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対北ビラで、秘密案件であった住所までバレてしまった脱北者団体のリーダー、パク・サンハク氏。氏がワシントン・ポストに寄稿文を書きました。「文在寅大統領は金与正に同意している。このままじゃ北朝鮮に真実を伝えることができなくなる」という内容です。
これは、韓国がもっとも嫌がるやり方の一つです。しかし、だからこそ、パク氏はもう韓国では暮らせなくなったかもしれません。以下、聯合ニュースの記事から部分引用してみます。
<対北ビラ・物資などを散布した疑いで警察の調査を受けているパク・サンハク自由北朝鮮運動連合代表が、13日(現地時間)、米ワシントンポスト(WP)に寄稿文を送り、ビラ散布を防ぐ韓国政府の措置を批判した。
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パク代表は、自分が飛ばすビラと物資が北朝鮮住民に外の世界と繋がる通路の役割をしているとし、金正恩 北朝鮮国務委員長体制を「金氏王朝」と指称し、「真実は金氏王朝が最も恐れるものだ」と述べた。
彼は金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長が(※ビラなどを乗せた)風船を飛ばす人権活動家を非難した事実を取り上げた後、「衝撃的にも、文在寅大統領も独裁者の妹に同意しているようだ」と批判した。
彼はその後、韓国政府が風船飛ばしを不法化して、自分の兄弟が運営する団体を起訴などで圧迫し、法人の許可を取り消すために動いていると述べた。また、ムン・ジェイン政府が北朝鮮に批判的な視点を示したシンクタンクと機関を圧迫し、北朝鮮人権法を邪魔するために努力していると主張した・・>
https://news.v.daum.net/v/20200714083626604
パク氏は、まだ、「それでも大韓民国は民主主義国家だから、戦えばなんとかやっていける」と思っているのかもしれません。だから米国側に寄稿したりしたのでしょう。しかし、韓国はそんな社会ではありません。保守右派が力を失った今、パク氏を待っているのは、韓国国内法による処罰です。北朝鮮の法でも、米国の法でもなく。
悲しく、また恐ろしいことであり、なにより脱北者であるパク氏としては誰よりも「認めたくない」ことでしょうけど、残念無念ながら、それが現実です。実際、早くも統一部長官候補者が『ビラなど北朝鮮には何の情報にもならない』と言っているし、パク兄弟の団体は、早ければ今週中に法人取り消しとなる見込みです。
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