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朝鮮日報の記事ですが、元ソースは日本の読売新聞となります。基本的には、7月のビーガン氏の訪韓をきっかけに、韓国が米朝会談の仲裁を試みたけど、結局は失敗した、という内容です。韓国が出した条件は米国から拒否され、また韓国が北朝鮮に知らせた米国側の条件に、北朝鮮が拒否。韓国の仲裁は失敗した、というのです。これは、ビーガン氏が訪韓する前のこととなります(訪韓の前に米朝対話の条件を仲裁しておかないと意味が無いので)。
失敗したこと自体よりも、これ、米国側が出す条件と、韓国は「~までなら北朝鮮を説得出来る」とする条件の間の溝が、あまりにも広く深いのが、話のポイントになるでしょう。
韓国外交部は嘘だー!としていますが、個人的に、これは(これも)日本の報道がとても信憑性が高いと思います。なぜなら、『あれ?』と思っていたことが、すべて当てはまるからです。本ブログでも、ビーガン氏の訪韓のとき、「韓米ワーキンググループの中心となる統一部に訪れなかった」「北朝鮮核問題担当の側近が同行していない」などを理由に、ちょっとおかしい、とエントリー(7月8日)したことがあります。訪韓前に韓国の策がすべて失敗しているなら、統一部と会うことも、担当の側近を連れてくる必要も無かったでしょう。
以下、朝鮮日報の記事を再構成してみます。
(PCの場合、ここから「続きを読む』の後になります)
・ビーガン氏の訪韓の際に北朝鮮側と会うイベントを用意できないかと、韓国に話を持ちかけた
→韓国は「かならず北朝鮮を説得して見せる」と、これに応じた
→韓国は米国側に、「北朝鮮を説得して、ヨンビョン(核施設)とカンソン(ウラニウム濃縮施設)を破棄させる」と条件を出した ※前から出ていた話で、これといって新しいことはありません
→米国側は「それだけでは話にならない」とし、秘密ミサイル研究施設の実態が分かる資料、すべての核関連施設の包括的申告、米国及び国際査察団の完全な形態での現地訪問、すべての核関連行動と新しい施設の建造の禁止、などを条件として出した。これをクリアーできれば首脳会談してやる、と
→韓国はこの条件を北朝鮮に伝えたが、北朝鮮は反対
ソース記事:朝鮮BIZ(外部リンクにご注意ください)
そのあと、ビーガン氏が北朝鮮核担当の側近も連れずに訪韓、統一部にも訪問せず。北朝鮮はビーガン氏が帰った後(10日)、もう会談しないと金与正氏名義の談話を発表・・という流れになりました。記事によると、ビーガン氏は、訪韓中に、最近韓国で「足枷」と叩かれている韓米ワーキンググループの重要性を強調した、とのことです。
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