6%となった。国際基準に合わせて管理され、問題ないという日本政府とIAEA(国際原子力機関)の主張を、信頼しないという応答が73.5%に達した(プレシアン)・・>>

ちなみに、水産物関連措置についても賛成する人が65.2%と高く、特に20代(73.2%)と40代(73.3%)で高かった、とのことです。「若い人は日本に親しみを~」という話をよく聞きますが・・もちろん案件にもよるでしょうけど、実際はこんなところです。日本旅行に来ると、彼らは何のためらいもなく寿司をたべるでしょうけど。こう思っているのかもしれません。反対するのは義務で寿司を食べるのは権利だから、両立してもいい、と。

 

 

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