韓国大統領弾劾案(2回目)、14日には可決の可能性・・「14日には与党も表決に参加」と一部メディアが報じる

「中国政府がエヌビディアを調査することにした」というニュース以外には、まだまだトップニュースはユン大統領弾劾関連ばかりです。各メディアの報道内容にも一致しない部分が見られています。以下の内容も、一部のメディア(今朝)は「表決に参加することにした」と報じていますが、昨日の夕方あたりには「まだ結論が出ていない」としていました。以下、そういう状況であることをご理解ください。 で、本題ですが・・野党側は、『本当に』大統領弾劾案を毎週発議、表決するつもりのようです。11日にまた発議し、14日土曜日に表決するという勢いです。そんな中、KBSなどから、「与党 国民の力が、弾劾に反対するという党議は維持したまま、表決に参加する方向に転換した」というニュースがありました。

朴槿恵大統領の頃にもこのパターンでしたが、当時は多数の離脱票(造反票)がありました。なにせ、与党への世論がまさに尋常ではなく、与党ホームページから議員のプロフィールの顔写真が全部消えたりしました。「自分と家族を守るため」とのことです。特に、もともと国民の力には少数ではありますが非尹(尹大統領と対立する)派の議員たちがいました。彼らの多くは党代表であるハンドンフン氏を支持しています。ハン代表は党代表という立場上、「大統領の早期退陣を前提にするが、弾劾には反対」する党議を維持しているものの、彼らの声を聞かないわけにもいかない・・そういったところでしょうか。

 

<<・・与党「国民の力」が10日、ユン大統領の早期退陣時期や方法などに関するロードマップを発表すると話しました。ハン代表が8日「秩序ある早期退陣」を推進すると明らかにしてから2日ぶりに党内世論をまとめて具体的な案を出すということです。国民の力は、尹大統領の二次弾劾訴追案表決では、既存の「反対」党論を維持しながらも、一次表決時とは異なり、投票に参加すると伝えられました。国民の力は5時間ほど進行した非公開議員総会で、非常戒厳を宣言したユン大統領の去就に関する議論を行いました。

党所属議員108人のうち30人余りが発言し、大多数がユン大統領の早期退陣に同意を明らかにしたと複数の出席者が伝えました。退陣時点に関しては「1ヶ月以内」から「1年6ヶ月後の2026年6月地方選挙」まで様々な意見が出ました・・・・国民の力は14日に予想される2次弾劾表決には、国会本会議場に入場して投票することに決めたと伝えられました。

 

これに先立ち7日あった1次弾劾案表決の時は、国民の力議員たちが投票に参加せず、弾劾案は議決必要数(200人以上)を満たせず、「表決不成立」で廃案となりました。「国民の力」高位関係者は「表決不参加に対する批判世論に、議員たちが負担を感じないように、表決に取り組む」とし「ただし、弾劾に反対するという党論は現在では維持されている雰囲気」と述べました。この日、議員総会でユン大統領弾劾に賛成するという意味を公開的に明らかにした議員はいなかったと言います(光州KBS)・・>>

 

で、本当に毎週やるのか・・というのも驚きですが。じゃ、もし尹大統領が辞任したりしたら、それからどうなるのか、次期大統領選挙はいつになるのか、クッキーニュースが「大まかに6つの場合」があるとし、まとめた内容を紹介します。その1「弾劾案が成立した場合」は、それから180日以内に憲法裁判所が判断し、そこでもOKだったら、60日以内に大統領選挙となります。8ヶ月位はかかる、とのことです。その2「下野した場合」は、60日以内に選挙で、2ヶ月しかかかりません。

その3と4は、前にもお伝えしましたが法律的に可能なのかどうかよくわかりませんが、何かの形で大統領に代わるなにか(総理による臨時内閣制など)が出来た場合です。その3代行体制の中、大統領が辞任した場合、その時点から2ヶ月後に大統領選挙になります。これが与党の言う『秩序ある退陣』です。その4総理が代行してそのまま続ける(大統領は辞任しない)と、任期を守ることも出来ます。2年半後に選挙になります。

その5は憲法改正で「大統領任期を4年にすること」ですが、これもまた現職の人にまで適用されるのかどうかよくわかりませんが、できるなら「今」から1年半後に任期が終わるので、その前に大統領選挙になります。最後にその6は大統領が逮捕されたりした場合、このときは正式に総理代行体制になります(この場合いつ大統領選挙になるのかは、記事には明記されていません)。

 

あと、久しぶりに新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。新刊は「自民党と韓国」という題です。岸田政権・尹政権になってから、「関係改善」という言葉がすべての議論の前提になりました。果たして、本当にそうなのでしょうか。いや、それでいいのでしょうか。じゃ、同じ路線でないのは、たとえばこれから日本政府の路線変更があった場合は、それは「改善」ではないのでしょうか。そんな疑問に対する考えを、自分なりに、自分に率直に書いてみました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

 

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