韓国メディア、相次いで「脱中国は難しい」主張・・半導体産業での結びつきは特に強固

ブログ書いている時点(2024年3月4日10時過ぎ)でのことですが、日経平均さんが40000を超えました。上がるだろうとは思っていましたが、速く、そして強いですね。良い結果につながることを願います。で、本題ですが・・韓国メディアの中国経済関連記事が、どうもユニークである、という話です。熊本第1工場開所式が話題になったばかりのTSMCですが、ロイターが集計したところ、2年間で9社の台湾企業が日本に新しく進出、または日本での拠点を強化しました。こういう関連ニュースの中で、台湾側の関係者の話として、「半導体強国同士では、『生態系』が存在する」というのがありました。

生態系とは、韓国メディアがよく使う表現で、単体としてではなく、システム的に絡み合った関係のことです。いわば、リーダー企業だけでなく、もっといろんなところで繋がりがある、ということで、いま日台半導体協力はシステムそのものが動いている、という趣旨です。これについては2月22日にエントリーしましたので、未読の方は御覧ください。で、その約1年前、表現はちょっと異なるものの、韓国と中国の半導体産業についても似たような意味の記事がありました。2023年1月5日の韓国日報ですが、半導体産業の脱中国関連で、中国の韓国半導体企業関係者の言葉などを紹介しながら、記事はこう書いています。『同盟の義理だけで、(中国から)離れられる状態ではない』。これもまた、生態系のことではないでしょうか。ちょっと<<~>>で引用してみます。

 

<<・・「中国事業による地政学的負担が大きくなっていることを知らない人はいないだろう。でも、脱中国というのが、口でいうほどに容易ではない」。中国北京に駐在する韓国大企業の高位関係者の言葉だ・・・・「中国市場から離れろ」という米国の主張は強くなっているが、すでに中国に根を下ろして生産力を強化してきたため、同盟に対する「義理」を守るのは現実的に容易ではないという意味だ。別の企業の関係者は、「中国で営業する我が国の企業は、すべて中国からの撤収をプランBとして準備しているだろう」と話した。それにもかかわらず、「あくまでプランBにすぎない。中国という世界最大の市場をあきらめるのは難しい」と話した(韓国日報、2023年1月5日)・・>>、と。

 

このような事情があるから、でしょうか。各国メディアが中国経済関連の、あまりおもわしくない記事を出している中、韓国メディアには中国経済をどうしても肯定的に評価し、そこから離れてはならないとする記事が目立っています。すべての記事がそうではありませんが、結構な数が、そんな趣旨です。つい3月2日にも一つエントリーしたので、ついこの前も一つ見た、という方も多いでしょう。保守メディアとされる朝鮮日報(2月22日)も、専門家の意見として「いざというときのための計画は必要だろうけど、中国から離れるのは難しい」「むしろサプライチェーンを不透明に、弱くする」という記事を載せています。

国際ニュースをメインとする国際新聞もまた、中国に中国製自動車が増えた、電気自動車で台頭している、新型コロナのときとは異なり経済に活気がある、そんな記事を載せています。なんか、いつも目にする欧米メディアの報道とはかなり異なる内容で、ちょっと不思議でした。3月4日のものです。左側のメディアすらも、「中国に行ってきたけど明らかに景気がおちこんでいた」という記事を載せていますが・・どういうことでしょうか。中には「ついに中国との貿易収支が黒字になった」「中国への半導体輸出が増えた」ということで、さらにこういう主張を強化しているところもありますが・・電気自動車需要が減少したことで、80~90%以上を中国から輸入しているバッテリーをはじめ、電気自動車関連の輸入が急減したため黒字になっているという指摘も出ています。

 

ちょうどウォール・ストリート・ジャーナルが、中国による「また新しいリスク」を記事にしました。不動産関連での現状は中国内の消費を大幅に減らすことになり、これをなんとかするために中国政府は輸出、低価格製品での輸出を集中的に支援するだろう、という内容です。これが、世界にデフレの波を呼び起こす可能性がある、というのです。もちろん、中国内部でも。去年、外国からの中国への投資が80%減少したというのは有名な話です。その資金が主に日本、そしてインドに流れているというのも。去年7月11日の毎日経済の記事ですが、グローバル投資家たちは2023年4~6月期、日本証券市場に660億ドルを注ぎました。ちなみに、当時日経平均は33000でしたが、今ほどじゃないけどかなり話題になっていました。

記事は「日本に入った資金の70%は欧州系の年金基金という話も出ている。この流れが続くと、バブルの頂点だった1989年末に撮った最高点(3万8915)を越えることが不可能ではないという期待感もある」としています。同期間、日本の次は136億ドルが入ったインドでした。余談ですが、年金関連の投資は、一般的に長期投資になると言われています。今思えば、日経平均40000超えはこのときから予想されていたのかもしれません(アニメのナレーションっぽく)。韓国には、サムスン電子以外はあまり流れ込んでいない、時期によってはマイナス、とのことでしたが・・こういうのが、今年になってから多くのメディアが記事を出した「なぜ日米だけ上がるのか」「なぜ中国の株価と連動するのか」という話に繋がるのでしょう。

 

 

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