チョグク野党代表、竹島に上陸・・名分は「LINE持ち分問題」?

4月10日の総選挙で政治家としてデビューしたチョグク祖国革新党代表が、竹島に上陸しました。党のSNSにはまだですが、一部のメディア(ニュース1など)が報じているので、確定のようです。イジェミョン氏ほどではないにせよ、野党側の次期大統領有力候補の1人とされる、チョグク氏。現政権の日本関連外交を批判する声明も発表した、とのことです。特に、日本政府にライン問題を抗議する内容も含まれているようです。上陸前から複数の記事が出ており、いくつか「名分」について書いたものもありますが、「ライン関連問題」はほぼ例外なく載っていました。「えっ?」な話です。

セキュリティーちゃんとしていたら済んだはずの問題なのに、それがなぜこういう記事でも出てくるのか、と。でも、11日にもエントリーしたばかりですが、共に民主党のイジェミョン代表もこれについて伊藤博文初代内閣総理大臣関連発言をするなど、各メディアの関連記事は、完全に『国家と国家』の問題になっています。個人的な意見ですが、これはただの、本当にただの名分にすぎないでしょう。チョグク代表は前からSNSなどで竹島に上陸すると言ってきました。何かの公約のつもりだったかかもしれません。だから、ライン問題で上陸したのではなく、その逆でしょう。

 

上陸のためにライン問題を名分にした、と。『イベント』そのものが必要だっただけで、そのための、その効果がより大きくなるなにかのきっかけを待っていた、という意味です。総選挙で支持した人たちに、強いインパクトを残す意味もあったでしょうけど。以下、文化日報から引用してみます。ただ、この記事はまだ上陸前のものです。上陸した後の記事もいくつか出てはいますが、まだ「上陸したチョグク代表が声明を発表した」以外はこれといった内容の記事は出ていない(16時10分現在)ので、こちらにしました。

 

<<・・チョグク祖国革新党代表と当職者たtが13日、竹島を訪問する。チョ代表と祖国革新党の今回の上陸は「ライン事態」関連の抗議の次元のものだと思われる。しかし、これに対して、与党は再び感情的なことを高めているだけだと批判しており、一部では「外交ポピュリズム」だという分析もでている。竹島問題に触れるのは、紛争地域としようとする意図に巻き込まれるだけだ、という指摘もある。13日、政治情報筋たちによると、チョグク代表と当職者など7~8人が上陸する予定だ。彼らは13日午前、江陵から鬱陵島へ出発する。船が滞在する時間は30分ほどだ・・

・・特にイ・ヘミン祖国革新党当選者は最近、国会で記者会見を開き、「日本で成長した企業が日本のものにされそうになった」とし「ユン大統領はいったいどの国の大統領か」と話した。李当選人は「ユン大統領が主張する関係正常化がどういうものなのかこれではっきりした」と批判した。しかし、上陸の適切さを置いては議論があるようだ。実際、両国関係でこの問題に対する言及は、紛争地域に刻印させようとする日本の意図に巻き込まれる行為だという主張が、以前から提起されてきた。左側も右側も、いままで各政府が、論争を繰り広げるよりは実効支配力を高めることに注力したのもこのためだ(文化日報)・・>>

引用部分にはありませんが、政府・与党は、上陸という『やり方』を批判しています。いままで、このようなやり方で何かが解決されたことが一度でもあるのか、というのです。「今までの努力が水の泡になってしまう」という発言も出ています。まるで現政権は何かを解決できたかのような言い方ですが(笑)、そこはともかくして・・こういう話になるといつも同じ趣旨の文章を書き加えていますが、こんなことがあると、必ずと言ってもいいほど、『野党だから』『左側だから』という話にしようとする流れが出てきます。保守はそうではない、と。

でも、イベント性というかなんというか、そういうものには差があるものの、こういう件に右も左もありません。大統領として上陸したのは保守(右)とされる李明博氏だけですし、つい最近も、政府(行政安全部)所属の安保団体「自由総連盟」メンバーたちが竹島に上陸したばかり(鬱陵島を訪問した8日~10日の間とされています)です。15年か20年か前には、いろいろ考えていた時期もありますが、私が出した私の結論は、竹島は日本の領土です。政府には、よりはっきりした対応をお願いしたいところです。

 

 

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