『親日断罪碑』~たかが10万人の避難民を救出したぐらいでは、親日は許されない~

10年か15年前から、韓国では『親日断罪碑』というものが増えました。韓国で親日派、反民族行為者とされる人たちのほとんどは、つい最近まで『地域の偉人』扱いされていました。例えば、愛国歌の作詞家とされているユン・チホ氏、朝鮮戦争の英雄キム・ペクイル氏などです。そんな人たちの像、お墓、何かのモニュメント(記念碑など)があるのは、主に地方都市の墓園(霊園)、公園、まれに記念館などです。田舎の場合は、その町の些細な自慢ごとでもありました。しかし、そんなところに急に大勢の市民団体が集まって『親日反民族行為者だぁぁぁぁ 像を撤去しろ 記念館を閉鎖しろ パミョ(破墓)しろぉぉぉぉ」とデモを始めました。

 

しかし、その地域だって、素直に「はいそうですか」と撤去するはずはありません。韓国で親日派を擁護するわけにはいかないから、「こ、これは歴史的な価値がありますから」「彼らなりの功績がありますから」としながら、撤去要求に応じませんでしたし、さすがの韓国社会でも、こういう主張に一定の理解を示す人たちもいました。特に、お墓や、併合時代に出来た物、施設やモニュメントなどには、『単に、保存価値がある』という意見もありました。そこで、断罪碑の出番です。『じゃ、歴史的価値を尊重して撤去は要求しない。しかし、彼らに罪があるのは事実だから、彼らの罪を書いた説明文を設置する。撤去じゃないからいいよな?』という意味を込めて。

 

以下、全羅北道という地域のローカルメディアの記事ですが、部分引用します。

<・・キム・ヘガン詩人は1942年、日本軍の自殺特攻隊の神風を称賛した「帰ってこない九人の戦士」という詩をはじめ、親日作品を書いたことが明らかになり、民族問題研究所が発表した親日作家42人と光復会の親日反民族行為者名簿に名前が上がった。キム詩人が生前に作詞した「全北道民の歌」と「全州市民の歌」は、昨年と今年、それぞれ廃止された。キム詩人の親日行跡断罪碑は、全北で3度目の断罪碑となった。過去2011年鎮安の~(※地名)にユン・チホ記念碑の代わりに彼の親日行跡を記した断罪碑が初めて建てられた・・・2016年の親日反民族行為者イ・ドゥファンの墓がある全州の~(※地名)に断罪碑が設置された。彼は明成皇后殺害事件、湖南地域の義兵の解散と日本の土地収奪に加担した。親日反民族行為者の断罪比は全国各地に建てられている。昨年3・1運動100周年を迎え、慶南巨済市の市民団体が、抗日独立軍討伐に参加したキム・ベクイル将軍の銅像の隣に親日行跡断罪碑を立てた。彼は『興南撤収作戦』当時、エドワード・アーモンド10軍団長を説得し、10万人の避難民を救出した英雄でもある。光州では日本の神社であった光山の金仙寺の入口にも親日残滓清算断罪碑が作られた・・・民族反逆行為に時効消滅など無い。徹底した親日残滓清算を通じて民族の精気を今すぐ立て直さなければならない(ソース記事:全北日報)>。

 

 


これは、2019年3月1日聯合ニュースの記事からのキャプチャーとなりますが、巨濟島(コジェド)という島にある、朝鮮戦争の英雄キム・ペクイル将軍の像です。彼は敵を倒したというより、1950年12月の大規模後退作戦を指揮した1人です。彼にも『独立軍を討伐した』という親日疑惑があり、彼の像を撤去しろという要求がありましたが、コジェ側は反対しました。そして、じゃ断罪碑を作るもんね!ということになって、今はこうなっています。右の白いものが断罪碑です、『キム・ペクイル 親日行跡 断罪碑』となっています。断罪碑のほうが像より大きいですね。他にも、お寺(元は神社)の1つしか無い入り口、墓のすぐとなりなど、とりあえずこの断罪碑から目に入るようになっています。

 

破墓法のときにも思いましたが、『出ていけ』と嫌がらせをしているだけです、これは。それに、この記事を読んでもっとも『狂気』を感じたのは、なにげなく「10万人の避難民を救出した英雄でもある」と書いてあり、またそれが『断罪碑』への一切の批判要素になっていない点です。たかが10万人の避難民を救出しただけで、親日が許されるとでも思っているのか!といったところでしょうか。KBSによると(2019年)、光州だけで「60ヶ所」にこんな親日断罪碑が予定されているとのことです。わざわざこんなものを設置するほどの人物・場所が少なくとも60ヶ所はある、と。どんだけ多いのでしょうか、親日反民族行為者。

 

 

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