韓国捜査機関、「尹錫悦大統領を拘束した」と発表・・尹大統領側は「午前中に自発的に出頭する」と話したが、通じず

事前の予想通り、午前5時頃から、公職者捜査処(公捜処)が尹錫悦(ユンソンニョル)官邸に進入しました。現在、10時40分ですが、ついに公捜処が「尹大統領拘束令状を執行した」と発表しました。逮捕したという意味です。まだ速報状態ですが、ニュース1の記事ではこう書いています。<<・・尹錫悦大統領が逮捕された。非常戒厳を宣言してから43日ぶりだ。15日午前10時33分、公捜処の捜査官らと警察はソウル大統領官邸に進入し、ユン大統領を逮捕した(ニュース1)・・>>。公式発表もありました。

しかし、その20~30分前に、尹大統領側から「公捜処に出頭する」との発表がありました。尹大統領側の弁護士が発表し、ファイナンシャルニュースなどが報じています。ただ、「公捜処が撤収したら、午前中にでも自発的に出頭する」との条件付きでした。すでに公捜処、警察が官邸内に入っている状態なので、あくまで「衝突を避ける意味」というか、シチュエーション的に、事実上の投降のようなものでしたが・・公捜処は、応じなかったということになります。ザ・ファクトの記事によると、公捜処は大統領側の発表があった直後から、「あくまで拘束令状の執行が目標だ」と話していました。大統領側と公捜処側の調整がうまくいかなかったという意味でしょう。この部分、後でまた問題になりそうです。案件自体がすべてそうですが。以下、令状が執行される前のものですが、どんな状況だったのか、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・尹大統領側のソク・ドンヒョン弁護士は15日、「ユン大統領はやむを得ず、今日中に公捜処に直接出席することに決めた」と明らかにした。ソク弁護士はこの日、SNSを通じて「公捜処に出発する時間を前後して大統領が談話で国民の皆さんに直接申し上げる予定」としながらこのように伝えた。この日の夜明けから公捜処と警察の二次令状執行が進行されたことと関連し、ソク弁護士は「公捜処の今回の捜査や執行は、明らかに不法であることを知っている。しかし、必然的にこのような決断をしただけだ」と強調した・・

・・ソク弁護士は「夜明けから公捜処と警察が大量に令状執行をすると管轄区内にまで押し入り、官邸の外で市民が怪我をしたという知らせも入ってきて、また警護処職員が大統領に対する令状執行を必ず防ぐという意志をハッキリ示しており、警護処と警察の間に物理的な衝突が生じる可能性も高くなってきたことなどで、大統領としてそのようなことを未然に防止するために、こうしなければならないという心情で決断したものだと説明した。続いて「公捜処と警察が先に官邸から撤収すれば、警護移動準備ができ次第、公捜処に出発する予定だ」とし「出席時間は状況整理や準備などがあるため、もう1、2時間がかかり、今日の午前中は公捜処に到着するようになるのではないかと思われる」と伝えた(ファイナンシャルニュース)・・>>

 

<<・・ユン大統領が高位公職者捜査処(公捜処)に官邸からの撤収を要求して、自発的に出席する意思を明らかにした。公捜処は先例のないことだとし、令状執行が原則という立場だ。ユン大統領側ソク・ドンヒョン弁護士は15日、「ユン大統領はやむを得ず、今日中に公捜処に直接出席することに決めた」と明らかにした・・(※重複する部分は省略します)・・尹大統領は公捜処に出発する時間を前後して、談話で立場を発表する予定だ。一方、公捜処は令状執行が避けられないという立場だ。

公捜処はこの日、ブリーフィングを開き、「ユン大統領の自発的な出席は考慮していない」とし「令状を執行すること、それだけが目標だ」と明らかにした。令状が発付された状況で自主出席をした事例はないとも強調した。第3の場所での調査や、訪問調査の可能性をめぐっては、「それなら最初から令状など請求しなかったはずだろう」と話した。公捜処と警察はこの日午前4時28分からソウル龍山区漢南洞官邸で令状執行を試みた。警護処とはこれといった物理的な衝突なしに官邸に入ったが、尹大統領側と令状執行協議に難航している(ザファクト)・・>>

 

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