韓国経済メディア、日本大学の入社内定率に驚き・・「3年生の内定率がすでに54.3%」

日本の(大学生の入社の)内定率について、「驚くべき状況(原文ママ)」とする記事があったので紹介します。なにせ、私もこの「内定」という単語を意味するまで結構時間が必要でした。まだ韓国にいた頃には、私も(高校、大学を卒業する前に入社などが)「内定」されているという言葉が、どういう意味なのかよく分かりませんでした。内定という単語は韓国語にもありましたし、韓国にも「卒業する前に仕事が決まっている人」はいます。しかし、決して「多い」とは言えない状況でした。それから盧武鉉政権によって大学入試がずいぶん簡単になりましたが、それからも内定はおろか「大学を卒業したのに就職できないでいる人が多すぎる」という指摘は相次ぎました。

今回、「博士学位(博士号)を持っている人(新規、2024年)でも、26.6%は仕事が見つからず、3%は非経済活動人口になっている」というデータが公開されました。韓国経済(2日)など複数のメディアが報じています。「大学を卒業したのに就職できないでいる」が、「博士になったのに就職できないでいる」にレベルアップしたとも言えるでしょう。いわゆる「スペック」稼ぎの中でも最高位とされてきた博士号も、もうあまり効果がなくなったということでしょうか。その分、雇用市場に問題があると言えるでしょう。最近、優秀とされる人材はほぼ例外なく「医師になる」としていることが社会問題とされていますが、なぜそうなのか、すこし分かる気もします。以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・日本では、来年の春に大学を卒業する3年生対象の採用説明会が1日から始まった。人材不足のせいで早期選考で学生を先取りしようとする企業が増えている。すでに入社が内定された3年生が、全体の半分を超えた。昨年、博士号を手にした人の10人のうち3人が仕事を見つけられずにいる私たちとは、対照的な姿だ。2日、日本経済新聞によると、日本の就職情報企業マイナビは1日、千葉県幕張メッセで合同企業説明会を開いた。みずほファイナンシャルグループ、キヤノンなど約160社が参加した。大学生約1300人が訪問すると予想される。集団面接、グループ討論などを練習できるコーナーも設け、就職活動を支援する。

千葉のある私立大学3年生は、「友達はすでに内定を受けているようだ」とし「今日は視野を広げるために来た」と話した。就職情報業界調査によると、2月下旬基準、来年春卒業予定の大学生(大学院生を含む)の入社内定率は前年同期比16.2ポイント増加した54.3%で史上最高値を記録した。日本航空(JAL)はこの日、幕張メッセを含め全国3つの就職イベントに参加した。志願者数は新型コロナ以前の規模を回復しているが、一部の事務職では志願者をまだ十分に集めていない。同社の採用グループのリーダーは「今日は勝負の日だ。文化・理科を問わず少しでも多くの学生と接点を増やしたい」と意欲を見せた。




日本政府の採用活動規則によると、大学3年生対象企業広報の解禁は3月1日、4年生対象選考開始は6月1日からだ。ただし、この通りにする企業は少ない。解禁日基準で半分を超える学生が入社内定を受けている現象が起きた理由だ。日本政府は2023年「採用直結型インターン」を許可した。一定条件下でインターン評価結果を本選考に活用できるようにした。これにより採用活動の開始がインターン募集を始める2年生の春までに早くなった。星野リゾートは昨年10月から学年に関係なく入社試験を受けることができるようにした。 2027年や2028年卒業予定の大学生まで、すでに入社内定を受けた・・

・・(※早期就業について後悔する人や、就職が決まったあとに別の会社への就職を決める人なども増えつつあるという話の後に)各企業は内政の取り消しを防ぐための方案に苦心している。ニトリホールディングスは新入専担リクルーターがすべての内政者を一人ずつ管理する。ビジネス・スキルを学べる講座はもちろん、会社が指定した資格を取得すれば支援金を与える制度まで設け、入社までに必要な学習を支援している。韓国では、博士も仕事を見つけるのが用意ではない。統計庁の国家統計ポータルによると、「2024年の国内新規博士号取得者調査」の結果、回答者1万442人のうち、仕事が見つからなかった未就職者(失業者)は26.6%、就職も失業でもない非経済活動人口は3.0%だった。良質の雇用が十分に供給されず、雇用市場の風が博士たちまで及んでいるものと解釈される(韓国経済)・・>>




 

サーバー側からのお知らせですが、「3月10日(月) AM 2:00頃~AM 7:00頃までの間に120分~240分程度(一部サーバーでは最大で300分程度)のサーバー停止をともなうハードウェアの大幅増強および新基盤システムへの移行メンテナンスを実施します」とのことです。参考にしてください。この件は当日までは「お知らせ」に追記しておきます。

ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。<THE NEW KOREA(ザ・ニューコリア)>という1926年の本で、当時の朝鮮半島の経済・社会発展を米国の行政学者が客観的に記録した本です。著者アレン・アイルランドは、国の発展を語るには「正しいかどうか」ではなく、ただ冷静に、データからアプローチすべきだと主張し、この本を残しました。どんな記録なのか、「正しい」が乱立している今を生きる私たちに、新しい示唆するものはないのか。自分なりの注釈とともに、頑張って訳しました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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  ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年3月2日)<THE NEW KOREA>です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。 ・新刊は、<自民党と韓国>です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。 ・刊として、<Z世代の闇>も発売中です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。 ・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。