韓国大統領府首席秘書官「最高裁判決に反論する人は親日派と呼ぶべき」

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最近、本ブログのネタ元としてそこそこ活躍(?)しているチョ・グック民政首席(大統領府の首席秘書官の一人)が、「(いわゆる強制徴用で日本企業の賠償判決を下した)最高裁判決を否定する人は『親日派』と呼ぶべきだ」とSNSに投稿しました。

<チョ・グック青瓦台民政首席は20日、「1965年以降、一貫性のある韓国政府の立場と、2012年と2018年の最高裁判決を否定、非難、歪曲、罵倒することは日本政府の立場そのものであり、このような主張をする韓国人を当然『親日派』と呼ぶべきだと思っている」と述べた。

 

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チョ首席はこの日、フェイスブックの記事でこのように述べ、「韓国を支配した日本の不法性を認めるかが、すべての事案の根」と強調した。

チョ首席は、まず1965年の日韓請求権協定当時の経済協力を促進するために、日本から受けた3億ドルを取り上げ、「これは戦争犯罪に対する賠償を受けたわけではない」と述べた・・>

https://www.yna.co.kr/view/AKR20190720042500001

 

引用した部分にはありませんが、SNS原文には「賠償は違法なことに~補償はそうではない~」と、本ブログで書いてきたことも指摘されています。

日本は韓国に賠償すべきことをやっていません。だから賠償はありません。ただ、それでも日韓は基本条約で「これで両国の間の請求権は完全かつ最終的に解決」と条約を結びました。すなわち、賠償だろうが補償だろうが、個人賠償が残っていようがいまいが、これからは国内問題であり、韓国が日本に、日本が韓国に請求することはもう出来ないというのが、基本条約の内容です。いまさらですが、「気に入らなければ文句言っていいよ。国内で」という、良し悪しは別にして両方かなり苦労しただろうな・・とも思えます。

首席秘書官ともあろう方が、これを本当に知らないのか、それとも知ってはいけないのか・・

 

最近の韓国の「精神論で勝つ」スタンスを見ていると、「情(ジョン)」と似ているところが多いな・・と思ってしまいます。

私、韓国が二大民族情緒とする「恨(ハン)」と「情(ジョン)」は、それぞれ「他人を絶対許すな」と「ウリを絶対に許せ」の現れでしかない、と見ています。ウリを絶対に許すためには、法よりもウリ(情)を上にする必要があります。

 

そのせいもあってか、韓国社会は、違法なこと(客観的な基準を破ったこと)を罪とする人はそういません。逆に、主観的に「~であるべき」としている概念に反することを罪とする人は、多すぎます。

法律的に問題無いことでも、個人的に気に入らないことならあるでしょう。でも、それが「そのこと」が処罰されるべき理由にはなりません。人が他人に「罪人」のレッテルを貼っていくと、そこには誰もいられなくなります。だから法が必要です。韓国社会は、それが理解できていません。

ある法学者の意見として「韓国社会で遵法精神が弱いのは、国民全員が裁判官を気取っているから」とする意見を紹介したことがありますが・・チョ首席の件も、そんな韓国社会をよく表していると言えましょう。日本だったら、今回の件で閣僚の解任の話も出てくるのでは?

 

韓国の精神論は、それすなわち「違法を合法といい、合法を違法とすること」とし、反論(ナム)を許さないことなのか・・と思ってみると、法より上にあると言われている、あの「国民感情」を思い出します。そう、もはや韓国の法もまた、国民感情という名の精神論の「下っ端」でしかない、と見ていいでしょう。

そう、いま韓国が騒いでいるのは、精神論ですらありません。数千万人規模まで膨れ上がってしまった、哀れな感情論なのです。最高裁判決も、その結果の1つ。私は親日派で結構です。いまさらですが。新刊にはこういう一行があります。「韓国が言う『愛国』というものを完全に捨てないかぎり、韓国人が反日から自由になれる方法は無い」。そういうことです。

 

 

参議院選挙の日です。

シンシアリーはある政治家を応援していますが、彼の某任期中に選挙権が得られるかどうか(帰化を申し込むには在留期間があと3年は必要です)。政治家を応援するのは生まれて初めの経験でもあり、選挙の日に力になれないのは残念無念です。

 

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